『目先に囚われるな。我らの理念、その先に待つのは諸君らを閉じ込めている頑強な殻からの開放だ。肉体というな…』
いやもう“人類補完計画”でいいじゃないですか。
「ダーリン・イン・ザ・フランキス/第18話・桜の花が咲く頃に」
(2018年5月19日BS11放送/河合滋樹演出)
楽園のアダムとイヴとなったミツルとココロ。
前回は“事後”で引き。今回は“朝チュン”でスタート。
ヒロの提案で結婚式を挙げることになった二人。
その裏でイチゴに恋慕を告白するイクノ。イチゴだけを見てきた、と告げるイクノにヒロだけを見てきたと告げた自分を重ねるイチゴ。
キマシ!!
ささやかに、しかしできる限り盛大に執り行われた結婚式。そこにナインズ率いる陸上強襲部隊が。
カーテンで作ったウェディングドレス。幸福の絶頂。
危険分子として連行されるミツルとココロ。
それはかつてのヒロとゼロツー。
かつて危険分子として“再教育”され、今また思春期が再発したとして隔離されているナナ(パラサイト時代のナナは滅茶キュート)を見つめるハチ。
『私に感情があったならコドモたちにどんな言葉をかけただろうか。今の君なら、あるいは彼らに寄り添えたのか』
構図的につい思い出しちやいますリツコさん。
パラサイト収容施設に戻ってきたミツルとココロは互いの存在すら認識できないほどの記憶操作を。
絶頂から奈落へ。「カッコーの巣の上で」を観た時のような索漠感。僅かにココロに記憶の残滓がありそうなのが救いですが…。
『僕らの見つけたこの場所は、身を寄せ合うには脆過ぎて。僕らの大事にするものは、いつもすぐに壊される。それを僕らの宿命というのなら、もう、僕らは委ねない。僕らはもう…限界だ』
行け、ヒロ。コドモの敵は叫竜じゃない。オトナだ。