デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

コント? アポカリプス・ナウ(いや、そんなことよりトビー・フーパーが!)

イメージ 1
 
予兆描写無しで即災厄(海面上昇→大洪水)という展開はある意味天晴れ。
 
まあ、本編最大の災厄は冒頭に移るASYLUMの文字だったりするのですが…。
 
「アポカリプス・ナウ」2012年/ピーター・ガイガー監督)
 
バチ当たりにも程がある邦題だ…(原題は「40DAYS AND NIGHTS」)。
 
「原因? そりゃ地球温暖化とか何かそんな感じの奴だろ」程度のノリでほとんどの陸地が水没。各地で方舟作って生き残りに必要な植物やら昆虫やらのDNAを詰め込んで船出の準備。
 
というなんちゃって2012


イメージ 4
ちゃんと帆があるのがお洒落。
 
波と揺れをエネルギーに変えて燃料無しで動く永久機関という発想は素晴らしいですが、そのタービン設計がひとりの技術者に委ねられているってどういうこと?
 
国家プロジェクトだろ? 他所でも同じもの作ってるんだろ? 試行錯誤の挙句、部品が足りないってイリノイの造船所にブイをかっぱらいに行くとか何やってんだ?(しかもブイってのがアキバで売ってそうなもの。そんなもんが欲しかったんかい?)
 
DNA輸送中の列車が土砂崩れに遭遇。ヘリで回収に向かった研究者(タービン設計者の妻)と軍人が、列車からヘリへ飛び移れるの移れないのでミニコント。


イメージ 2
どう見てもひとまたぎの距離なのですが「飛び移れる?」「無理(泣)!」
 
この時、生存に必須なミツバチのDNAを落としてしまい、生のミツバチ採りに洞窟へ…って夏休みの自由研究か。飛行機に戻る際に波が押し寄せてパイロット二人が「うわぁ!」って再びミニコント。


イメージ 3
「早く乗るんだ!」「うわぁ!」
 
これ、CGではなくミニチュアメインで、方舟が轟天号で、音楽が伊福部昭だったら、それだけで盛り上がったんじゃないかとも思いますが、結局ただ安いだけのいつものASYLUM印でした。

★★★★★★★★★★★★★★STOP PRESS★★★★★★★★★★★★★★
トビー・フーパー監督死去!!(号泣)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

トビー・フーパー監督がお亡くなりになりました。8月26日、カリフォルニア州シャーマンオークスにて。74歳。死因その他詳細不明。

追悼は別途改めて。ご冥福をお祈りいたします。
※ったくロメロに続いてフーパーかよ。息災かアルジェント!?
イメージ 5イメージ 6←ランキング投票です。よろしければワンポチを。