Each year one hundred thousand baseball bats are sold in Russia,and at most 50 baseballs. Gives an idea for great Russian pastime.
『ロシアじゃ毎年100,000本のバットが売れるんだぜ。ボールは50個しか売れないのに。ロシアの娯楽が何か分かるだろ』
わー楽しそう。
「ハードコア」
(2016年/イリア・ナイシュラー監督)
全編一人称視点というまんまFPS映画。うちら世代だと実写版ガンサバイバーって感じでしょうか。
手術台で目覚めたヘンリー。記憶がない。左手(肘から先)がない。左足(膝から下)がない。ついでに声も出ない。
目の前にいる美形のお姉さんは自分の妻で科学者だと言う。
どうやら自分は1回死んだらしい。義手と義足をアタッチメントのように装着して溶接&皮膚噴霧。
最後に発声プログラムを調整している所で敵襲。誰だか分からんが超能力みたいなものを操るすげー強そうな奴が兵隊率いてやってきた。「ヘンリー、逃げて!」
そして始まる脱走と追跡のサンバ。
全てはヘンリーの目がカメラとなった映像。揺れる走る飛ぶ…酔う。
追ってくる敵を倒し、武器を奪い、バッテリーを交換しながら戦い続けるヘンリー。
水先案内人は何度死んでも爽やかに(しかも異なる人格で)再登場する謎の男ジミー。
もうマンガのように人が死にます。一山幾らのバーゲンセール。
こういう描写が続くと麻痺すると言うか笑いに転化しちゃうんですね。
階段の上から手榴弾投げ込んで敵兵がトランポリンみたいに飛び上がってきた時はつい笑ってしまいました(しかも脚とか千切れてるし。実にタチの悪いコメディです)。
残念ながらお話に深みはなし。あくまでFPSの実写版。
失った記憶をもう少しうまく使えば「ロボコップ」になったでしょうし、敵側に自分と同等の能力を持ったサイボーグがいれば「ユニバーサル・ソルジャー」になったのに(いや「ユニバーサル~」が良く出来た作品だとは思わないですが)。
その分、ゴアシーンは無駄に力入りまくり。燃える潰れるもげる輪切る。
ゲームなら間違いなく18禁だと思います。