デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

#洋画

この線から中に入っちゃいけないよ。 (r)adius ラディウス

気がつけば夜。林? 目の前に横転した車。頭いてぇ…あ、血ぃ出とる…事故ったのか? ここはどこだ? 標識…ウッドモア・カウンティ? 通りかかった車は道を外れて停車。運転していたお姉ちゃんは…死んでる。 警察に電話を…って俺の名前は? 免許証…リアム・ハ…

フィリップ・シーモア・ホフマンを偲ぶ。 ゴッド・タウン 神なきレクイエム

『ゴッズ・ポケットの男たちは単純だ。 働き、野球を観戦し、結婚して子供を持つ。子供も町を出ない。 ほぼ全員が盗みの経験者で、子供の頃、人の家に放火している。 戦うべき時、われ先にと逃げ出す連中だ。 イカサマが好きで、親は子供を殴る。 何があって…

出涸らしも淹れ方次第。 グラビティ 繰り返される宇宙

音信途絶の調査船を見つけて乗り込んだらエライこっちゃになっていた…。 というテーマ自体「何度目のループだよ」ではあるのですが…。 「グラビティ 繰り返される宇宙」 (2018年/イーライ・サシッチ監督) 管轄ギリギリの領域“デッドゾーン”で長距離調査船…

ある殺し屋 KILLER FRANK

『たかが1分の祈りで天上の人と話がつくとでも思っているのか、トニー?』 Do you really think a one minute prayer... is going to straighten things out with the big guy upstairs, Tony?フランク・ストーン。職業は殺し屋…ではありません。ありません…

恐竜憐みの令。 ジュラシック・ワールド/炎の王国

地球は一家、命ある者みな兄弟。さあ、Hand in Handです。 「ジュラシック・ワールド/炎の王国」 (2018年/J・A・バヨナ監督) 人間入れ喰い踊り喰いの大惨事から3年。ジュラシック・ワールド(以下ワールドと略)は被害者と遺族に補償・賠償支払って店じ…

最強メンヘラー決定戦。 ザ・スクリブラー

“奴らは私たちを機械で制御しようとする。 それで万事解決と思っている。 だが大切なことをふたつ見落としている。 ひとつはイカレた奴は無茶をするってこと。 もうひとつは何にでも副作用があるってこと” The conformists have machines on their side.They…

各国ポスターデザインに見る売る側の苦悩と工夫。 ブラックフット

森で迷って熊に会う…という(だけの)実話を「これでもか!」というくらいリアルに映像化。何も足さない、何も引かない、虚飾を排した痴話喧嘩と大自然の驚異。「ブラックフット」(2014年/アダム・マクドナルド監督)いかにも熊が主役に見えるタイトルです…

セガールが動いている…だと!? 沈黙の達人

『カンフーは殺しの道具だ。お前らみたいに肉体と精神両方追いかけていたら勝てないんだよ』 『ならば教えてやろう。善きカンフーを』 どかばきぐしゃ! 『これがカンフーだ』 セガールが動いている…だと!? 「沈黙の達人」(2018年/マチュー・ウェシュラー…

この“慎み”こそカーペンター。 ハロウィン【2018年版】

マイケル・マイヤーズ。6歳の時に姉を惨殺。15年後、収監されていた病院を脱走。故郷ハドンフィールドで実の妹ローリー・ストロードの命を狙い、死体の山を築く。以来、スミス・グローブ医療監察センターにて誰とも言葉を交わすことなく40年。マイケルに取材…

迷惑千万なご神託。 ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷

マクベスから芸能人、一般市民に至るまで。 「魔女・預言者(現代に於いては霊媒師、呪術師、教祖)」の言葉を真に受けて常識外れの行動に出ちゃった人は枚挙に暇がありません。 実業家ウィリアム・ワート・ウィンチェスターの未亡人、サラ・ウィンチェスタ…

