2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧
『付き合いは短い方が楽しいぜ。長生きしろ』必殺シリーズ10周年記念。特別企画にして実質的最終回。「仕事人大集合」(1982年10月1日放送/工藤栄一監督)時間軸で言うと「新・必殺仕事人」の後日談で、翌週から始まる「必殺仕事人Ⅲ」の前日談。つまり、こ…
ゾンビ(系)映画は、グロ描写のみに着目されがちですが、しっかりとキャラを描きこめば人間ドラマとしても十分成立します。鏑矢である「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の「28日後」型リメイク、と言ったら褒めすぎでしょうか(うん、褒めすぎだな)…
近年稀に見る怖さという評判を聞きつけ(監督がタイ・ウェストという事もあって)「インキーパーズ」を観始めたらこれがグダグダの極み。いつ怖くなるんだ? ってかいつ話が回り出すんだ? 別に派手なシーンとか無くてもいいからホラーとして、いや映画とし…
凄い。アルドリッチの「飛べ!フェニックス」で、双発双胴の輸送機をバラして単発機に改造するシーンがありますが、正にそんな感じ。「辻褄って何?」とばかりに映像を切り刻んでコラージュ、全く別のお話にしてしまいました。最早、妄想による脳内補完無し…
「たまには冒険するのもいいだろう(Sometimes, You Just Gotta Roll The Dice)」本編中に3回、形を変えて出てくる台詞です。吹き替えだと「人生にはハプニングがつきものだ」になっていましたが、字幕の方が台詞のニュアンスを汲み取っていると思います(…
「死霊のはらわた」リメイク版「Evil Dead」のレッドバンド・トレーラーが公開されました。いやあ、やたら滅多ら痛そうだ。一応、死者の書、床下空間、閉ざされた道、森に犯られる女、地を駆けるカメラ、チェンソーなどオリジナル(2作目含む)のテイストは…
『明けの明星が輝く頃、ひとつの光が宇宙に飛んでいく。それが僕なんだよ。…さよならアンヌ!』 『待ってダン! 行かないで!』 『アマギ隊員がピンチなんだよ!』 シューマンのピアノ協奏曲イ短調と共に子供心に刷り込まれた特撮ドラマの最高峰。 同時にウ…
メタル・ゾンビが歌い、ナチス・ゾンビが踊り、テンプル騎士団の首が飛ぶ。何がしたかったのかと監督を居酒屋で小一時間問い詰めたい衝動に駆られるカオスな闇鍋。「トレジャー・ゾンビ/蘇るテンプル騎士団の亡霊」(2008年/アンドレアス・シュナーズ監督…
熱い理想実現のためには、あらゆる行為が正当化されねばならない。そんな“理想主義”(?)に燃えた男たち。人は彼らをクレイジー・ドクターと呼ぶ。発想のあまりのくだらなさと猟奇さで、ちょっと観るのを躊躇しておりましたが、この程、目出度く鑑賞。グロ…
前半は「アメリカン・サイコ2」+「スクリーム」、後半は「死霊のしたたり」+「ブレインストーム」、全体の雰囲気は「アメリ」+「下妻物語」。どう考えても破綻しているとしか思えない取り合わせですが、これが実に“いい感じ”。ポップでキッチュなエロと…
昨日の続きです。三部作の中間パートは映像素材が盛り沢山。劇場版(139分)に加えて、劇場版のブリトニー・パートとサダキヨ・パートをまるっと割愛してカジノ・パートとマルオ自爆未遂パートを新規に加えた“もう一つの第2章”、更に未公開映像がプラスされ…
第二夜が放送された直後でタイミング外しまくりですが、時間差再生で第一夜をプレイバック。 「20世紀少年 サーガ[第一夜]」 (2012年10月12日放送/堤幸彦監修) 劇場版「20世紀少年」とTV特別版「もう一つの第1章」、更に未公開映像を加えて再編集した…
クロエ・グレース・モレッツ主演によるリメイク版「キャリー」の特報が公開されました。ビル群夜景の俯瞰。手前に景気良く炎上している建物。通りに沿ってあちこちから出火、黒煙が噴出しています。そのまま滑走路に着陸するようにカメラが降下。道路脇には…
待機時間は5分。その間は何が起きても待っている。一匹狼の凄腕“逃がし屋”ドライバー。確かに「ザ・ドライバー」(昨日のレビュー参照)の設定を下敷きにしているように見えます。見えますが…。 「ドライヴ」 (2011年/ニコラス・ウィンディング・レフン監…
祝!HDリマスター&Blu-ray化!…と言いたい所なのですが、残念ながら“流石Blu-ray!”と喝采を送る程の出来にはなっておりませんでした。 とは言え、増感現像したんかいな?と思うような輸入版DVDに比べれば十分画質向上はしています。 旧国内版(廃盤)…
