便乗タイトルのバッタもんかと思いきや、原題も「CABINFEVER:PATIENT ZERO」。
米国以外の英題は「CABIN FEVER 3:PATIENT ZERO」。正当な続編、1作目の前日譚、所謂プリクエルという奴です。
ただし、イーライ・ロスはびた一文絡んでおりません。
「キャビン・フィーバー ペイシェント・ゼロ」
(2013年/カーレ・アンドリュース監督)
冒頭、細菌の猛威であるグループが全身ずるずるになって全滅。
ただひとり生き残った(抗体を持った男)ポーターが謎の防護服軍団に保護というか確保されるところからお話スタート。
どこぞの研究施設に隔離されたポーターはパンデミック阻止の切り札として研究素材に。
手前勝手なお題目撒き散らして体をこねくり回す科学者連中にポーターぶち切れ。『もうお前らのモルモットになるのはゴメンだ』と反撃開始。
何せ致死率100%の病原菌宿してるんですから、血の1滴が殺人兵器。あっという間に施設内はバイオハザード(「エボラ・シンドローム」に通じる保菌者の叛乱はちょっと爽快)。
一方、バチェラー・パーティでカリブの孤島にやってきた男女4人(男3、女1)。
綺麗な魚と珊瑚が評判のリゾート地。早速潜ってみたら海底は溶けた畸形魚のセメタリー(アラの大量投棄ではない)。
何だ期待外れだな、とボヤいていたら肌が腫れて爛れてずーるずる。
このふたつの舞台が交互に描かれるのですが、時間軸が不明なので時空の位置関係がわかりません。
てっきり、バチェラーグループがどこかでポーターと接触して全滅、冒頭に繋がるのかと思いましたが、何の事はない、完全同時進行でした。
謎の研究施設はバチェラーグループが無人と聞いてやってきた孤島の中にあったという素敵な偶然。
地下の隔離施設を除いて全滅した研究施設(ほとんどショッカーの秘密基地ですが)を探索するのは実にバイオな雰囲気で超タイムリー(←昨日のブログ参照)。
さあ、これで1作目の謎が解け…ません。どこがどう繋がると1作目に結びつくんだ。
ポーターの行動原理が全く以って不明なので、「で、結局何がしたいんだお前?」状態。
悪魔のずるずるお姉ちゃんによるサンダ対ガイラなキャットファイトは見応えがありましたが…。
★ついでなのでシリーズのおさらいをしておきましょう
■そこカットしちゃ駄目だろ。 キャビン・フィーバー リブート