デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【婆ぁパンチは破壊力】悪魔のビンゴカード【爺ぃキックは岩砕く】

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BINGO HALLのネオンサイン。AがEに代わってBINGO HELLに。

おっとこれってMOTEL HELLOのOが消えてMOTEL HELLになる「地獄のモーテル」リスペクトですか。

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この安い感じ。良い掴みです。

「悪魔のビンゴカード」
(2021年/ジジ・サウル・ゲレーロ監督)

 

田舎町オーク・スプリング。住民は次々家土地売っぱらって街へ都会へ。

かつて体を張って外敵から町を守って来たルピタ(アドリアナ・バラッサ)、ドロレス(L・スコット・コードウェル)らも寄る年波には勝てず愚痴垂れあう日々。

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『あたしたちは昔のあたしたちじゃない。でもここにいる。歳を取って頑固になった。でも馬鹿みたいにまだここにいる』

『ここが私たちの居場所だから』

本当にこの町にしがみついていて良かったのか。別の生き方はなかったのか。答えの無い自問自答。

そんな年寄りの憩いの場がビンゴホール。

何故でしょう、ビンゴホールって、どの映画でも、どん詰まりの町とか煮詰まった人とか行き場をなくした年寄りとかの象徴のように見えます。

このビンゴホールが何者かに買い取られた。買い取ったのはMR.BIGを名乗る謎の男。

一夜にしてひなびたコミュニティセンターは高級カジノばりのビンゴホールに。

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『あなたも人生勝ち組に!』MR.BIGの口上に煽られてゲームに興じる住民。初日の賞金は10万$。

しかし、大金手にした人間は歓びの絶頂で無残な死を。

悪魔か死神かMR.BIG

これ以上、よそ者の好きにさせてたまるか。仲間も殺されたルピタはビンゴホールへ単身カチコミ。

ルピタ愛用の得物はスライド警棒

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こ、これはドニー・イエン先生リスペクト!?(写真下は「SPL/狼よ静かに死ね」)

死神対婆(最後は死神対老人軍団)の決着は!?

死神相手に物理攻撃というのもアレな気もいたしますが、いいんですよ、婆ぁパンチは破壊力、爺ぃキックは岩砕く、です。

 

★ご参考

 

 

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★本日のTV放送【19:00~BS12/日曜アニメ劇場】

 

【階級は神】古見さんはコミュ症です。 #3【友達は犬】

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『あっ、いえ…違っ!私なんかじゃ古見さんの友達なんて恐れ多くてですね…で、でも…古見さんの…とかなら私…頑張ります!』

3人目の友達はちょっと変態な方でした。

古見さんはコミュ症です。/第3話・コミュ05~09」(2021年10月20日深夜テレビ東京放送/田中貴大演出)

友達を作ると言っても人には「相性」というものがあります。ならば近しいタイプの人に的を絞った方が成功確率も上がろうと言うもの。

「全校生徒が幼なじみ」な長名なじみのデータベースから抽出された古見さんと近い性質をもつ人」リスト。その1番目が。

上理卑美子(あがり ひみこ)。

なじみによれば≪とってもいい子なんだけど対人関係のストレスに弱く、他人に見られているだけで赤面・引きつけ・過呼吸・ろれつが回らない・脂汗・腹痛、などの症状が出ちゃう子≫との事。

親近感沸きまくりの古見さんは早速上理にアプローチ…しようとしますが、声が掛けられないのでただの怪しいストーカー状態に。

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ビビりまくる上理さん。


只野くんの仲立ちで、遠回しに古見さんの(友達になろうという)意向を伝えたものの、返って来た答えは、

『(友達は無理ですが)古見さんの犬とかなら…』

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おい…。


友達が3人になった古見さんはガラケー所持者にランクアップ。

最初に友達1号只野くんのアドレスを登録したい古見さんですが、ここぞとばかりに察しの悪い只野はこれに気付かず。

その「想い」を知った只野は思わず…

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只野の内心ハイテンションは実に”いい感じ”(因みに本日10月23日は「電信電話記念日」)。

