デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

誘拐(と私的誘拐映画ベスト5)

イメージ 1
 
韓国大統領来日。目的は日韓友好条約調印。歴史に名を残そうと躍起になる総理(石坂浩二)。
 
空前の規模の警戒態勢が敷かれる中、事件勃発。
 
総理の孫娘が誘拐された。犯人の要求は日韓友好条約の破棄と現金30億円。
 
「誘拐」2009年/小林義則監督)
 
渡哲也&永瀬正敏主演の同名作(1997年/大河原孝夫監督)がありますが、これはWOWOWドラマW版。
 
脚本がしっかりしています。途中「あれ、ここおかしいんじゃね?」と思う所も最後には「ああ、そういう事だったのね」と腹に落ちる作りになっています。
 
警察を翻弄する犯人に三上博史、追い詰めるノンキャリのはみ出し者に西島秀俊
 
三上博史も圧巻ですが、西島秀俊がいい。蛇のひとのエキセントリック上司も良かったですが、本作の“叛骨のキレ者”キャラもなかなか。

イメージ 2
 
総理と対峙した時の背筋の伸び具合とか妙な所に感心してしまいました。
 
で、冒頭掲げた設定以降はネタバレになるので(面白いだけに)書けません。
 
というわけで、私的誘拐映画ベスト5でお茶濁し(笑)。
 
誘拐ものには様々なパターンがあります。力技で奪い返す系(コマンド96時間)も気分爽快で良いですが、計画狂って大惨事な“こんなはずじゃなかった”系(17日に御紹介したもそうですね)の方が心に嫌ぁな爪痕を残して好みです。
 
 
 
 第3NO ONE LIVES2012年/北村龍平監督
 
 第4ファーゴ1996年/ジョエル・コーエン監督
 
 第5「この子の七つのお祝いに」1982年/増村保造監督)
 
最後のだけちょっと毛色が違いますが、岸田今日子インパクトの前には些末な問題でしょう。



イメージ 4イメージ 5←ランキング投票です。よろしければワンポチを