『この見た目の違いが過去、多くの争いや差別を生み出しました。もし四肢の両生類が生き残り、主流になって人類に進化していたら…せいぜい髪や肌、瞳の色が違うくらいで深刻な差別は発生しなかったでしょう』
ん? キスから始まる人外学園日常ゆるゆりアニメだと思っていたら、いきなり授業で不穏なことを。
『しかし、そもそも四肢人類の世界などというものは空想でしかありません。我々の世界は一歩誤れば容易く地獄に成り得る危険を孕んでいます。故に平等は時に人権や生命より尊いのです』
所謂「人間」というものは存在せず、長耳人、角人、僕神人型。翼人、竜人型。それから人馬型といった人外を総称して「人類」と呼んでいる世界ということか。
授業内容を特高みたいな奴らが監視しているし、百合の裏にかなりアブナイ思想が横たわっているようです。
「セントールの悩み/第1話」
(2017年7月9日TOKYO MX放送/筑紫大介演出)
まずはAパート「なんだかんだで、みんな、キスって大好きだよね。」
1話でいきなり学園祭。クラスの出し物は演劇。
お姫様役の君原姫乃(人馬型)と王子役の極楽希(竜人)のキスをまったりと。
リハ↑では姫乃→希、本番↓では希→姫乃
続くBパートは「マラソンって人生の縮図だって、知ってた?」
学園祭の次はマラソン大会。学園イベント2連発。
注目は名楽羌子(ならく きょうこ)。角人。糸目。
何か女子の糸目キャラってのんびり系が多く、見ていて安心します(「賭ケグルイ」の糸目の女・西洞院 百合子はどんなキャラなんだろう…)。
糸目女子で思いつくのは、「ゆるゆり」シリーズの赤座あかね、「のんのんびより」のかず姉、「キルミーベイベー」の呉織あぎり、あたりでしょうか。
これが男キャラになるといささか(いやかなり)雰囲気が怪しくなってきます。
「アウトブレイクカンパニー」の的場さん、「亜人」の佐藤さん。
いつもにこやかに笑っていますが、このタイプの人が目を開けるとロクな事が起きません。
話が景気よく脱線しましたが、実はBパートにも不穏な台詞が…。
体力不足でマラソン脱落寸前の羌子を見た姫乃が「(馬なので)背負っていってあげようか?」
『いやいや、そりゃまずいよ。形態差別で思想矯正所行きになるよ』
マジか…。