バート・レイノルズ翁にお逢いするのは「ブギー・ナイツ」(1997)以来。
その間17年。実に立派なひねくれ頑固親父になっておられました。
「超巨大ハリケーン カテゴリー5」
(2014年/ロブ・キング監督)
冒頭でカトリーナ襲来。『家を守る!』『馬鹿言うな、避難しろ!』『嫌だ!』という兄弟喧嘩の末、兄夫婦は弟夫婦にひとり娘を預けて家と心中。
一瞬『お、いけるか?』と思ったのですが…。
娘がジャーナリスト志望の大学生になった時、再び巨大ハリケーンが。
その進路の先にあるのはお爺ちゃん、ポップ(バート・レイノルズ)の家。
勿論ポップは『避難?ふざけるな!俺の建てた家は絶対に潰れん!』というウルトラ頑固親父。
資料映像とCG織り交ぜてそれなりに見せる作りにはなっていますが、まあ、バート・レイノルズが出ていなければほとんど観る価値無しの低予算TVMです。
ハリケーンのエフェクトはほとんど後付CG。
これでバートが燻し銀のスーパー親父ならまだ見所もあるのですが、頑固なだけなんだよなあ(善人ではあるけれど)。
想像ですが、アメリカではこの兄や父のように、ハリケーン軽視&俺の家(だけ)は大丈夫と悠長に構えた挙句…の人が後を絶たないので、こういう啓蒙的作品をTVで流す必要があるのではないでしょうか。
ディザスター・パニックのアタリにはなかなか出会えないですねえ…。