デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【本土復帰前夜祭】 博徒外人部隊 【呉越同舟破滅の宴】

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『与那原さん、少しは場所柄を考えた方が…』

『場所柄?ここは沖縄だと思ったが…違ったかな』


横浜から沖縄へ。本土復帰前年。まつろわぬ者どもの破滅の宴。

博徒外人部隊(1971年/深作欣二監督)

 

冒頭けだるい女のスキャット。これって1stルパンの不二子じゃん、と思ったら音楽:山下毅雄

メインタイトル後にテロップ「第一部 おれたちの履歴書」

93分で部構成!? 「大日本帝国」並みの大作感(笑)。

まずは大東会に踊らされた浜村組と港北会の因縁をさくさく紹介。

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浜村組と結縁をしながら対抗組織の港北会を焚きつけて漁夫の利を狙った大東会。

浜村組は港北会に組長殺(と)られ、浜村組幹部・郡司(鶴田浩二)が港北会に返して懲役10年。

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港北会幹部・工藤(安藤昇)は郡司とやりあうも、真の敵は大東会と看破。郡司出所の日に独りカチコミかましますが失敗、逆に風穴あけられて今は廃墟となった浜村組事務所へ。

そこには郡司とかつての浜村組構成員の生き残りが…。

大東会の追手が詰め寄りますが、工藤を庇って一歩も引かぬ郡司。浜村組に工藤を加えた呉越同舟部隊は新たなシマを求めて沖縄へ(まだこの時点では海外ロケ…ですよね?)。

ここまで18分。舞台が沖縄に移って「第二部 おれたちの縄張り」

那覇の勢力関係を調べた郡司は米軍の横流しウイスキーの流通ルートを押さえて基盤確立。

この抗争の中でゴザの盛り場を仕切る与那原(若山富三郎)と敵対しつつも互いを認める関係に。

そして最終章「第三部 おれたちの仇敵」

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よく撮影許可おりたな…。

 

50名の大名行列を汲んで那覇に降り立った大東会。中小企業の努力を蹴散らす大企業のお出ましです。

接触したのは港湾事業を仕切る波照間。真っ先に噛みついたのは与那原。

外敵には実力行使あるのみ。うちなんちゅうも仁義は通す。

『大東会と波照間が相手だが、お前はどっちにつく?

 やっぱりやまとんちゅう同士、大東会の方だろうな』

『いや、大東会にはつかねえ』

『ほう…そりゃまたどういう訳だ?』

『俺のダチが奴らに組を潰された上、命まで落としかけた』

『俺のダチも組を潰された上に10年間を棒に振った』

『変な話だがなぁ、世が世なら、お前さん達と俺は五寸になれるような気がするよ』


三つ巴の愛の告白!

鶴田浩二は全滅エンドがお約束。“仕様”なのである意味安心して観ていられます。

さあ「ワイルド・バンチ」の時間です。

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正に「Let’ Go」「Why Not?」な死の行進。


にしてもこの時代の映画に出てくるジョニーウォーカーって何であんなに美味そうなんでしょうねえ。

 

★ご参考 

mandarabatake.hatenablog.com

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※本年はこれにて打ち止めでございます。Yahooブログ閉鎖→はてな移籍と波乱万丈(?)の1年でござました。

12月にはようやく月間PVが1万超え(←本ブログの器的にこれが上限)。ご愛読感謝です。

ではでは、来年もよろしくお願いいたします。  

 

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★本日のTV放送【18:50~BSプレミアム/年越し映画マラソン】 

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【英断か】ぼくたちは勉強ができない!2期13話【ぶち壊しか】

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3期は作らないというのが与件だったのでしょう。

だからといってこの飛ばし方、捲り方はない。

挙句、原作でもまだ秘匿されているオチを勝手に…。

モヤモヤ残さず放送内で決着つけるという判断は「潔い」ともとれますが、結果的にぬぐい切れぬモヤモヤが残る破目になりました。

ぼくたちは勉強ができない!/2期13話・祭の終わりは寂しくも華やかに[X]どもを祝福する」(2019年12月28日深夜BS-11放送/前園文夫演出)

順番を景気よくシャッフルしてクライマッマスに持ってきた文化祭。

一ノ瀬学文化祭のジンクス…後夜祭で打ち上げられる1発目の花火が打ち上がった瞬間に触れあっていた男女は必ず結ばれる。

運命の瞬間、水泳部がうるかを、いばらの会が文乃を、関城さんが緒方を成幸に向って突き飛ばし、トリプルアタックを喰らった成幸は前方の真冬先生&あしゅみー先輩にぶつかって雪崩式ふれあい大会となるも花火不発(全員ノーカン)。

