『本当にやるのか?』
『はい。我々はウォール・マリア奪還のため王政を打倒します』
遂にベールを脱ぐエルヴィンの大博打、王政打倒“無血クーデター”計画。錦の御旗となるのは王家正当の継承者、ヒストリア・レイス。
「進撃の巨人 Season3/第40話・昔話」
(2018年8月4日NHK放送/平向智子演出)
レイス家こそが真の王家。口を割ったのは中央憲兵団サネス。割らせたのはハンジ。
『あ…悪魔め…』
『そりゃ否定はしないけど。ニックにもあんたらがそう見えただろうね』
因果応報とばかりに毒づくハンジにサネスがぽつりと、
『順番だ。こういう役には多分順番がある…。役を降りても誰かがすぐに代わりを演じ始める。道理でこの世からなくならねぇわけだ…頑張れよハンジ…』
悪魔役のバトンタッチ。この拷問は引き継ぎのための通過儀礼だったのか。
調査兵団の不穏な動きを察知した中央も動く。
ケニーによるリーブス商会会長暗殺を調査兵団の仕業として、壁外調査凍結・全調査兵の身柄拘束。
全て理解した上でハンジに調査兵団を託し縛につくエルヴィン。路上に放置されたリーブス会長の亡骸に誓いの一言。
『この無念…私が必ず!!』
今回はヒストリア、エルヴィンの幼少期トラウマ話も。
眼前で母親を殺された(しかも最後の言葉が娘の存在否定)ヒストリア。
自身の悪意無き発言によって父親を殺されたエルヴィン。
原作の順番を巧いこと入れ替えることによって、より分かりやすく、より印象深い内容になっています。
水面下で進むクーデター計画。賛同するピクシス司令。一気に狭まる中央の調査兵団包囲網。野に下った調査兵団残党。待ち構える対人機動部隊。
動き最小、緊迫最大。
そしてエレンは今週も緊縛&猿轡状態で台詞無し(EDクレジットに名前無し。主人公なのに!)。