『私は日向と違って性格悪いからはっきり言う!
あなたたちはそのままモヤモヤした気持ちを引きずって生きていきなよ!
人を傷つけて苦しめたんだよ!そのくらい抱えていきなよ!
それが人を傷つけた代償だよ!
私の友達を傷つけた代償だよ!
今更何よ、ざけんなよ!』
相手を“敵認識”した時の(そして守るべきものを見つけた時の)報瀬の強さよ。正に無双。
「宇宙よりも遠い場所/STAGE11・ドラム缶でぶっ飛ばせ!」
3人は日向が退学した高校の陸上部のメンバー。大会に日向を推しておきながら、いざ日向が選ばれたら日和って先輩について日向ひとりを悪者にした奴ら。
『中継で話したいって。友達が南極に行ったって聞いて自慢なんだって。あー友達だったんだーって思ったけどね』
悪い事をしたという自覚はある。この機会に謝って笑って許してもらってすっきりしたい。許せるのか?自分ならどうする?自問する報瀬。許せるわけがない。
そして収録本番。
『なぁ…許したらさ、楽になると思うか?』
水に流す。これまでのアニメならそうしたかもしれません。南極の大地を見て心が広くなって昔のしがらみが小さな事に思えて笑って許して大団円。
そんな事、報瀬が認めるわけがありません。日向が言えないのなら私が言う。
『悪いけど三宅日向にもう関わらないでくれませんか?
あなたたちは日向が学校辞めて辛くて苦しくて、あなたたちのこと恨んでると思ってるかもしれない。毎日部活のこと思い出して泣いてると思っていたかもしれない。けど、けど…』
『けどそんなことないから!日向ちゃんは今私たちと最高に楽しくて超充実したそこに居たら絶対できないような旅をしてるの!』
キマリ、ナイスアシスト!
『日向はもうとっくに前を向いてもうとっくに歩き出しているから!私たちと一緒に踏み出しているから!』
そして冒頭の啖呵。
第2話の日向『うーん…何だろ?嘘ついてない感じ?』って重たい台詞だったんですね。嘘をつかれた日向だからこそ、報瀬とキマリの関係性が見えたのでしょうか。
前回の結月『だからなんで友達なんですか?どうなったらそうなるんですか?』という疑問に対する答えもここに。
第3話で『ただ同じところに向かおうとしているだけ』だった4人が今や…。感無量です。
サブタイの意味はこれ。ドラム缶で除夜の鐘。
あとは報瀬の母・貴子の“想い”に決着がつけば…。
おまけ