『お前が何度世界を壊そうが俺が必ず何とかしてやる!何度絶望しそうになっても俺が必ず助けてやる!』
ああ、これは完全に「ヱヴァ破」クライマックスですね。
『手を伸ばしてくれ折紙!』 『綾波…手を!』
「デート・ア・ライブⅢ/第11話・星降る夜の天使」(2019年3月23日深夜BS11放送/鈴木吉男演出)
5年前の災厄から折紙の両親を助け、歴史変革を成し遂げた士道。
厄介なのは歴史変革前と後の記憶の保持(リーディング・シュタイナーですな)。
異なる時間軸の記憶を同時に持つ事の条件(村雨令音推測)は、
① 狂三に時間遡行の弾丸ユッドベートを撃ち込まれていること。
② 霊力を有していること。
折紙はどちらにも当てはまりますが、過酷すぎる現実からの逃避として、自ら両親を殺した記憶を持つ折紙(反転の精霊デビル)と、両親と幸福な時間を過ごした記憶を持つ普通の少女・折紙に分裂。
これは「黄昏乙女×アムネジア」の影夕子×庚夕子と同じですね。
分裂していても精霊は精霊。士道は折紙をデレさせて霊力を封印するため、折紙とデートを敢行。
以前の折紙とは別人格のはずですが、要所要所でかつての変態性が露見してしまうのが何とも愛らしく(笑えます)。
『違うの!誤解しないで!こんな服 手に取った覚えもないのにー!』
『違うの!これは五河君のスプーンが落ちたからそれを拾った所で!』
隠しても 隠しきれない 変態の 性癖開花 今サカリなり。
何とか持ち直していい感じになった所でKISS(封印)に持ち込もうとしましたが、士道に霊力があることがバレて反転精霊化。
精神世界の中で対峙する清楚折紙と暗黒折紙。互いの意識に流れ込む互いの記憶。全てを肯定する士道の力で裂けた魂が今ひとつに。
『そうだ。お前に返さないとな。あの時預かったのは涙だけじゃないだろ折紙』
『笑えばいいと思うよ』を凌ぐ名台詞。そしてKISS。ファンファーレはどう聞いてもウェディング・マーチ(やりすぎだ!)。
晴れて元に戻った折紙ですが、何せ、両親を亡くした自分を抱きしめてくれた士道と、自らを投げ打って両親を助けてくれた士道、両方の記憶を持っているので愛も執着も2倍2倍。