#映画レビュー
真上からの神の目。模式図のようにも何かのクローズアップのようにも見える不思議な構図。やがて鳥が横切り、画面の隅に小さく馬やボートが映り込んでそれがかなり広範囲なエリアを切り取った空撮であることが分かります。 右下の写真とか「脳みそ」にしか見…
『みんな敵だギャ!いつも喰うか喰われるか…だから俺にはキバがいるんだギャ!』第1話が掲載された『週刊少年マガジン』が各自治体で有害図書指定され社会問題に発展したジョージ秋山の問題作…のフルCGアニメ化…なのですが…。はて、こんな話だったっけ?とい…
『長話はやめろ。この双極性障害野郎』 Stop monologuing, you bipolar fuck. 『躁うつ病では』 I think he's more manic-depressed. 『自己愛性障害だろ』 Or narcissistic disorder. 『解離性障害だよ』 Dissociative disorder. 『ただのクソよ』 He's jus…
『ニュースを伝えて20年。ゾンビなんかに邪魔はさせない。マービン・クロウトが生放送でお届けします』致死性のウィルスが原因でゾンビまみれとなった地球各地を繋いで送る人類最期の「ゆく年くる年」。もしくは、ネタと広報と中継で綴る「新春爆笑ゾンビ寄…
ロシア産ホラーというだけで一括りにするのも如何なものかとは思いますが、折角シリーズにしたので久々に。因みに1~3は「シャドウ・チェイサー」「ミラーズ /怨霊鏡」「ゴースト・マシーン」です。 「デス・レター 呪いの手紙」 (2017年/ウラジミール・…
『でもこんなもの正義とは言えません!』 『正義じゃ?じゃ聞くがの、正義とはなんじゃ?』 『勿論、法に沿って捜査をし、暴力団を撲滅することです』 『ほんなら法律が極道シバいてくれるんか、お? それじゃ足らんけ、ワシらがおるんじゃなぁんか。何が撲…
『上総の国と言えば聞こえはいいでしょう。花の都・大東京を彩るは金波銀波、あまたのネオンと聞きますが、ここ…千葉の過疎地にはジジババの金歯銀歯がネオンを優に凌ぎます』雑巾がけ5年、飯炊き3年、何の因果か部屋済み修行。ヤクザになってはみたものの、…
『まだ引退したいかい?』 (You still prefer retirement, Archer?) 『そんな事、一度も思った事ないな』 (I never preferred retirement.) 「ハングマン」 (2017年/ジョニー・マーティン監督) 現代版必殺仕事人の話ではありません。毎時23時00分に犠…
♪見た目はド派手なその仕事 だけど成功するのはそりゃ大変 最初は事務所の電話番 トイレ掃除に洗濯 暇は無し 電話のやりとり慣れてきた頃にアニキのお供で初仕事 債権取り立てノミ行為 偽装結婚 恐喝 タコ焼き屋 地上げにサラ金 裏ビデオ 賭博 建築資材の横…
まだ生贄が必要か!? How many more sacrifices!? あとどれだけ血を流せばいい!? How much more blood!? あと何人捧げればいい!? How many more lives!? ベルじゃ足りなかったか!? エイカーでも足りなかったか!? Belle wasn't enough! Acres wasn't! 今度はこ…
凄~く真面目に作っているのに、ツッコミどころが間欠泉のように次から次。お話は簡単。インドがゾンビで大騒ぎ。 「ザ・デッド:インディア」 (2013年/ハワード・J・フォード&ジョン・フォード監督) 原題は「THE DEAD2:INDIA」。「2」ってことは「1」が…
9歳の時に母親共々シリアル・キラーに拉致られて、そのまま同居(母親は即殺)。同居人の暴虐を見続け(後始末をし続け)ながら青年に。その精神が彷徨う辺境はいずこ。 「チェインド」(2012年/ジェニファー・リンチ監督) デヴィッド・リンチ監督ご息女の…
逃走車両を追う様子を車載カメラで映しながらの独白。『I am the police』に始まり『We are the police』で終わる長い独白は警官の矜持であると共に作品の内容を説明するリードであり、当たり前のように命のやりとりが発生するLAPDの日常描写でもあります。 …
国内版のジャケにつけられた宣伝文句は「このジジイ、かなりヤバい」。酷いコピーです。簡単な装置と小細工で心霊現象を演出し、何も知らない一般人に霊の存在を信じさせる。学術実験のような口ぶりですが、実態はバイト先の飲食店で非常識な動画撮って喜ん…
本日1月4日は永遠の高校生・竹内力(1964~)の誕生日(おめでとうございます!)。1作目登場時は15歳でしたが、本作では17歳。立派に成長しております。 磨きのかかった顔面芸をお愉しみください。「岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 妖怪地獄」(200…
