「幼年期の終り」か「シン・ゴジラ」か「百億の昼と千億の夜」かと思わせて、辿りついたのは“やおい”かい。
「正解するカド/第11話・ワノラル」
(2017年6月23日TOKYO MX放送/りょーちも演出)
初期の国連安保理VS日本という図式がどう展開していくのかと期待していたら、お話そのものは文字通り宇宙規模のスケールになりましたが、地球レベルで見ると限りなく四畳半SFに…。
という辺りやや拍子抜けではありますが、沙羅花さんの半端ないメインヒロイン感の前には抗弁足りえません。
なに最初から真道という真のメインヒロインを、ザシュニナ、沙羅花、花森が奪い合う次元を超えたハーレムSFだったと思えば、実に腹に落ちる展開です。
イヤボーンの法則を発動して真道と共に隔絶空間に逃げ込み、そのまま唇(と多分他にも色々)重ねてしまった沙羅花。
オリジナルに逃げられたザシュニナは真道の複製体を使ってナノミスハイン(触れる事で異方の力を具現化することができる)の世界普及を。
人類を異方に連れ去るザシュニナの野望を阻止するために、真道と沙羅花は品輪博士を拉致、ついでに花森も取り込んで密命を授け、最終協力者のもとへ。
そこは0話でお世話になった刑部鍍金。品輪博士の理論と刑部鍍金の技術でザシュニナに瞬殺されない武装(ザシュニナのバリアであるフレゴニクスを無効化してドツキ合いを可能にする“ATフィールド破壊装置”)を作成。
この最終決戦兵器と呼べるバトルスーツのデザインが何故ここまでダサイのかは突っ込まないでおきましょう。
一方、ザシュニナは数百、数千の真道コピーに囲まれるも心満たされず…ってそれかなり重篤なヤンデレだぞ。
ついにザシュニナは人類の異方召還を強制実行。巨大化したカドが関東地方を飲み込んでいく。
お、何か昔、似たようなこと言っていた奴がいたな。
「ガフの扉が開いていく」「神も人も、全ての生命が死を以って、やがて一つになるために」
サードインパクトの結末は(品輪博士が異方に転生して新世界の神となる、に1票)。