
『私達に何をしろって言うの?』
『死ね』
『…!!?』
『これがお前達が殉ずるべき作品だ。これから1年この作品のことを考え続けこの作品のために生きこの作品の完成に命を捧げろ』
例えばの話。
すっげー特撮作るぞー!と息巻いて仲間を集め、ボール紙でミニチュア組んで自主映画撮ってるところにジョージ・ルーカスがやって来て『スターウォーズの新作撮らせてやる。ただし、欲しいのはライターとデザイナーだけだ』と言ったらどうする?(SWの版権はディズニーに移ったとかいう突っ込みはナシだ)。
仲良しクラブかプロの世界か。バンドものではよくある展開ですが、まさか冴えカノでNTRが起きようとは。正に超展開。
「冴えない彼女の育てかた♭/第9話・卒業式と超展開」
(2017年6月10日配信開始/深瀬重演出)
霞ヶ丘詩羽先輩卒業(制服×黒ストも見納め)。

卒業式当日、新作ゲームの企画書を詩羽に見せる倫也。詩羽の評価は75点(これはすげー高得点)。しかし、企画への参加依頼にはNO。
『ごめんなさい倫也君。もう私はあなたと一緒に行けない。もうあなたの企画に参加できる余裕はないの』
呼び方が倫理くんではなく倫也くんに。そしてクリエイターに無理を強いれない倫也はプロデューサーに向いていない、とも。
『この企画のために死ねと言った奴がいたわ。けれど中を見たらまあ死んでもいいかなって思った』
それは誕生20年の節目を迎えるRPG「フィールズクロニクル」の最新作の企画書。メインライターは霞詩子。そして…

『あなたに憎まれても仕方ない…それでも私はもう一度柏木エリと組んでみたかった…』
何とblessing softwareはライターと絵師を同時に失うことに…。
Bバートは時計の針を1ヶ月巻き戻して、フィールズクロニクルのプロデューサー紅坂朱音(不死川書店編集の町田さん曰く『同人のことも商業のことも何もかも闇を含めて全てを知り尽くしているプロ中のゴロ』)と詩羽・英梨々の接近遭遇が。
オファーを断る気満々の英梨々を尻目に詩羽は…。

そりゃ抗えないですよね。
詩羽は英梨々の付属品と言い切り、スランプだという英梨々を下手糞なだけと罵り、この作品のために「死ね」と迫る…倫也にはないプロデューサーの非道さを全開にして二人を挑発する朱音。

前回の加藤万歳!なほんわかムードから一変した修羅場ゾーン。
これはこれで面白い。