
『ウォール・マリア…
大きい…こんなのを…破壊するなんて
僕に…できるのか?』
故国を守る密命を受けてウォール・マリアに辿りついた3人の子供。
超大型巨人となって壁の中を見下ろすベルトルト・フーパー。その巨人を驚愕と恐怖の視線で見上げる3人の子供。
物語は再び“あの日”へ。
「進撃の巨人/第24巻」
(2017年12月8日第1刷発行/諌山創著)
“仕事で”沖縄に行ってまいりました。羽田空港でふらりと売店に立ち寄ったら、最新刊が平積みに。
はうあ! もう24巻出ていたのか!?
飛行機の中では、お仕事関連の資料に目を通す予定でしたが、そんな事をしている場合ではありません。速攻買って機内熟読。素晴らしい。これはもはや様式美だ。
4年の月日を飛び越えて視点も変わり、パラディ島潜入ミッション唯一の帰還者ライナー・ブラウンとその後継者の物語となった前巻に感じた違和感はもうありません。
人類を救う英雄になることを夢見てパラディ島に潜入した4人の子供、マルセル、ライナー、ベルトルト、そしてアニ。
潜入直後、リーダー格のマルセルがライナーをかばって巨人(無垢の巨人時代のユミル)に喰われるという大失態。しかし、戻るわけにはいかない。ひたすら内地へ。目指すはシガンシナ区ウォール・マリア。
月日は流れて。再びパラディ島へ赴かんとするマーレ陸軍。その軍施設病院に収容されている心的外傷を負った傷痍軍人。その正体は…。
『…よう。4年ぶりだな。ライナー』『…エレン』
回想と見せかけて現時間軸に大きな揺さぶり。何だこの引きの巧さ。
じっくり読み返して一息ついたらそこは那覇。嗚呼、資料、一文字も読んでねえ。大丈夫か、俺。