デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

雪だるま式ドツボ。 ファーゴ

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骨格はサスペンスなのに、登場人物が皆お馬鹿さんなので「たちの悪いコメディ」に。

「ファーゴ」

(1996年/ジョエル・コーエン監督)


借金でテンパッた自動車ディーラー(ウィリアム・H・メイシー)が無い知恵絞った「自分の奥さん誘拐して金持ちの義父から身代金踏んだくろう」計画。

実行犯はカール(スティー変な顔ブシェミ)とグリムスラッド(ピーター無口で短気ストーメア)。

簡単な計画のはずが、あれよあれよという間に死体の山。

まったりと後を追う身重の女署長マージ(フランシスアカデミー主演女優賞マクドーマンド)。

見事な人選です(特にブシェミ)。

役名以外実話という大嘘が効いてます。この手のハッタリかますのは東宝東和だけだと思ってましたが、まさか作り手が「食人族」的なモンド演出をしようとは。

この映画がOKな人は是非、サム・ライミの「シンプル・プラン」もご覧ください。