『名前を聞いといてやるよ。墓石がリングネームじゃ困るだろ』
『ヘッ…野良犬にそんなもんねえよ』
おおう、原案なのか。インスパイアとかリスペクトとかじゃないんだ。
どう換骨奪胎させるつもりなんだ…。
(2018年4月6日深夜TBS放送/森山洋演出)
居住区域が「認可地区」と「未認可地区」に分断され、色々と管理がややこしくなっていそうな近未来。
未認可地区のテレビがブラウン管! 昭和臭満開!
まあ言ってみれば猪木がIWGPの開催を宣言したようなものなのですが、この手の設定(「ローラーボール」とか「デスレース2000」とか)を見るたびに思います。「国民を国レベルで熱狂させる(為政者にとって都合のいい)スポーツイベントなぞ存在するのか」と。
オリンピックですら「興味なし」な人間(俺だ!)が増えているというのに、より娯楽が多様化していそうな近未来で国中の視線を集めるボクシングイベントにリアリティはあるのか?…という疑問を持つと話が先に進まないので思考中断(笑)。
トーナメントは市民ならだれでも参加可能なオープン形式。そして市民IDを持たない非市民が暮らしているのが未認可地区。
その未認可地区の賭けボクシングで糊口を凌いでいる二人の喰い詰め者。
強すぎてガチンコ勝負をすると賭けが成立しなくなってしまうので胴元に命じられるまま八百長試合をしているジャンクドックとそのトレーナー兼マネージャーの南部贋作(まんま段平のおっちゃんやんか!)。
ある雨の夜。トーナメント会場建設地。出逢った3人。白都のお嬢様と白都が抱える優勝候補にして現チャンピオン・勇利(ゆうり)、そしてジャンクドック。
血統書付の飼い犬と名前もない野良犬。一触即発の接近遭遇はゆき子の「待ちなさい!」の一言でお預け。
『ヘッ…随分しつけられてるじゃねえか。犬ってのはどっちのことだよ』
出向いたのは勇利。未認可地区の賭けボクシング会場にジャンクドックの対戦相手として。
『悪いな。今夜は止める者はいない』
少年院の対力石戦にあたるのがこの地下試合ということか。
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