2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧
「脱出」リスペクトな会話~マウンテンマンのタメのない軽快な仕事ぶりというオープニングはちょっと唸ったのですが・・。 三枚下ろしのCGが安すぎで「おや?」。続く囚人護送車の車窓はめ込み合成に「おいおい、何十年前の映画だよ?」 悪い予感ってのは…
『地球を守るためなら何をしてもいいんですか?!』 『忘れるなダン、地球は狙われているんだ、だから』 『超兵器が必要なんですね?』 『そうだ』 『相手は もっと強力な兵器を作りますよ』 『なら我々はもっともっと強力な兵器を作ればいいじゃないか』 『…
家族を失った悲しみを怒りの銃弾に乗せて・・という初期コンセプトを爆風で彼岸の彼方に吹き飛ばしたDeath Wishシリーズ第3弾。 「スーパー・マグナム」 (1985年/マイケル・ウィナー監督) シリーズなのに邦題の共通点皆無。関連性があると思われるのが嫌…
家族が皆外出した後、コーヒー片手に庭に出ると、テーブルは錆びて倒れ、片付けられることのないゴムホースがうねうねと色あせた人工芝の上を這い…。立ったままコーヒーを啜った刑事は再び捜査へ。いいですね、このやさぐれ感。 「マシンガン・パニック/笑…
“ゾンビの顔ってこんなんだったっけ?”ってな超やっつけメイクに、バケツで血糊撒いただけの特趣効果、本筋と関係ない上に笑えない小ネタの数々。 こりゃあ、とんでもねぇスカ掴まされちまったか、と思いきや、終盤に一気に加速してそこそこの盛り上がりを見…
ラスト近く、川の中で息絶えている2匹の猟犬(一匹は眼を抉られている)。なんか、もの凄ぉくリアルなんだけど・・(殺っちゃった?)。 「スウィート・スウィートバック」 (1971年/メルヴィン・ヴァン・ピーブルズ監督) メルヴィンが製作・監督・原作・…
ウィルス蔓延でも核戦争勃発でも皆ゾンビ化でもいいのですが、この手のジャンルで一番観たくないのが、“生存者同士のどーでもいい痴話喧嘩”。 要するに“内輪揉め”。 話は一歩も前に進まず、取り巻く環境も変わらず、大してキャラが立っている訳でもない記号…
せ、戦車? しかもキャタピラ走行? かつて西部警察がその第1話「無防備都市」でやろうとして道交法に阻まれたキャタピラ戦車がVシネに! 恐るべし三池崇史。 「FAMILY&FAMILY2[輸入版]」 (2001年/三池崇史監督) 広域暴力団とは異なる組…
女優、田中好子さんがお亡くなりになりました。4月21日。乳癌。55歳。キャンディーズの1st「あなたに夢中」から4th「なみだの季節」までセンター・ボーカルを担当(ランがセンターになるのは5th「年下の男の子」から)。アイドルでありながらコメディエンヌ…
“テロリストは許さないよ。あと、俺を騙した奴も許さないからね”という実に骨太な男ショーン・コネリーがアクション・ゼロで大活躍する地味でリアルなサスペンス。 「オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック」 (1974年/キャスパー・リード監督) 邦題は無駄…
実話ベースでオールスター。なのに印象はB級で漫画。 理由は簡単。主演がチャック・ノリスだから。 「デルタ・フォース」 (1985年/メナハム・ゴーラン監督) 中東系ゲリラによるハイジャック事件発生。ベイルートのゲリラ本部と旅客機内に分割軟禁された…
『リングの上で、世界一の男が俺を待ってる。だから、行かなきゃな』 出崎統監督がお亡くなりになりました。 4月17日午前0時35分、肺がん。67歳。 止め絵、反復、光るゲ□…俺ジナルな数々の演出技法は記憶の襞に刷り込まれまくっています。 思い入れは人そ…
断言します。ジェシカ・ハーパーの代表作は「サスペリア」でも「ファントム・オブ・パラダイス」でもありません。間違いなく本作です。 「ショック・トリートメント」 (1981年/ジム・シャーマン監督) 世間的には“なかった”事にされている「ロッキー・ホラ…
“♪今日は死に日和。さあ、連邦に命を捧げよう(勇気!任務!名誉!)” いやあ、素晴らしい。何故この曲にアカデミー主題歌賞をやらんのだ。 「スターシップ・トゥルーパーズ3」(2008年/エド・ニューマイヤー監督) 評判は散々。確かに、予算僅少、技術劣…
ひょっとしてカーペンターの「ゴースト・ハンターズ」に出てきた深編笠の三人組(雷鳴・雨・稲妻)の元ネタはこいつらか。 公儀護送人、左弁馬・天馬・来馬(大木実・新田昌玄・岸田森)。鉄の爪三兄弟。 「子連れ狼/三途の川の乳母車」(1972年/三隅研次…