1学期恒例学内行事「学級委員長」選出。立候補ゼロで推薦。クラスの全視線が古見さんに。

無茶振りの佃煮に完全硬直する古見さん。助け舟(?)を出したのは長名。

古見さんは、学級委員長なんかに収まる器じゃないだろ~!よって僕は!古見さんにもっと上の階級を要求する!』

熱い議論と投票の結果、古見さんの階級は「神」に。

神コールに沸き立つクラス(「ディーふらぐ!」の『船堀!船堀!』を思い出しました)。

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結局、学級委員長は只野くんが押し付けられて幕。


帰宅後、ガラケーの着信音を聞いたり、電話帳を眺めたり、電話を掛けるフリをしたりとイメトレに余念のない古見さんでしたが、何と古見ガラケー「耳に当てるだけで電話が掛けられる」ハイテク仕様。

繋がったのは勿論只野くん。

パニックになって切ってしまう古見さんでしたが、即座に只野コールバック(こういう時は機転が利くな只野)。

たどたどしくも生まれて初めての友達との電話。嬉し恥ずかし初体験。

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何だこの可愛い生き物。


対する只野の反応は、

『声めっちゃきれい~!』

『お兄ちゃんうるさい!』

妹いたのか只野。顔は見えませんでしたが滅っ茶気になります。

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★ご参考

 

 

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★本日10月23日は「家族写真の日」。

赤ちゃんや妊婦さんなど家族の思い出写真作りを行う一般社団法人・日本おひるねアート協会が制定。

日付は「撮(と=10)ろうファミリー(23)」と読む語呂合わせから。

「家族写真」で思い出す映画と言えばこれしかありません。

 

【あなたもしや中瀬ゆかり?】凶悪【弾けるリリーと本物ピエール】

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『肉の焼けるいい匂いがする』

『喰いたくなっちまうなぁ…』

目の前には焼却炉。炙られているのは文字通りバラした老人の死体。

眺めているのは身寄りのない老人をぶち転がした後、土地も転がして金に換える不動産ブローカー、木村(リリー・フランキー)と、実行担当の元暴力団組長、須藤(ピエール瀧)。

頭のネジも心のタガも弾け飛んだマーダー・ライド・ショーの終点は…。

「凶悪」(2013年/白石和彌監督)

 

死刑判決を受けて上訴中だった元暴力団組長の被告人・後藤良次(劇中では須藤=ピエール瀧。以下、須藤)の未発覚殺人事件3件を、雑誌「新潮45」(劇中では「明潮24」)の編集者・宮本太一(劇中では藤井修一=山田孝之。以下、藤井)が須藤との取材を通じて告発した所謂「茨城上申殺人事件」の映画化(原作は、新潮45編集部編『凶悪 -ある死刑囚の告発-』)。

須藤によれば、3つの事件すべてが「先生」と呼ばれる不動産ブローカー、三上静雄(劇中では木村孝雄=リリー・フランキー。以下、木村)の指示によるものだったと言う。

正確性を欠く須藤の証言と「やくざが不動産ブローカーと組むなんて当たり前すぎて面白くない」という編集長判断で、一旦は没企画となりますが、藤井は独断で調査を開始。証言の穴をひとつひとつ埋めて木村を追い込んで行きます。

…ってちょっと待て。企画に待ったをかけた女性編集長、「新潮45」がモデルって事はあなた、中瀬ゆかり

サイバラ漫画の方が馴染み深いキャラなんで人物が重なるまでちょっと時間がかかりました。

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左から「凶悪」「本人」「サイバラ漫画」。映画版、ちょっと盛ってないか。


お話の裏には、家族にとってはお荷物でしかない老人の処理(藤井の家にも認知症の母親がいますが、藤井は仕事を理由に目を背け、妻との関係が破綻しかかっている)という現代に蘇る楢山節考的側面もあるのですが、ピエールとリリーの怪演が全てを上塗りかき消し…。

キレたら止まらないピエールの「どう見ても本物」な迫力もなかなかでしたが、人でなしな状況を無邪気に楽しむリリーのヤバさが半端ありません。

スタンガンを見て興味津々。「やらせてやらせて」と手に取って、はしゃぎながら老人に押し当て喜ぶさまはちょっと引く、なんてもんじゃありません。

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藤井の事なかれ無責任を糾弾する妻役に池脇千鶴。この作品の中で唯一「正しい事」を言っています。

エンタメとしての面白さは皆無なので激しく観る人を選びますが、肩に力が入りっぱなしの2時間8分でした。

★ちょっと犯罪の方向性が似ている

※でんでんの死体焼却には秘伝のレシピがありました。

白石和彌監督作品×2

 

 

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★本日10月22日は草笛光子(1933~)の誕生日(おめでとうございます!)

