『叶さん怖いなぁ…何も無い少女の役か…』
これが天才の洞察力、いや妄想力か。恐るべし叶こよみ。
「やがて君になる/第10話・私未満/昼の星|逃げ水」
(2018年12月7日BS11放送/渡部周演出)
ようやく完成した生徒会劇台本。素直に渡せず侑と引っ張りっこするこよみ可愛すぎ。
初めてだから自信がない…と謙遜していますが、読んでびっくり、口あんぐり。
その物語の主人公(七海燈子当て書き)は記憶喪失の少女。
舞台は少女が入院している病室。代わる代わる訪れる家族(槙くん)・友人(堂島くん)・恋人(沙弥香)。
それぞれが語る少女と過ごした思い出から見えてくるのは全く異なる人物像(侑は病院の看護師役)。
記憶が戻る兆しはなく不安に駆られる少女。元の自分に戻りたい、なのに誰の語る自分が本当の自分か分からない。私は誰になって生きていけばいい…。
アバン、過去にあった事を夢にみないか?とクラスメートに尋ねる燈子。
それは過去にあった事じゃなくて過去にあった事を想い返している現在の自分を夢に見ているのだと看破する沙弥香。
その夢の内容はCパートで。
姉、澪が交通事故にあったあの日。買い物担当をじゃんけんで決めたあの日。自分が勝って姉が負けたあの日。
燈子の机の引き出しには一家四人の家族写真。
8月頭には劇の稽古のための合宿が。互いの距離感を計りかねる二人(嫌われないように距離を置こうとする燈子と近づきたいのに近づけない侑)。
何気に二人を“観測”している周囲の人がいい感じ。
観覧最前列に陣取る槙くんと、何かを期待している侑の姉。そして、色々察してくれるカフェ店長(←生徒会顧問・理子先生のパートナー)。
※合宿、楽しみです…。