『あんた達に文句を言うのはあんた達に文句を言いたいからよ!相手を煽ってはぐらかそうとするな!』
クラスメートの陰口を聞いてしまい落ち込む雪。対応に悩む高橋鉄男を素通りして、相手に自分の想いをぶつけるひかり。
今日も(こっちの)世界は強さと優しさに満ちている。
雪(デミ:雪女)を巡る環境について佐藤先生(デミ:サキュバス)に相談する高橋先生(人間:天然のタラシ)。
何をした訳でもないのに佐藤先生ひとり完全攻略済み。チョロイン日笠の面目躍如。
いつの間にか“完オチ”している佐藤先生。
『劣等感を誤魔化したい。かといって面と向かって言うのは怖い。陰口を言う心理はそういった心の弱さからくるものだと思います。できれば彼女たちに陰口に逃げない心を持って欲しいんです』
こういう場合、陰口を言っていた側は記号的悪役になってしまう事が多いですが、高橋鉄男の目線は広い。
次の一手を探しあぐねている教師をよそに単身相手にぶつかっていくひかり。
『みんな傷つけあってるから私も傷つけていいなんて口にして恥ずかしくないの!? 陰口を言われて嬉しい人なんているわけないのに』
『でも決めたんだ。ただの自己満足だけど…私はひとから言われても後ろめたさが残ることはしないって』
行動を以て局面打開を成したひかり。見守っていた高橋思わずひかりをかいぐりかいぐり。
ひかりはどさくさまぎれに高橋にハグ。ならばと町もハグ要求、流れで混じろうとした佐藤先生はSTOP(サキュバス抱いたら流石の高橋もリビドー決壊だろう…。いじける佐藤先生、可愛いです)、最後に雪もハグ、うっかり町の胴体の方もハグしたら胸が当たってエライ事に。
ここまででも十分パラダイスですが、駄目押しにひかりの妹ひまりも籠絡(?)。
『デミの特性だけ見ていると個性を見失う。人間性だけ見ていると悩みの原因に辿り着けない。どちらも大切だ。バランスが大事なんだ。俺はそう考えている』
姉のことを実験動物のように見ているのではという疑念を一気に氷解させ、好感度UP! が、しかし。