So, you're keeping me alive because you don't know DOS?
DOS(Disc Operation System。ざっくり言って当時のPC)の使い方が分からない、無線機に感嘆(It's a miracle.)、拳銃が何の道具か分からない。
この田舎者の名はガブリエル。人類に災いをなす大天使です。
1作目(日本公開版/全米公開版)をご紹介したのが2008年。9年ぶりに続編をご案内いたしましょう。
「ゴッド・アーミー/復讐の天使」
(1997年/グレッグ・スペンス監督)
神に愛された人間を妬み、災厄をなしに舞い降りた大天使ガブリエル(クリストファー・ウォーケン)とそれを阻止せんとする大天使ミカエル(エリック・ロバーツ)。
そしてこの戦いに巻き込まれた女性ヴァレリー(ジェニファー・ビールス!)。
天使の姿を特撮やCGを使わずにシルエットで、という奥ゆかしさ。
闘いを終結させる救世主を天使とまぐわった人間の女性が生むという設定は13年遅いターミネーター(後に「レギオン」も丸パクリ)。
ガブリエルが復活時全裸というのもシュワを意識してのものでしょう(淀長さんが悦びそうだなあ)。
ケレン味たっぷりな復活シーン。“天使座り”も勿論健在。
ターミネーターのラストの会話、
He said there's a storm coming in.(嵐が来るようだ)
も大好きですが、本作の
I'm keeping him. I'm raising him.
(この子を守り育てるわ)
And maybe one day, he'll get on the schoolbus, and he won't come back.
(ある日、スクールバスに乗って二度と戻らなくても)
And maybe one day, he'll dive into a lake,and he won't come up.
(ある日、湖に飛び込んで浮かんで来なかったとしても)
I'll take my chances.
(私はこの子に賭けてみたい)
という宣言もなかなかに捨てがたいものがあります。
脚本に目新しいものはなく、徹頭徹尾クリストファー・ウォーケンありきの企画であり映像ですが、だからこそ続きが気になります。
路上生活者になっても何かかっちょいいんだ、ウォーケンが。