『ヤクザは認めんということやろ。暴力団や言うて。本当に認めんのやったら全部なくしたらええ。選挙権も皆なくしたらええ。剥奪したらええ。まともな仕事ができたらあかんというねん。生業も持つなって言うてんねん』
『だったらヤクザをやめればいいという話が絶対出てくるわけですけど…』
『どこで受け入れてくれる?』
日本国憲法が保障する法の下の平等にヤクザは含まれるのか。
「ヤクザと憲法」
(2015年/土方宏史監督)
二代目東組 二代目清勇会 会長 川口和秀、この人のオーラは半端ない。
今、サラリーマンをやっている人(特に事務方)なら、この条例がどれだけ仕事に影響を及ぼしているかご存知のはず。
全社員から「自分は反社(反社会的勢力=暴力団)ではない、かつ関わりも持っていない」旨を記した誓約書を取り、契約書には「相手方が反社であることが分かったら契約解除」の一文が例外なく踊っています。
条例を字面通り捉えるなら(ヤクザは)あらゆる経済活動ができないことになります。
暴力団員であることを隠して(黙って)銀行口座を開設すれば、通帳とカードを騙し取ったと看做されて詐欺罪が成立してしまうのですから。
条例が警察の恣意的な運用下にあることは明白なのですが、番組がその辺りの矛盾を突く事はありません。
(暴力団怖くないですか?の質問に)『怖いて何が? そんなん怖がってたら生きていけんで新世界で。警察何守ってくれんの?』と笑っていた食道のおばちゃん↑が印象的でした。