『ワンダーランドは知りたがっているんだ。世界は何でできているのか。それは色とか形とか匂いとか味とかだけじゃなくて、多分もっとルールみたいなもの全部だ。この世界がどういう仕組みでできているのか、命がどんなふうにできているのか、人がどんなふうに世界を見ているのかとか。そういうのを私たちの世界から集めて、真似してるんだと思う。もしかしたら鏡の門はワンダーランドがそのために開けた覗き穴かもしれない…』
ワンダーランドは知りたい。人間の真理を、宇宙の理を。
つまり、ワンダーランド=異方、鏡の門=カドって事ですか?(門はカドとも読むな)
後半の新キャラは、小学校お受験に失敗したために雪崩式家庭不和が起こり、何とか両親に仲良くなってほしいと念じた際に鏡の門が開いた小学生、敷島羽鳥(しきしまはとり)。
この子の能力は凄いですよ。「人々の想像力を奪い命令することができる」
「とある科学」の食蜂操祈(しょくほうみさき)の能力“心理掌握(メンタルアウト)”に近いですね。いや良かった、この能力持っているのが社会に対する怨みを煮〆たオタクじゃなくて。
羽鳥が原宿の人々を支配した際、蔵六もその支配下に置いてしまった事が紗名の逆鱗に触れまくり。
『おまえら絶対に許さないからな。絶対にだ!』
紗名は羽鳥をワンダーランドに取り込んで仕返ししようとしますが、何故か能力が使えなくなり、出口消失。羽鳥と共にワンダーランドに幽閉されてしまいます。
『ワンダーランドは初め、多分この部屋よりちょっと広いくらいの大きさだった。けど、そのうち宇宙になると思う』
ふたりだけの世界で互いの心情を吐露する二人。まるで違う世界の住人なのに、そこには相通じるものが。
『私はママのことが大好きだけど、ママは私なんかがママの子供じゃなかった方が良かったんだろうなって…。もう、帰りたくない…私なんかいなければよかった…』
『あのな、私は、ここで生まれたんだ。私はみんなと同じ人間じゃなくて…多分ワンダーランドそのものなんだ。ここで生まれたとき、最初は私はこう…もっと何だか分からないもので多分人間の形もしてなかった。気が付いたらいつの間にか目とか体があってこういうふうになっていたけど。私はワンダーランドの一部だったんだ』
『私は多分、今でもどこかでこことつながっている。でも、ワンダーランドが知りたいのは外の世界とか本物の人間とかで、私はただの通信機みたいなものなんだ。けど、それなら私の代わりはいくらでもあって、本当はなくてもいいどうでもいいものなのかもしれないって。私が誰かを好きになることは間違っていて、本当は要らないものなのかもしれないって』
紗名、そんな事まで考えていたのか(←かなり涙腺決壊しています)。
『でも(「好き」は)要るんだ私には!だから、要るって言い張ることにしてるんだ!』
世界の中心でアイを叫んだ推定8~10歳の幼女。
好きは肯定、好きは希望。次回最終回「ただいま」
一方、蔵六と早苗も紗名を探してワンダーランドに。
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