ぬ、抜いたのか?今?本当に? 巻き戻してコマ送り・・抜いている。抜いたと同時に斬り、斬ったと同時に鞘に収めている。 流石、元公儀介錯人、いや恐るべし、若山富三郎。 「子連れ狼/子を貸し腕貸しつかまつる」(1972年/三隅研次監督) 公儀介錯人・拝…
娘の命を奪った一丁の銃(357マグナム)。その製造から流通経路、犯罪履歴を丹念に辿り、最後の所有者を目指すひとりの老人。燻し銀ジェームズ・コバーンの遺作は渋いにも程がある男の履歴書でした。 「アメリカン・ガン」 (2002年/アラン・ジェイコブズ監…
光差し込まぬ漆黒の地下室。 そこかしこに穿たれた井戸の様な穴。 覗き込むとそこには実験の“失敗作”がうねうねと蠢き。 そして、部屋の中を徘徊する何者かの気配。 久しぶりに闇の世界の怖さを感じました。 「ヘルハザード/禁断の黙示録」 (1991年/ダン…
恩師を囲んだ元生徒の軍団が、列を作って兵隊のように両手を振って敬礼して“おいっちに!おいっちに!”と掛け声をかけながら行進する。満面の笑みを浮かべて。 自分とは時代も世代も状況も違います。“師弟愛”という言葉の捉え方すら違うでしょう。 ただ、そ…
“We Don’t Cross The Border. The Border Crossed Us!”『我々が国境を越えたのではない!国境が我々を超えたんだ!』歴史的事実を踏まえた最高のアジテーションです。何故これが字幕では「国境なんかクソくらえ!」、吹き替えでは「守らなかったのは奴らだ!…
アラスカの雪原をブレーキ焼き切ってフル・スロットルで爆走する鉄(くろがね)の4重連。 もし、黒澤明が撮っていたら・・というのは事情を知る者の見果てぬ夢ですが、私はこれで良かったと思います。 「暴走機関車」 (1985年/アンドレイ・コンチャロフス…
「オンバドロシュッタウン!」 「オンキリキリバザラウンタッタ!」 「オンシロダビジャエイソワカ!」 呪文と言えば、七年殺しの掛け声にも使われた密教の九字“臨兵闘者皆陣列在前”とか、レインボーマンの変身で有名な般若心経の一説“阿耨多羅三藐三菩提”く…
復讐ものに必須の要件、それは“復讐の原因となる事件”の存在。この事件が酷ければ酷いほど、後半の復讐が盛り上がるわけですが、これを観るのが結構辛い。できればちゃっちゃと済ませるか、「クロウ」のようにフラッシュ・バックで少しずつにして貰えると精…
領土獲得の代理戦争として巨大ロボットがタイマン・バトル。選ばれし操縦士たちの呼び名は、 「ロボ・ジョックス」 (1986年/スチュアート・ゴードン監督) しかし、この監督、裾野広いなぁ。85年に「死霊のしたたり」、翌年に本作、「フロム・ビヨンド」「…
核戦争後のアメリカ。世界でただ1冊残ったある本を“約束の土地”に運ぶ為、ひたすら西に向かって歩き続ける男の話。 「ザ・ウォーカー」(2010年/アレン&アルバート・ヒューズ監督) アメリカ人が後生大事に抱えている本が何であるかは観る前から分かりま…
『ちょっと待ってくれ、俺はやめないぞ。何がくだらない事だよ。ここで止めたら俺たち何だ? ただの馬鹿じゃないか。ここまで作ったものを全部捨てちまうつもりかよ。今日の今日までやってきた事だぞ。くだらないなんて悲しいこと言うなよ、立派だよ、皆、歴…
"Kill me Alan; for God's sake kill me!" "No No I can't, I can't!" "Emile! Emile!・・Emile!" ※TV放送時の吹き替えは『エミールを…私の息子を…ああ、エミール!!』 傭兵ものの代表作にして男子必携の教科書です。 「ワイルド・ギース」(1978年/アンド…
『お前、名前は?』 『弾・・超七』 『どこから来たんだ?』 (黙って天を指差す) 『なるほど。遥かな星がふるさとさって訳ね』 掛け合いと言い、銃撃と言い、この二人がこんなに息の合ったコンビだったとは。 「戦え!マイティジャック/第12話・13話マイ…
『神様を見た事は多分ないと思う。もし神様にも願い事があるとしたら、それは何に願えばいいのだろう。願いを胸に夜毎星空を仰ぎ見ても、流れ星はいつ落ちてくるか分からない。だから、流れ星に願い事をすれば叶うっていうのは、つまり叶わないって事でしょ…
『見ろ、タカヤ。あれがお前に無いものの全てだ!』『お、お姉様が鉄下駄を!!』 日高のり子が、モニターから目を逸らし、膝をつねりながら(そうしないと笑ってしまう←コメンタリーより)アテたオープニングの一言。 宇宙怪獣迎撃パイロットになるために、…