『よう、久しぶり…なんだよな、多分。ごめんな。ご無沙汰過ぎてもう顔と名前が一致しないんだわ…』
500年ぶりの邂逅。恐らくは笑顔で挨拶をしていた仲間。友人。ただ守りたいと念じていた相手。
『(戦えば)誰かを救えると…大事な物を守れると信じていた。だがそれはただの思い込みだった。俺は何も守れなかった。手の中にあったものは全部こぼれ落ちた。今更こんなことをしても何もならないと思い知ったはずなのに…それでも…俺には戦うことしかできない』
かろうじて浮上に成功した救助艇。しかし、艦の内外に無数のティメレが。
必死で船を守るネフレン、ノフト、ラーントルクですが多勢に無勢。“戦えば死ぬ体”のヴィレムも参戦…しましたが何せデフォルトが満身創痍という特殊キャラ、馬鹿みたいに強い反面あっという間に全身血まみれ。
ヴェネノムを起こしすぎて妖精鏡の門が開きかけている(要するに自爆寸前の)ネフレン。
『よかった…俺は…俺はまた誰一人助けられないのかと…』
『ヴィレム。助けるっていうのは私達レプラカーンの役目だから。それにもうヴィレムは私達を助けてくれたから。だからもう大丈夫』
ここに覚醒クトリが参入。飛行艇から落下したネフレンを追って飛び降りたヴィレムを追って中空へ。
『ごめん。私もう絶対に幸せになんてなれないんだ』
『だって気付いちゃったから。私もうとっくに幸せだったんだって』
間一髪、地上激突寸前のネフレンとヴィレムを救うと無限対1の戦いへ。
《幸せにしてやるよと言ってもらえた/幸せにしてやるよと言ってやれた》
《言ってもらえたことが幸せだった/言えたことで満たされていた》
《こんなにも沢山の幸せをあの人に分けてもらった》
《こんなにも色々な物をこいつから受け取っていた》
《だから今の私は誰が何と言おうと…世界一幸せな女の子だ!》
このシーン(左)でこのシーン(右)思い浮かべた人、多かったのでは?
生き死にはともかく、皆各様に救われたのだと思いたい。