デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

国家はパンを食べない。 正解するカド ♯3-4

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『最初に、この世界を宇宙と呼称したい。この情報を基底として話をしよう。私は宇宙の外から来た

 

羽田空港に突如出現した一辺2kmの立方体“カド”。その持ち主を名乗る謎の存在“ヤハクィザシュニナ”。ザシュニナは全マスコミ公開の場で日本国政府との対話を希望。

 

ザシュニナ側交渉人は外務省が誇るタフネゴシエーター、真道 幸路朗。対する日本政府代表は同じく外務省 国際交渉官、 沙羅花(つかい さらか)。

 

ここでザシュニナは自分は宇宙の外側“ノヴォ(異方)”から来たと告げ、異方から無限の電力エネルギー供給源“ワム”を取り出して見せた。人類に供与するために。


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それは国家のバランスを根底から覆すパンドラの箱

 

『人よ、どうか正解されたい』

 

正解するカド/第3話・ワム 第4話・ロトワ」

2017421日・28TOKYO MX放送/齋藤昭裕、田辺泰裕演出)

 

電池にもなれば発電所にもなる、電力インフラを無用の長物に変える無尽蔵の電力蛇口“ワム”。その扱いに対する国連の反応は、


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『日本は全ての“ワム”を国連に提出し、今後は国連の管理物とする』
 

当然と言えば当然の反応。

 

この利害に基づいた集団“国家”をヤハクィザシュニナは『意思統一を目的とした組織』『高度に洗練されたコミュニティ』と表現しながら、『概念が定義を超えて力を持っている暴走していると表現出来る』とも。

 

『国家はパンを食べない。ワムは国家に与えるものでは無い。人類に与えるものなのだ』

 

しかし、国連安保理が採択した決議は、

 

『日本が保有する全てのワムの即時無条件放棄と国連提出』

 

これに違反する場合の措置として国連憲章7章、即ち、“金融規制、渡航禁止、外交断絶、そして国際軍事行動の実施”も盛り込む念の入れよう。

 

流石戦勝国組織。こういう時だけ一枚岩です。これに対しザシュニナは、

 

ワムの浸透と拡散をより推進する別の方法がある。だが、その為には日本政府の更なる協力と覚悟が必要だ』

 

『覚悟?』


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『この世界に、爆弾を落とす覚悟だ

 

ザシュニナの思惑は何か。鍵を握るのは釘宮…じゃない、品輪彼方。いやはや、先が読めないというのはいいものです。


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おまけ
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沙羅花の“ぐぬぬ”。実にチャーミングなキャラになってきました。


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