サイボーグ化され、心臓に爆弾を埋め込まれた元囚人の刑事が、要人の複製・入れ替わり計画を阻止せんと弾丸・銃弾雨あられ。「未来世界」(1976)、「ニューヨーク1997」(1981)、「ターミネーター」(1984)、「ロボコップ」(1987)のいいトコ取りした後…
『必ず戻って来て瓦礫を全部どかしてやる。約束するよ。墓も見つけてやる。お前の息子が訪ねて来れる場所にな』1988年12月7日にアルメニアを襲った大地震。死者は少なくとも25,000人、負傷者19,000人、特に顕著な被害が出たレニナカンでは15,000人~17,000人…
明けましておめでとうございます。…という言葉がこれほど虚しく響く年も珍しいですね。まぁ、生き延びておめでとう的な意味合いも込めて。という訳で令和3年、丑年です。牛の映画ってぱっと思い浮かばないですが、これが結構ありまして…。「牛と一緒に7泊8日…
『中国政府は隠していますが、大変な事態です。 すでに酷い状況でしたが、より悪い事態を覚悟すべきでしょう。 もっともっと悪い事態を…』これまで幾度となくシミュレートされれてきた感染爆発。今は偶然その一部が現実となっただけ。 「バード・インフェル…
本日12月24日は三船敏郎(1920~1997)の命日。世界の三船ですよ。てっきり「三船忌」とか名付けて記念日化していると思っていたのに、世界も歴史もお構いなし(なんてこった!)。せめて偉業を讃えてミフネBEST WORKSを…ってまぁ選べませんよね、普通。「七…
『そうか、わかった。お前の剣は取り戻す。パラディンを殺す。ゴブリンは殺す。一匹二匹という意味ではない。巣穴ひとつ、この砦ひとつでもない。ゴブリンどもは皆殺しだ。だから、泣くな』その優しさに神官ちゃんも惚れ直す。 「ゴブリンスレイヤー GOBLIN’…
Jホラーの鏑矢と言われた「女優霊」に先んじる事6年。ついでに言えば現代型モキュメンタリー(全編POV)の始祖「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」に先んじる事10年。Jホラーの試作にして原型がここに。 「邪願霊」(1989年/石井てるよし監督) ビデオテ…
大昔、とある国際的ボランタリー・チェーンの末端にいた時のお話。ヨーロッパ中心のこの組織は毎年加盟国代表が一堂に集う国際会議を開催し、その運営は加盟国の持ち回りとなっておりました。参加者には胸に国名の入ったプレート(我々なら「JAPAN」)を付け…
車で事故って同乗の息子昏睡状態にしてしまい、罪の意識でテンパリまくった母ちゃんが環境変えようと田舎の中古家屋購入したら難あり物件で大騒ぎ。 「ロスト・ボーイ 死霊の館」(2008年/Melanie Orr監督) 切り詰め放題切り詰めたカナダ産の超低予算ホラ…
環境破壊で異常気象で土地荒れ人荒れ力が正義。毎度お馴染みマッドマックス的近未来終末絵巻。ちょっと違うのは、 主人公がムエタイベースの総合格闘家(設定が、じゃなくて現実に)で女性。 絵面が完全に西部劇 の2点でしょうか。 「レッド・ハンター」 (2…
女優にして脚本家、オカルト分野に造詣が深く(確かおばあちゃんが本物の魔女だったような…)、ダリオ・アルジェントの長年のパートナーにして、アーシア・アルジェントの母、ダリア・ニコロディがお亡くなりになりました。11月26日。70歳(死因未発表)。若…
本日12月2日は山崎努84th誕生祭(おめでとうございます!)。この方、少ない露出でも何故か場面の印象をかっさらってしまう得な人。「天国と地獄」の誘拐犯・竹内銀次郎とか典型(出ずっぱりの三船よりラストで金網掴んで絶叫する山崎の方が網膜に焼き付いて…
本日11月29日は「藤原喜明が異種格闘技戦でディック・レオン・フライに勝利した日」。1989年のこの日、UWFが東京ドームにて開催した「U-COSMOS」(後援メガネスーパー)第4試合において藤原喜明がキックボクサー、ディック・レオン・フライと異種格闘技戦を…
『娘さんですか?』 『ええ。ですが…8年前に死にました』 『もしかして、降霊術を…』 『ええ、しましたよ勿論。娘に会いました。 ですが…問題はその後なんです』家族がちょっと目を離したすきに息子溺死。お父ちゃんは現実逃避(特に家族から)、お母ちゃん…
極道組織が経営する町工場・湘和製作所。ここの従業員の半数は売人かシャブ中。勿論、流しているのは(吸い上げているのも)、親会社・酒井組。工場の新参者・片桐圭介(竹内力)は酒井組に接近、シャブの売人を買って出て、粗悪なシャブを僅か1日で完売させ…