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倒れていた成幸に手を差し伸べる影。触れ合った瞬間に打ち上がった仕切り直しの花火。

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花火の逆光で読者には判別つかないこのヒロインは誰?というのが、未だ原作でも明かされていないミステリー…

…なのですが、アニメではこれがうるかであったとネタばらし。

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原作追い越して卒業後のうるか見送りイベントまで…


原作では「今思い返してみれば、あのジンクスはまさしく本物であった」と未来から回想する成幸の独白が入っています。

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つまり、この時触れ合っていたヒロインとは間違いなくゴールインすることが明言されているのです。

故に原作はこのオチを最後の最後まで引っ張りまくっているわけですが、それなのに…。

何より、そこに至るまでの様々なイベントとフラグ、

  1. 着ぐるみキスの相手が成幸だったと知る文乃。
  2. 小美浪診療所の閉院とあしゅみー先輩の医学部進学断念を同時に回避した後にキスをプレゼントするあしゅみー先輩。
  3. 海外留学を成幸に伝えて唇を奪ううるか。
  4. 成幸(と妹・桐須美春)の尽力で、生徒を正しく導けなかったトラウマを克服して再びフィギュアと向き合う決心をする真冬先生。


をことごとく端折っているにも関わらず取って付けたようなオチを追加しているのが得心いきません(てっきりここいら辺は3期で押さえるつもりなのかと…)。

ついでに言うと、

  1. 教育大学受験のために特別VIP推薦を辞退(提携している一ノ瀬大学には教育学部がない)する成幸の葛藤(自分の我儘で家族に金銭的負担を強いてしまう)。
  2. 真冬先生と唯我家の浅からぬ関係。


をすっ飛ばして模擬面接1本で成幸の進路確定、という流れもちょっと…。

更に言うなら、

  1. 15時間効力維持の強力接着剤で関城と繋がった成幸が関城家で一夜を過ごすというラブコメ鉄板イベント(しかも相手がメインヒロインでなく関城!)


は観てみたかったです(いやここは完全に個人的好みの問題ですが…)。

時間がないなら無理に結論出さずに含みを残して放置でいいじゃないですか。

最後の最後に3期のフラグを折りまくるとは…。残念無念です。 

 

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★本日のTV放送【20:50~BS日テレ】 

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孤軍奮闘マリア・ベロ。 ダークハウス

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かつて多数の死体を積み上げた惨劇の館。家のオーナー兼犯人の名前をとってリビングストン・ハウス。

ここで降霊会を行うために忍び込んだ若者6人。

その夜のうちに3人が死体で発見され、2人が行方不明。

唯一無傷で警察に保護された男が言うには、

『全員何かに憑りつかれて殺された』

果たして真相は…

「ダークハウス」

(2015年/ウィル・キャノン監督)

 

何とも捻りのない邦題ですが、原題も「DEMONIC」でほぼネタバレ。ついでに企画時点のタイトルは「House of Horror」だってんだからヤル気の無さは折り紙つき。

製作にジェームズ・ワンの名前が踊っていますが、どこまで絡んでいたのやら。

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早々に死体が発見され、生き残った青年の証言と回想、屋内各所に取り付けられたカメラの映像を元に刑事と心理学者の推理と捜査が現在進行形で進んでいくという構成。

本当に何かがいたのか、死亡が確認されていない3人の誰かもしくは複数人による犯行なのか、というミステリータッチでお話は進行。

ここいらへんの編集は巧いです。

金の掛けどころが全く見つからないウルトラ低予算映画ですが、心理学者役マリア・ベロのおかげでそれなりの風格は湛えています(と言うか彼女のギャラが製作費の大半だったのではあるまいか)。

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無理繰り当てはめればREC]2とかと同じ箱なのですが、DEMONICなお方を相手にしているにしてはスケール小さすぎ、金掛けなさすぎ。オチも弱い。

余談ですが、メカニックを担当している若者が、モニターに映る仲間の女性を見ながら言った台詞。

I want to put a baby in you.

