デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

スコット家のDNAは…。 モーガン プロトタイプL-9

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昨日の「オリエント急行殺人事件」からリドリー・スコット製作繋がりで。

 

モーガン プロトタイプL-9

2016年/ルーク・スコット監督)

 

監督はリドリー御子息(トニーの甥)。

 

森の奥深く人里はなれた研究施設で進められていた人工生命体開発(ロケ場所は北アイルランド)。

 

その試作品モーガン(誕生後5年で見た目20歳程度まで成長)が研究員に大怪我(フォークで目玉をプス)させる事件が。

 

会社は調査のため危機管理コンサルタント、リー・ウェザーズと心理評価の専門家シャピロ博士を派遣。

 

二人は各々のアプローチでモーガンに問診を試みますが…。


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こういう画面(えづら)は結構好き。

 

何と言うか「ブレードランナー」の質問調査部分だけを抜き取って無機質なSFにしたという感じ。

 

出演者は地味ながら実力者揃い(リドリー人脈?)。

 

リーは「捕われた女」ケイト・マーラ、プロジェクト責任者にミシェル・ヨー、研究リーダー的立場のジーグラー博士に「バーバリアン怪奇映画特殊音響効果製作所」トビー・ジョーンズ、同僚のグリーフ博士にイグジステンズジェニファー・ジェイソン・リーなど。

 

色々と掘り下げられる設定のはずですが、表層的な展開に終始して、後に残るものが何もありません(景色が綺麗だったなぁ以外の事はスカッと忘れさせてくれます)。

 

心理戦にもちこむべき所を肉弾戦で誤魔化してしまうのは明らかに悪手。演出の手抜き感は否めません(オチから逆算すれば無意味ですらある)。あと音楽、酷いなぁ。


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オチは読める人にはすぐに読めちゃうかも。
 

映像は割りと好みだったので残念です。


★ご参考

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