市川崑金田一耕助シリーズが印象深いですが、今回は同じ70年代のTVと比較的最近の映画からこちらを。

【祝!ゾンビランドサガ映画化】ゾンビなき戦い 佐賀復讐篇【俺は佐賀を諦めない】

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『お前にとって…復讐とは何だ? 復讐を果たしたその先に一体何がある?』

『この復讐を果たすことでサガは変わる…もう誰にも「サガには何もない」なんて言わせない。サガにはすべてがある』

ブランデーグラスを傾ける村井國夫に銃を向ける白竜。

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交わす言葉は禅問答。

『復讐を果たしても…サガは変わらんぞ』

『あんたにサガの何がわかるって言うんだ?』

『わかるさ…俺もサガを愛していた』

『愛していたのなら…なぜもっとサガを叫ばなかった!? あんたがその気になれば、サガはもっとサガだった!

『お前はまだ…サガのことがわかっていない。サガは…サガはすでにサガなんだ! きっとサガはお前の期待を裏切るぞ』

『俺はサガを諦めない』

復讐のその先に行くと宣言して村井を蜂の巣にする白竜。そこに被って

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ゾンビランドサガ映画化決定

(しかも3連呼!)


こんなPV観た事無い(笑)。

タイトル「佐賀復讐篇」の「篇」が「編」ではなく「広島死闘篇」の「篇」になっているのも個人的には高ポイント。

復讐≪リベンジ≫。「ゾンビランドサガ リベンジ」のその先へ。

二期最終回で喀していた巽、Cパートで映ったUFOとビーム攻撃、佐賀とフランシュシュのその後、巽とさくらの関係性、山田たえの伝説、徐福の正体など未だ解き明かされぬ謎はてんこ盛り。

映画化が発表されたのは10月16日17日に行われたフランシュシュの幕張ライブ会場。

特別ゲストとして参加した山田たえ役の三石琴乃に紹介される形で予告なく映し出されたのがこのPV。

まだタイトルも(当然ロゴも)、メインビジュアルも出来ていない正にティーザー。

完成も公開も彼岸の彼方(早くて来年。下手すりゃ再来年)ですが、待ち遠しいです。

★予告PVはこちら

www.youtube.com

 

★リベンジ最終回のおさらいはこちら。

★1期のおさらいはこちらから。

★実写白竜の雄姿が観たい方はこちらを。


 

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★本日10月21日はキャリー・フィッシャー(1956~2016)の誕生日。

何かと突っ込みづらい人生を送られた方ですが、やはり中心にあるのはレイア姫なんでしょうねえ。

という訳でレイアに因んだこの2本を。


★本日のTV放送❶【13:40~テレビ東京午後のロードショー

★本日のTV放送❷【18:30~BS日テレ/木曜は!特選時代劇】

 

【よくぞ集めたオールスター】ザ・プリズン・ブレイク 大脱獄【見どころはロシア睡眠実験】

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いやそれにしてもよく集めたものです。ホラー版エクスペンタブルズと呼ばれるだけのことはあります。

メインからモブにチョイ役エキストラに至るまで履歴に誇れる「何か」がある人総登場。

ざっと見渡しただけでも、

ガンナー・ハンセン(初代レザーフェイス。本作が遺作)、
R・A・ミハイロフ(「悪魔のいけにえ3」のレザーフェイス)、
ケイン・ホッダー(「13金」4本のジェイソン)、
ビル・モーズリー悪魔のいけにえ2)、
シド・ヘイグ(デビルズ・リジェクト)、
バーバラ・クランプトン(死霊のしたたり)、
トニー・トッド(キャンディマン)、
ディー・ウォレス(ハウリング)、
マイケル・ベリーマン(サランドラ)、
ヴァーノン・ウェルズ(「コマンドー」のベネット、「マッドマックス2」のウェズ)などなど。

ビデオナレーターにエイドリアン・バーボーという大盤振る舞い。

細かい所では「リンカーンVSゾンビ」のリンカーン役ビル・オバースト・Jr、「発情アニマル」のカミール・キートンなんてのも。

更にほじくれば悪名高き「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド最終版」の追加撮影部分に出ていたデビー・ロションまで(しかも役柄は女レザーフェイスと来たもんだ)。