ネジ締め忘れたゴシックホラー。 ダーケスト・ウォーター

家モノ(特に年季の入った洋館モノ)は大好物なのですが、やはりそれなりの工夫は必要。雰囲気だけで押しきられるのはちょっと…。 「ダーケスト・ウォーター」 (2017年/ブライアン・オマリー監督) 1920年のアイルランド。広大な土地(湖含む)の中に佇む…

【貴族の願望】ザ・リトル・ストレンジャー【平民の妄執】

その家に漂い棲まうは幽霊か、残留思念か妄執か。 家モノゴシック・スリラーの皮を被った没落貴族もの。 「ザ・リトル・ストレンジャー」 (2018年/レニー・アブラハムソン監督) 1948年.英国の片田舎ウォリックシャー。 領主館ハンドレッドホールにかつて…

【3つ目の月が満ちる時】アルカディア【無限ループの扉が開く】

『人間の最古の感情は恐怖、そしてその最たるものは未知なるものへの恐怖である』The oldest and strongest emotion of mankind is fear, and the oldest and strongest kind of fear is fear of the Unknown.冒頭にラヴクラフトの恐怖文学論「SUPERNATURAL …

人生トラウマ雪だるま。 ビューティフル・デイ

Joe, Wake Up. Let’s Go. It’s A Beautiful Day. 『ジョー起きて。行きましょう。今日はいいお天気よ』 ふと、「モダン・タイムス」のラストの台詞、Buck up - Never say die. We'll get along.『元気を出して。死ぬなんて言っては駄目。きっとうまくいくか…

孤軍奮闘マリア・ベロ。 ダークハウス

かつて多数の死体を積み上げた惨劇の館。家のオーナー兼犯人の名前をとってリビングストン・ハウス。 ここで降霊会を行うために忍び込んだ若者6人。 その夜のうちに3人が死体で発見され、2人が行方不明。 唯一無傷で警察に保護された男が言うには、 『全員何…

【最高の人生コンビの】ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります【お部屋探し狂騒曲】

『私たちは自由に生きてきた。黒人と白人の結婚がまだ30州で禁止され、20州で嫌悪されていた頃に結婚したわ。アパートを探すくらい何でもない!』30州で禁止、20州で嫌悪という事は祝福してくれた州は全米見渡してひとつもなかった、という事ですね。 「ニュ…

ハリー・ディーン・スタントン最期の一服。 ラッキー

『全てはなくなるって事さ。君もお前もあんたも俺もこのタバコも何もかも。真っ暗な空へ。管理者などいない。そこにあるのは“無(Ungatz ウンガッツ)”だけだ』 『無(Ungatz)か…』 『無(Nothing)だ』 『空だよ』 『ならお前は』『どうする?』 『……You S…

絶望を煮〆た白銀の大地。 ウィンド・リバー

『この土地は凍った地獄だ。あるのは雪だけでどこも静まり返っている』 『ここの人々は強制的に連れてこられた。雪と静寂以外は全て奪われたそうだ』ワイオミング州の先住民居留地「ウィンド・リバー居住区」。掲げられているのは“逆さ星条旗”。絶望を煮〆た…

【要塞灯台に】コールド・スキン【這いよるノンマルト】

“ダーウィンは間違っていた” DARWIN WAS WRONG 1914年。南極圏。絶海の孤島。そこはまるで流刑地。自ら進んで地の果てに降り立った名もなき男。島にあるのは手入れの滞った小屋と灯台。そこにいるのは自分と変わり者の灯台守の二人だけ…のはずでした。 「コ…

【どんなチンケな人生も】ブロンソン【ライト当てればエンタメに】

『マイケル・ピーターソンとしてこの世に生まれたが、チャールズ・ブロンソンとしてこの世を去る。これは俺の分身なんだ』 (I did come into this world as Michael Peterson. But I go out with my fighting name. Charlie Bronson.. Which is my alter eg…