字幕は『孕ませてぇ…』


何と言うか久しぶりに最低な台詞を聞いた気がいたしました。

 

 ★ご参考

mandarabatake.hatenablog.com

 

 ★そして、マリア・ベロと言えば…

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★本日のTV放送【21:00~BS-TBS 

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【さあ皆さんご一緒に】劇場版 幼女戦記【どうしてこうなったぁ!?】

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帝国軍参謀将校レルゲンが、連邦内務人民委員ロリヤが、連合王国海兵魔導部隊中佐ドレイクが、そして第二〇三航空魔導大隊長のターニャ・フォン・デグレチャフが、国も立場も超越して呻く、呟く、振り絞る。

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『どうしてこうなったぁ!?』

 

「劇場版 幼女戦記(2019年/上村泰監督)


TVシリーズ地続きの続編。なのでTV未見の方は先にそっちを押さえましょう。

 

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TV最終話で語られた戦務参謀次長ゼートゥーアの疑念。

『もし仮に更なる国が戦争に参加するとなると…』

新興の大国ルーシー連邦が列車砲の一撃を以て帝国に宣戦布告。

共産主義者とは共に天を仰ぐことはできない』と首都モスコーに進撃し、洒落にならない被害を演出したデグさん&第二〇三魔導大隊。

この時、モスコーには自由協商連合第一魔導連隊が駐留中。そこには合衆国義勇派兵部隊に志願したメアリー・スーが。

デグさんvsメアリー、第一次接近遭遇。

メアリーは軍人のイロハも理解していない新兵ですが、魔力量はケタ外れ(絶対、存在Xがちょっかい出しています)。

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独断専行で突っ込むメアリーに上官ドレイク中尉が一言。

『無能な働き者か…厄介な』


かつて私の上司は『仕事できない奴のやる気なんか迷惑なだけだよ』と言い垂れましたが、異世界の戦場でも通じる宇宙の理だったようです。

にしてもメアリー強い。ほとんど巨神兵。恐るべし復讐心。

『兵士であるならば敵と仇を混同するな』


実は無能な働き者ではなく、馬鹿力を制御できない自己チュー娘だったメアリー。

ドレイク中佐の試練は続きます(笑)。

嬉しかったのは、セレブリャコーフ少尉が堂々たる副官に成長していた事。

カードゲームに絡む博才も健在。連邦との因縁も匂わせてキャラが深堀りされておりました。

今回は全編通して戦場回り舞台。目まぐるしく戦局が変わり、チャンスはピンチ、ピンチはチャンス。

地上戦、空中戦、地対空戦の動きも凄まじいですが、特筆すべきは

爆撃、疾風の重低音が半端ありません。ドルビーサラウンドのスピーカーシステムで5.1chもいいですが、どうしてもセンタースピーカーに割り振られる台詞部分が聴き取り難くなるので、ヘッドホン推奨です。

TV版ED「Los! Los! Los!」を挟んでCパート(?)~エンドクレジットという流れも2期を窺わせていい感じでした。 

 

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【最高の人生コンビの】ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります【お部屋探し狂騒曲】

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『私たちは自由に生きてきた。黒人と白人の結婚がまだ30州で禁止され、20州で嫌悪されていた頃に結婚したわ。アパートを探すくらい何でもない!』

30州で禁止、20州で嫌悪という事は祝福してくれた州は全米見渡してひとつもなかった、という事ですね。

「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」

(2014年/リチャード・ロンクレイン監督)


原題は「5 Flights Up」。

航空便のフライトと同じですが、ここでは階と階を繋ぐ階段の事。眺めはいいけど5階までエレベーター無し。昇りも降りも膝栗毛。

そんなアパートに40年。寄る年波で色々キツくなってきた老夫婦。

「最高の人生のはじめ方」モーガン・フリーマン「最高の人生のつくり方」ダイアン・キートン

余談ですが最高の人生の見つけ方(2007)が当たって以降、この手の邦題増えましたね。

「最高の家族の見つけかた」「最高の親友の見つけ方」「最高の人生の選び方」…。もう何がなにやら(笑)。

その昔「愛と〇〇の××」というフレーズが流行ったのを思い出します。お話は、階段オンリーのアパート売却と、エレベーター付きの新居購入に関わる喧噪と狂騒。

ここに、二人の若き日がカットインしてくる構成。

何が起きるでもないのですが、こういうの弱いです。

どっちも死にませんが、ちょっと「幸せなひとりぼっち」に近い手触り(それは褒めすぎか)。

いつか階段が昇れなくなる日はやって来ます(他人ごとではありません。私なんか膝が笑い上戸で医者から階段は使うなと言われています)。

それでも今は…。

振り回されるのは嫌だ。それが単なる問題の先送りだとしても他人に下駄を預けるのは納得がいかない。決めるのは自分。

視点を変えれば“とんだお騒がせ夫婦”って事になってしまうかもしれませんが、いいじゃないですか。歳喰ったらこれくらいの我儘は許してもらいたいものです。

 

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 ★本日のTV放送【21:00~フジテレビ】

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