デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

地味でリアルで骨太。オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック

イメージ 1

“テロリストは許さないよ。あと、俺を騙した奴も許さないからね”という実に骨太な男ショーン・コネリーがアクション・ゼロで大活躍する地味でリアルなサスペンス。

 

オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック」

(1974年/キャスパー・リード監督)


邦題は無駄に景気がいいですが、原題は「THE TERRORISTS」。地味です。

ノルウェーの首都オスロ。英国大使館をテロリストが占拠。大使を人質に、英国で逮捕されたテロリストの釈放を要求。

要求通って、軍用飛行機でさあ脱出となった時、パラシュートの降下地点が英国側に漏れたと知ったテロリスト別動隊がオスロ国際空港に降り立った旅客機をハイジャック。

英国政府とノルウェー政府のお偉方を牽制しながら二つの事件の解決に当たるのは保安部長タルビック大佐(ショーン・コネリー)。

雪と氷に覆われたノルウェーの景観が(見慣れていないせいか)ドキュメンタリー色を濃くしています。

二つの事件を繋ぐ真相は実に“映画的”ですが、捜査・交渉・包囲とかのプロセスはリアル(に見える。「デルタ・フォース」観た後だからか?)。

チャック・ノリスデルタ・フォース)、チャールズ・ブロンソン(特攻サンダーボルト作戦)、カート・ラッセルエグゼクティブ・デシジョン)、ブルース・ウィリスダイ・ハード2)、そしてショーン・コネリー。皆、キャラに合った解決法で楽しいですね。