デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

超高級部材のプレハブ住宅。 エイリアン:コヴェナント

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老いてもリドリー、腐ってもエイリアンなので、退屈はしませんでしたが、なんというか超高級部材で作ったプレハブ住宅って感じです。

エイリアン:コヴェナント
2017年/リドリー・スコット監督)


2000人以上の入植者を乗せ、新たな植民地となる惑星オリガエ-6を目指して旅立った宇宙船コヴェナント号。到着まで7年ちょっと。乗組員は全員コールドスリープ

運行管理はコンピュータ、マザーとアンドロイド、ウォルター(マイケル・ファスベンダー)。

これが突発的アクシデントで船長含むクルー数名が死亡(コールドスリープ中に黒焦げ)。

船体修復中に謎の電波受信。良く聴きゃジョン・デンバーの「カントリーロード」っぽい。発信源はすぐそばの惑星。調べて見たら水ある空気あるで入植最適。

またコールドスリープは嫌だなぁという暗ぁい気持ちも手伝って、船は計画を放棄して目的地変更。いやそれすげー大事な決断だと思うけどいいのかクルーが勝手に決めちまって。

唯一、死んだ船長の奥さん、ダニエルズ(キャサリン・ウォーターストン)だけが反対しますが、死んだ旦那の夢だった“オリガエ-6でログハウス作ってハッピーライフ”が叶わなくなるから駄々をこねているようにしか見えません。

で、大変申し訳ないのですが、このヒロインが全く以て好みではありません(何かこうイラッとする顔立ちと性格と行動なんですよ)。

 

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見よ、この凛々しさの違い。

それでも目の前に突然現れたリゾート惑星の魅力に抗いきれず、お留守番3名以外全員で上陸艇に乗り込んで惑星へ…って何もそんな大人数で行く事ないだろ。何かあったら(勿論あるのですが)どうするんだ。

というこちらの心配をよそに、大気圏突入、着水。全員ノーヘルで散策開始。

 

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ハイキングかよ!?

なぁ、大気の組成とかは分かるかもしれんが、未知の細菌の事とか考えないのか。酸素さえあれば全てOKなのか?

知らない植物に安易に触るなよ。ほーら、妙なものが体内に入っちゃったじゃない。

でゲロゲロ血ぃ吐いてる奴、船に戻すなよ。一旦隔離したのにパニクったねーちゃんが船内で銃乱射して船大爆発。

 

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ドリフのコントかよ!?

オリジンのノストロモ号は運搬船だったと思うので、クルーはガテン系肉体労働者で何の問題もありませんでしたが、今回は入植船だろ。2000人の命を預けているんだろ。こんな馬鹿ばっかでいいのか?

前作「プロメテウス」
も大概な脚本でしたが、まだ『人類の起源を解き明かす』という気概がありました(空振りもいいところでしたが)。

今回はSFとしてもホラーとしてもサスペンスとしてもミステリーとしても中途半端。

3作目の企画が頓挫したのも頷けます。

 

★ご参考

 

 

 

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