『岡部…あなた別の世界線から来たわね』
予兆なくリーディング・シュタイナーが発動し、別の世界線に飛ばされた岡部。
そりゃ思わず抱きしめたくもなるでしょう。
紅莉栖が生きている。即ちそこは足掻いても足掻いてもまゆりの死を回避することができなかったα世界線。
やはりここでもまゆりは死亡。それも病死。
岡部の不自然な言動から、彼が別の世界線から来たことを看破する紅莉栖とダル。全くもって有能な人材ばかりなので話が早くて助かります。
まゆりの墓を見せ、今の現実と本来在るべき現実を悟らせる紅莉栖。
この世界の岡部はまゆりの墓の前で1日中立ちつくしていた…。
『戻りなさい。岡部倫太郎。あなたが今ここにいるのは夢でしかない。現実に帰るの』
『それは!?』
『作り直したの。言うなれば電話レンジ改…いや電話レンジ(仮)改か』
『作り直した!?どうして!?』
岡部。あなたはこれを使って元の世界線に戻りなさい』
β世界線に戻る、それはまゆりの生存と引き換えに紅莉栖の存在が消えること。それでも押す、岡部の、背中を。
Dメールはたった4文字。「ハイルナ」。どの時間の誰が受け取ると世界の運命が変わるのか。
送信を躊躇する岡部に別れのキス。紅莉栖の指が携帯の送信ボタンに優しく触れる。
メールを受け取ったのは…。
嗚呼…そこに繋がるのか。何だこの神がかったシナリオ。慌てて無印22話を引っ張り出してしまいました。
『ねえ岡部。相対性理論ってとてもロマンチックで、とても切ないものだね』
(無印22話より)
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