2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧
脚本書いたマーク・L・スミスは、この作品の構想を8年間練っていたそうですが、8年温めてこれかよ。 「モーテル」(2007年/ニムロッド・アーントル監督) 車がエンコして近くのモーテルに泊まったら、お部屋がスナッフ・ビデオの撮影場所になってた…
スパック・ロマン・・妙なる響きです。 サイエンス・パニック・アドベンチャー・シネマ、略してSPAC。東宝東和が広げたXLサイズの大風呂敷。その第一弾が、 「オルカ」(1977年/マイケル・アンダーソン監督) 東宝東和の恐ろしい所は、「身重の妻を殺…
く、暗い・・。アメリカのホラーにありがちな「キャーキャー騒ぎながら観る」というイベント感がビタ一文ありません。 「ペット・セメタリー」 (1989年/メアリー・ランバート監督) 幸せ一杯の家族に悲劇の絨毯爆撃。始まりは猫。トラックに轢かれたペット…
パブのテーブルに持ってる薬をぶちまけてマーブルチョコのように喰い散らかす老人二人。よく見りゃひとりはピーター・オトゥールじゃありませんか。歳とったなあローレンス。 「ヴィーナス」(2006年/ロジャー・ミシェル監督) モーリス(オトゥール)は今…
じんのひろあき氏の戯曲「デビルマン~不動を待ちながら」を読んだ時、妙なデジャヴを覚えましたが、先にこれ観てたからですね。「レザボア・ドッグス」(1991年/クエンティン・タランティーノ監督)銀行強盗の話なのに実行シーンを丸々カット。「さあ、仕…
派手な見せ場なんぞ無くてもサスペンスは作れるというお手本のような映画です。いや、最初の事故(コースター脱線ぶっ飛び)シーンは「絶対スタントマン死んでるだろ」的大迫力ですが・・。 「ジェット・ローラー・コースター」 (1977年/ジェームス・ゴー…
「サスペリア」に始まる“魔女三部作”の完結編「サスペリア・テルザ」が間もなく公開ですねえ。 主演がアーシア、競演がダリア “おばあちゃんが魔女”ニコロディで音楽がデモニア。完璧です。 ※ちなみに魔女三部作の二作目は「サスペリアPart2」ではなく「イ…
骨格はサスペンスなのに、登場人物が皆お馬鹿さんなので「たちの悪いコメディ」に。 「ファーゴ」 (1996年/ジョエル・コーエン監督) 借金でテンパッた自動車ディーラー(ウィリアム・H・メイシー)が無い知恵絞った「自分の奥さん誘拐して金持ちの義父か…
そもそもホラー映画のパロディ(メタ・ホラー)だった「スクリーム」を元ネタにしたホラー・コメディ「最終絶叫計画」の続編です。 「最‘新’絶叫計画」 (2001年/キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ監督) 正直、映画の出来はシリーズ最下位なのですが、…
神無き国から眺むれば「どっちも同じキリスト教」なのですが・・・。「ブラディ・サンデー」(2002年/ポール・グリーングラス監督)1972年1月30日、日曜日。北アイルランドのデリー。差別撤廃を求めるデモ行進をイギリス軍が武力制圧(市民に実…
久々、ページを繰るのがもどかしいほど面白いルポルタージュです。「完本 1976年のアントニオ猪木」(柳澤健・著)1976年、アントニオ猪木が演じた“異常な”4試合。ウィリアム・ルスカ戦、モハメド・アリ戦、パク・ソンナン戦、そしてアクラム・ペールワン戦…
香取慎吾で座頭市・・・ありえません。 たけし版ですら余裕でアウトだったのに。 たけし版観て「まあ、こんなもんか」と思った後に勝新版観直したんですが、思わず笑ってしまいました。 格が違うなんてもんじゃありません。あの殺陣は神業です。 これを香取…
実在した「死の天使」ヨーゼフ・メンゲレ博士のとんでもない野望とは。 「ブラジルから来た少年」(1978年/フランクリン・J・シャフナー監督) ナチスドイツの残党が下した密命-「欧米に住む男性94人を殺害せよ」その裏にはアウシュヴィッツ強制収容所…
「箪笥」や「オールドボーイ」の時も思いましたが、韓国のホラーは描写に遠慮というものがありません。「4人の食卓」(2003年/イ・スヨン監督)母親の死肉を喰らって生き延びた女。父と妹をいぶり殺してしまった男。その封じ込めた過去を見通してしまった…
『教えてくれ。600年生きててまだオッ勃つのか?』ハリウッド巨根伝説ジェームズ・ウッズの下品魂炸裂です。「ヴァンパイア/最期の聖戦」(1998年/ジョン・カーペンター監督)ジョン・カーペンターズ・ヴァンパイヤーズという語呂が悪いにも程があるタイト…
