あ、普通のサメだ…。
ちっとばかしお肌が硬くて頑丈という特異性はありますが、無駄にデカくなくもなく、タコと合体しているわけでもなく、大量に空から降って来るわけでもありません。
正統派ジョーズ。1周回って新鮮かも。
「フライング・ジョーズ」
(2011年/グリス・ファースト監督)
飛びません(笑)。原題は「SWAMP SHARK」。“沼地のサメ”です。
希少種を違法入手してはディーラーに卸す事を“副業”にしている保安官。
今日のブツは深海サメ。搬送用のタンクローリーに納める時、作業員の半数を喰い殺した暴れん坊。
こいつがタンクごと文字通り川に転げ落ちて脱出イリュージョン。
川は“ワニ祭り”の準備で大賑わい…。実にわかりやすい設定です。
ワニの餌やりショーを売り物にしているレストランの女将がサメを目撃するも「沼にサメなんか」と取り合ってもらえず。
悪徳保安官に「マニアックコップ2」のロバート・ダヴィ。ワニ屋の女将に「デッドリー・フレンド」のクリスティ・スワンソン。
ダヴィは「お変わりなく」ですが、スワンソンは何かマッチョなおばさんになってしまいました。
そこかしこに散りばめられたジョーズ・リスペクトを見つけつつ、クライマックスへ。
あの倒し方?と思わせて新殺法を繰り出す辺り、捻りが効いていて好印象です。
ショボイCG+ハリボテですが、SCI-FIのTVMですからそこは生温かい目で。
惜しむらくは、ワニが添え物でサメに喰われるだけなことと、ワニ祭りが大した惨事にならないこと。
やはり子供は喰えませんか(絶対大人より美味いと思うのですが)。この辺はTVMの視聴レート絡みなんでしょうね。