デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

排莢はロマン。 荒野のコトブキ飛行隊 ♯2

イメージ 1
 
銃撃戦に於いて最もロマンを感じる瞬間はどこか。
 
そりゃあもう排莢に決まっています(断言)。
 
その昔、実写ドラマにおける銃器描写はリアル無縁現実彼岸の絵空事でした。
 
リボルバーは無限に弾を撃ち続け、オートマチックはブローバックって何?状態。勿論、自動小銃も例外ではなく…。
 
実銃に近づけつつ、殺人遊戯大失態を乗り越え、トビー門口や大門軍団の尽力によってなんとかリアルと呼べそうなものに近づいて来た苦難の歴史。
 
反面、表現に(構造上の)制約のないアニメは演出家のこだわりひとつで如何様にも料理が可能。
 
ルパン三世1st)「7番目の橋が落ちるとき」では、ワルサーP38をスローでブローバックさせていましたし、OVA1号「ダロス」では大量排出されたガトリングの薬莢が豪雨のように降り注ぐシーンがありました。


イメージ 2
 
では、レシプロ機に於ける機銃の排莢はどのように行われているのか。
 
映像になったものはちょっと記憶にありません。ひょっとすると今回、我々は画期的なカットを眼にしたのかもしれません。
 
「荒野のコトブキ飛行隊/第2話・さすらいの6人」
2019122日深夜BS11放送/水島努監督)
 
1話では戦線離脱していた6人目のコトブキ飛行隊、チカが松葉杖で合流。
 
脊髄反射で生きているような元気印。キリエとは合わせ鏡の近親憎悪。


イメージ 3
 
今回のお仕事は、評議会議員の急進派ユーリアの移動と護衛。重要人物故、コトブキとは別に護衛艦が並走。レシプロの機体は二式単座戦闘機 鍾馗(しょうき)
 
襲撃者は96艦上戦闘機を操る猫のマークの白熊団…だと思っていたら、やって来たのは三式戦闘機 飛燕。それも30機の大編隊。
 
鍾馗に続いて隼も発進。


イメージ 4
4th Gate Open, 4th Gate OpenOK! Let’s Go!(←脳内変換)
 
多勢に無勢、次々撃墜される鍾馗
 
空賊の分際で攻撃が的確ですこと!
 
ここで、冒頭掲げた隼・飛燕の掃射・排莢シーン。


イメージ 5
 
隼の攻撃↑、飛燕の攻撃↓


イメージ 6
 
なかなかキリエの援護に回ろうとしないチカに苛立ちつつも、最後には見事なシンクロ飛行を見せて敵を撃墜した二人。
 
似た者同士。それはユーリアと飛行船オーナー、マダム・ルゥルゥも同じ。


イメージ 7
 
嫌い嫌いはだぁい好き。
 
今回は、とにかく空中戦をがっつり魅せる!という製作者の意気込みがひしひしと伝わって参りました。

おまけ[今週の箴言]
イメージ 8
偶然と幸運と根性に頼るのはパイロットとして下の下だ!

 

レオナ隊長のお言葉ですが、“パイロット”の部分、色んな職種に変換可能ですよね。営業マンとか経営者とか…。


 

イメージ 4イメージ 5←ランキング投票です。よろしければワンポチを