劇場公開版より12分長いアンレイテッド版です。 「ハロウィンUNRATED」(2007年/ロブ・ゾンビ監督) “劇場未公開の過激シーンを復活させた”という煽りですが、残酷シーンが増えたわけではありません。 ルーミス医師(マルコム・マクダウェル)のモ…
なぞっているのに異質、似て非なる二卵性双生児。 「ハロウィン・劇場公開版」(2007年/ロブ・ゾンビ監督) どーんとタイトル出した後に重低音で「雷神」。個人的に“掴み”はOK。 オリジナル(以下JC版)ではプロローグ的に流していた幼年期マイケルの犯…
オープニングの「Cancion Del Mariachi」が最高。曲の終わりに出る監督クレジットが実に気持ちよさそうです。 「デスペラード」(1995年/ロバート・ロドリゲス監督) タラの映画観た後にロドの映画観ると、そのカット数の多さに驚かされます。 バーでタラが…
先月に続いて今月もお日柄が良いようなので。 「ジェイソンX 13日の金曜日」 (2001年/ジェームズ・アイザック監督) 断言しましょう。シリーズ最高傑作です。 ただ、ホラーではありません。SFアクション馬鹿コメディです。 撃っても吊るしても死なないジ…
土曜ワイド劇場レベルの脚本を80年代MTV風に繋いで、ダレた所に爆破・爆破・爆破という実にしょーもない映画。でも、ルーシー姐さんはかっちょ良ええ。「バリスティック」(2002年/カオス監督)誰だよ、カオスって。主演はアントニオ・バンデラスなの…
メキシコシティ。ひとつの交通事故を起点に時間を前後せ、3つの異なる話を紡ぐ…「パルプ・フィクション」でタラが完成させた“必殺時間軸ずらし”を発展させたメキシコ映画。 「アモーレス・ペロス」 (1999年/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督) …
最も印象的なカットをひとつ挙げよ、と言われたら(基本その時の気分ですが、かなりの確率で)「エクソシストのイラク遺跡でパズズとメリン神父が対峙する所」(※写真)を挙げると思います。ここに至る一連の流れがまた完璧で。特に野犬がガルルルル言ってい…
こういう羽毛のようにとらえ所のない映画を何気に作っちゃうからこの人は侮れません。「うつせみ」(2004年/キム・ギドク監督)留守宅を見つけては不法侵入してメシ喰ったり風呂入ったり寝たりして暮らしている謎の青年テソク。ある日、無人と思って入った…
2008年9月28日に「チャウ・シンチーがグリーン・ホーネットでハリウッド進出」という書き込みをしましたが、シンチー、監督降りちゃったみたいですね。カトー役の出演は変更無しのようなので、怪演を期待しましょう。※追記:カトー役も降りちゃったよ…
「ぎんざNOW」世代なら、その瞼に焼きついているに違いないガールズバンド「ザ・ランナウェイズ」。 今回、このバンドのギタリスト、ジョーン・ジェットにスポットを当てた実録(って書くとヤクザ映画みたいだな)映画「The Runaways」が製作される事にな…
「今ならパンティくわえただけで成人指定だ」「犠牲者(写真の人)が失禁してるけど失禁とバレたら公開できなかった」「今のレートじゃこの映画は作れない」良識という名の圧制にがんじがらめにされた恨み節がそこかしこに。「ファンタズム(の音声解説)」…
昨年末の話ですが、キャリー・フィッシャーがインタビューで「レイア姫は苦い思い出」みたいな事を語っていたそうです。で、思い出したのがこれ。 「スクリーム3」(2000年/ウェス・クレイヴン監督) 映画撮影所の敷地内にひっそりと佇む「資料倉庫」。ゲ…
なんでも今発売されているDVDは最後が「ハッピーエンド」になっているようなのですが、おいおいおい、何を考えてるんだ20世紀FOXホーム・エンターテイメント。「ドクター・モローの島」(1977年/ドン・テイラー監督)ドン・テイラーは「新・猿…
まあ、役者と設定をちょっといじったリメイクみたいなもんですが、いいじゃないですか。あのテーマに乗って、あの人が帰ってきたんだから。 「エスケープ・フロム・L.A.」 (1996年/ジョン・カーペンター監督) 前作(ニューヨーク1997)の7倍のバジ…
先月はテレビ屋と広告屋が作った細菌ごっこ(スイーツ・ホイホイと命名)に対するプロテストとして感染カルト映画を集中的にレビューしましたが、大トリはこれ。 「ラビッド」 (1977年/デビッド・クローネンバーグ監督) バイクで事故ったお姉ちゃん(「グ…