勿論、出たがりダニー・トレホ、ロイド・カウフマンは標準装備。

どうですか、お客さん。もう役者眺めているだけでお腹一杯でしょ。

ただ、看過できない問題がひとつだけ。

お話が全く理解できません。

「ザ・プリズン・ブレイク 大脱獄」
(2017年/B・ハリソン・スミス監督)

 

アイゼンハワー政権下で1954年に建設された巨大な凶悪犯罪者専用刑務所兼研究施設デスハウス(原題)。

施設は地下9層。下に行くほど凶悪犯罪者が増え、最下層9階には「五大巨悪」と呼ばれる特別警戒犯罪者が。

まあ、映画版「バイオハザード」1作目の地下施設HIVEと似たようなものですね。

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写真右下のブルーのCGが「バイオハザード」のHIVE。


この施設に召還されたFBIの潜入捜査官2名(目的は最後まで分からず)。

2人がデスハウス職員から施設構造のオリテン(尺の半分使うバランス感覚の無さ)を受けている時に施設内の電源がご臨終。

EMPのようなものによるテロと思われますが、動機不明、仕掛け不明、犯人不明。

兎に角、施設内の電気系統が死んで、囚人の拘束レベルがダウン。凶悪犯がわらわらと湧き出て施設内大パニック。

おいおい、UPSも自家発電もないんかい。

『1997年に軍が20億$で建造したステルス爆撃機は雨の中を飛べなかった。この施設は32億$で建設され、維持費は年間500万$。欠陥があっても仕方ないわ』

いや理由になってないだろ、それ。

主人公ら(FBI男女各1+老齢の女性研究者1)はエレベーターに閉じ込められますが、FBI男が天板からワイヤー伝って直近のフロアに進入…するのですが、いつのまにか全員がフロアに。

いや結構苦労して登ってたろ。どうやって女性2名(内ひとりは婆ちゃん)引き上げたんだ。

内乱指揮している囚人が何故か不死身。呪術師かオカルト研究部か、な魔術繰り出して警備も囚人も制圧。

囚人もFBIも五大巨悪が収監されている地下9階を目指しますが、この5人が自称「神」(見た目はゴジラシリーズに登場する宇宙人みたいな感じ)。

こいつらが何者で何で収監されているのか(そして逃げずに留まっているのか)、全て不明。

2時間半くらいあったオリジナルをテレビの2時間枠に合わせて90分足らずに編集したんじゃないかと思えるくらい、編集が雑で説明不足。

全編に渡って意味意図不明で伏線もオチもない謎作品ですが、見どころがひとつだけ。

それは主人公3人が途中逃げ込んだシェルターのような小部屋。

中ではズル剥けクリーチャーと化した人間が泣いて叫んで共喰って…。

あーこれネットロアで有名な「ロシア睡眠実験」だ。

被験者をガス室に閉じ込め、興奮剤を散布して眠りを奪い続けたら、肉体が変容。被験者はガス室から出る事を拒み、自身の内臓を引きずり出し、互いに共喰いしていたという…。

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本来なら「ロシア睡眠実験」に関する説明が必要ですが、婆ちゃん研究者が「説明しないといけないわね」と言っているのにFBI男が「聞きたくない!」と遮ってしまったので何が何だか誰にも分らず(わざとやっているのか?)。

五大巨悪がセノバイトで、実は「ヘルレイザー」の一篇でしたとか言われると何となく納得できない事もなくはないですが…。

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だから何が言いたいんだよ、君たち。


雰囲気的に近しいのはマイケル・マン監督の「ザ・キープ」でしょうか。

あっちも謎まみれな出来でしたが本作に比べれば理路整然としていたような気がします。

★ご参考

 

 

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さて、監獄でオカルトでアクションと言えば、レニー・ハーリン監督の「プリズン」が思い出されますが、この「プリズン」と上で引用した「悪魔のいけにえレザーフェイス逆襲」で主役を演じているのがヴィゴ・モーテンセン

そして本日10月20日ヴィゴ・モーテンセン(1958~)の誕生日(おめでとうございます!)。

本日はバイオレンスなヴィゴ3連発を。