英国TOTALFILM、休む間もなく乱れ撃つ次なるランキングは「驚愕の特殊効果ベスト50(50 Best Movie Special Effects/Amaze your eyeballs with the impossible)」。1位は33年度版「キングコング」。以下、2位「2001年宇宙の旅」(スターゲイト突入)3位「…
『お前は最後に殺すと言ったな』『ああ、確かにそう言った』『…嘘だ』真っ逆さまに崖下に落下していくデヴィッド・パトリック・ケリー(「ウォリアーズ」でガラス瓶カコンカコン鳴らしながら“Warriors, Come Out To Play”って言ってた人ね)。このちょっと前…
あれは洗礼の隠喩だのこれは処女懐妊だのパウロの回心だの、まるでキリスト教の素養がない奴は批判する資格が無いかの如きレビューもあり、それはそれで真っ当な意見のひとつだとは思いますが、敢えて一言言わせて頂ければ、「渇!」でございます。宗教的隠…
英国TOTALFILM次なるランキングは「ロード・ムービー・ベスト50」ベスト5は、1位「イージー・ライダー」2位「マッドマックス2」(何ですとぉ?)3位「パリ、テキサス」4位「俺たちに明日はない」5位「恐怖の報酬」(クルーゾー版)以下、こっち側(曼荼…
今月に入って何本かクラシック・モンスター・ムービーを紹介してきましたが、振り返ると何かが足りません。「エイリアン」は宇宙船内限定サスペンス、「トレマーズ」はネヴァダでまったり、「放射能X」は地下水道で殲滅戦、「タランチュラ」はアリゾナでフ…
“怪獣”という概念は日本独自のもので、アメリカには恐竜か巨大化生物(大蜘蛛、大蟻)という発想しか無いようなイメージがありましたが、間違った思い込みだったようです。むしろ逆に日本の怪獣映画(ドラマ)に影響を与えているものも多々あるようで。本作…
蟻に続く“とにかくでっかくしたれや”の題材は定番“蜘蛛”。 原寸大でも嫌々な毒蜘蛛が牛を丸呑みするくらい大きくなったら…。 「世紀の怪物/タランチュラの襲撃」 (1955年/ジャック・アーノルド監督) ここはアリゾナ。ディーマー博士は人口増加を憂いてお…
『これが1945年の原爆実験の影響だとしたら、その後に行った核実験の影響は?』山根博士の名台詞、「あのゴジラが最後の一匹とは思えない」にぴたりと符合。共に製作は1954年。日本公開も同年。ただし、本作の方が3ヶ月早いオリジナルです。 「放射能X」(1…
『俺は自爆の生き見本だ(I’m a Masterpiece of Self Destruction)』 1作目の大騒ぎから11年。ついにバート(マイケル・グロス)が主役に昇格! 舞台は再びパーフェクション(人口5人!)。懐かしの面々も同窓会のように打ち揃ってグラボイズをお出迎え。…
夏木勲(撮影時推定39歳)の詰襟! 中尾彬(同37歳)の詰襟! そして岸田森(同40歳)の詰襟! てんぷら揚げ放題なコスプレ祭りも今や伝説。 これぞ真のピカレスク・ロマン。 「白昼の死角」(1979年/村川透監督) 東京大空襲から東京裁判。“Death By Hangi…
『馬鹿なことをしたもんだな、ジョー。一生を棒に振る価値のあることだったのか?』大滝秀治さんがお亡くなりになりました。10月2日。肺扁平(へんぺい)上皮がん。87歳。代表作がありすぎて手がつけられません。えいや!で1本選びます。「特捜最前線/第2…
本来なら「プロメテウス」の予習・復習とかいう切り口にするのが筋かもしれませんが、もうあっちこっちで読んだでしょ、そういうの。 「エイリアン[ディレクターズ・カット版Blu-ray]」(1979年/リドリー・スコット監督) ちょっと年代の古いSFがBlu-ra…
戦争や飢饉のモノクロ写真に被るクレジット。 最初に一枚看板で川谷拓三。 おお、拓ボン、ピンかよ。この年は「暴走パニック/大激突」「狂った野獣」「河内のオッサンの歌」「やくざの墓場/くちなしの花」もあるし、八面六臂の大活躍だな。 そして始まるノ…
『キャップ、あれですよ、あの紅い球ですよ。僕は竜ヶ森で衝突して…衝突して今までどうしていたんだろう』 シリーズ最大の問題発言だと思うのですが…。 「ウルトラマン/最終回・さらばウルトラマン[英題:FAREWELL, ULTRAMAN!]」(1967年4月9日放送/円谷…
これまで英国TOTALFILMから数あるランキングを紹介してきましたが、初めて「これはいいかも」と思える企画を見つけました。タイトルは「締めの一言ベスト50[50 Best Movie Closing Lines]」必ずしも台詞に限定している訳ではなく、ラストのシチュエーショ…