コロンビア内戦の予習をしても…刺さらない。 ケシ畑の小さな秘密

コロンビア内戦に翻弄される父と息子。芽生えた淡い恋心も戦禍の渦に巻き込まれ… という観る前から感動を約束(強制?)されたようなお話なのですが、平和ボケした頭には今ひとつピンときません。 何せこちとらコロンビアと聞いてもコーヒーとコロンビア・ネ…

ノストラダムスの大予言×女囚701号 さそり。 海外版ジャケット選手権

不定期連載している(ネタに詰まった時のやっつけ企画とも言う)「海外版BD/DVDジャケット選手権」。 まずは露払いでホラーを2本。 「ヘル・レイザー」×「ヘルレイザー2」 何故か1作目だけ「ヘル」と「レイザー」の間に「・(ナカグロ)」が入る謎邦題。まあ、…

そのバーの名前は… フロレンタイン【客は俺的オールスター】

『いいバーには沢山の人が来る。楽しい気分になる。酒はどこでも飲める。だが、バーは来る人のものだ』 ペンシルバニア州。鉄鋼の町。BAR FLORENTINEには今日もいつもの面々が。 酒の肴は追憶と悔恨。そして僅かばかりの希望。 「フロレンタイン」(1999年/…

【叔父の虐待から逃れてみたら】ブラック・レイジ 血を継ぐ者たち【兄の狂気が待っていた】

日本未公開、国内未ソフト化のカナディアン・バイオレンスをアマゾン・プライムで。 「ブラック・レイジ 血を継ぐ者たち」(2014年/ジェイソン・ボルグ監督) マフィアの一族の血の掟みたいな話をイメージしてましたが全然違いました。 原題は「Black Fly」…

チガウ…。 レザーフェイス‐悪魔のいけにえ

もはやどれとどれが繋がっているのか、いっそ全てがパラレル・ワールドだと割り切った方がすっきりするのではないかとすら思える「悪魔のいけにえ」ワールド。 今回は「テキサスチェンソー ビギニング」の向こうを張ったレザーフェイス誕生秘話。 それなりに…

今日は世界トイレの日。 心に残るベスト便器 ×3

本日11月19日は「世界トイレの日」。世界のトイレを研究しているシンガポールのJack Sim氏が設立したWorld Toilet Organization(世界トイレ機関、WTO)が制定。 2013年7月24日の国連総会で、国連の記念日として実施することが決議されたそうです。 国連総会…

出来れば邦題は「宇宙からの色」ではなく「異次元の色彩」で。 Color Out Of Space(の予告編)。

本日11月16日は「いいいろ(良い色)の日」(愛知昭和会制定。同時に日本塗装工業会による「いいいろ塗装の日」でもあります)。 そんな日にうってつけの新作予告が公開されました。 「Color Out Of Space(の予告編)」(2019年/リチャード・スタンリー監…

ワールド・ウォーZよりは数段面白い! ゾンビ・サファリパーク

トンデモB級な珍品を期待(?)していたのですが、少ない(であろう)予算の掛けどころをきっちり考えた真面目かつゾンビ愛に溢れた「正当派」でした。 「ゾンビ・サファリパーク」(2015年/スティーヴ・バーカー監督) 見事なやっつけな邦題ですが、原題は…

【新規企画か?】【継承遺産か?】「犬鳴村」×「THE GRUDGE(ハリウッド版呪怨再リブート) 清水崇関連最新予告2連発

今年1月の製作発表時に大いなる期待を寄せた「犬鳴村」の予告が公開されました。 現存する都市伝説の中でもとびきり上玉(?)なネタなのでどう調理するのか注目しておりましたが、予告を観た限りでは「う~む」。 全く以ていつものJホラー、いつもの清水。…

点景を結ばず紡がずあるがまま。 さよなら、人類

人生の(あるいは日常の)点景を捉えて並べて。 何やってんだい、君たち(笑)。 「さよなら、人類」(2014年/ロイ・アンダーソン監督) 第27回東京国際映画祭上映時のタイトルは「実存を省みる枝の上の鳩」(ルネッサンス後期の風景画家ピーテル・ブリュー…