デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

もはや食神! 異世界食堂 ♯2

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『たっぷりの肉汁が良質な油を含んだ軽い触感の衣と混ざり合って弾け、ほどけていく。塩と胡椒が程よく効いた絶妙な味加減の肉と混ぜ込まれたアロニエのほのかな甘みも同時に押し寄せて
 
味覚・嗅覚を封じられたアニメの世界ならばこその“美味さ”の表現。
 
ひとつは雷に打たれたり、食材の上を転げ回ったりという心象描写。そしてもうひとつが言葉を連ねた食レポ解説。
 
『これはまさに天界に住まうという神の料理!』
 
そこまで言ってもらえればメンチカツも本望でしょう。
 

異世界食堂/第2話・メンチカツ、エビフライ」

2017710日深夜TV-TOKYO放送/小柴純弥演出)
 
7日に一度、入口ドアが異世界と繋がる洋食屋ねこや。本日最初のお客様はトレジャー・ハンター、サラ・ゴールド。
 
曽祖父ウィリアムの跡を継ぎ“メンチカツ2”を襲名(好物が通り名になるのって何かいいな)。


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二人目の客は公国の騎士、ハインリヒ・ゼーレマン。
 
3年前、行き倒れ寸前の状態でねこやを見つけた男。頼んだのは故郷の食材シュライプ(絵を見る限りブラックタイガー)を使ったエビフライ。
 
『口の中でサクリと砕ける、癖のない良質な油を含んだ上質な小麦を使ったことをうかがわせる香ばしい衣。適度な歯応えでもって歯を押し返しつつ切れていく度に淡白な味の肉汁が漏れるシュライプの身が一体となり
 
お、お前も語る派か?!


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一口含んだ瞬間、眼前に故郷の港町が…。
 
「海と水を司どりし神よ! 私に素晴らしい糧をもたらして頂き感謝いたします!」
 
もはや食神だな、店主。
 
金の代わりに腰の剣を預けて3年(7日に一度しか現れない扉の事を知らずに退店したので再訪できなかった)。


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『心配するな、私は必ずまたここへ来る! 今は火急の用事があるゆえ失礼するが、その時はまたエビフライを食べさせてくれ!
 
預けた剣をハインリヒの元に届けに来たのは西の大陸よりやってきた異国の剣豪タツゴロウ…ってお前照り焼きやん。本名タツゴロウだったんだ。
 
店主から託された剣をハインリヒに返すタツゴロウ。
 
『そういえばこの砦の近くにも確か扉があったはず』
『えぇ!?
『どうですかね?明日の土曜の日エビフライでも食べに行くというのは?』
 
3年ぶりに訪れるねこや。


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エビフライを!
 
ドアを開けるや否や大声で告げるハインリヒ。その悦びに満ちた顔。後方で満足げに微笑むタツゴロウ。
 
世界は優しさで満ちている。

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