2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧
拾い物かと思って拾い喰いしたらお腹壊しちゃった…みたいな。 「チアリーダー・マサカー~戦慄の山小屋~」 (2003年/ジム・ウィノースキー監督) チアリーダー軍団が試合会場に向かう途中、「近道を知っている」というスチャラカ運転手が山道に入って迷子…
『こういうのを“暇つぶし”って(言う)んだぜ!』 相手の喉を真一文字に撃ち抜くハンドガン連射。痺れます。 「独立愚連隊」(1959年/岡本喜八監督) 第二次世界大戦末期の北支戦線。ただひとつ、敵中深く侵攻している小哨隊がありました。 各隊のクズばか…
「男しか出てこない映画に駄作無し」(淀川長治)法則発動です。殺し合いながら認め合う男と男。叡智の限りを尽くした攻防戦。男祭りが静かに滾る。「眼下の敵」(1957年/ディック・パウエル監督)第二次世界大戦中の南大西洋。バックレイ級護衛駆逐艦ヘイ…
これはミュージカルではありません。役者が激情に駆られて思わず歌ってしまっただけです。殴る、蹴る、歌う、踊る、全てが同じ次元の肉体言語。あばれはっちゃく三池、純愛山河の中腹に白兵戦を挑む異端のロマンチスト。「愛と誠」(2012年/三池崇史監督)…
3連休特別企画(個人的不測の事態により1日ずれましたが)「誰が払うか、そんな金」シリーズ最終回。本国の麦芽税に対し「誰が払うか、そんな金」スピリッツを発揮した蒸留業者は、アメリカ内地に深く潜行してウイスキー造りを開始します。「この土地は麦…
アメリカで最初に作られた酒って何でしょう。答えはラム。ラム酒作りは、悪名高き“三角貿易”によって発展してきた訳ですが、当時アメリカを支配していたイギリスは大財政難。「金がねえ~、どーする?」「そりゃ植民地からぼったくるしかねーべ」取れる所か…
「誰が払うか、そんな金!」これは西原理恵子の傑作エッセイ「脱税できるかな」(「できるかなV3」)におけるサイバラの決め台詞。タイトルからも分かるとおり、「そんな金」とは税金のこと。お酒の発展も実はこの「誰が払うか、そんな金」スビリッツに支えら…
いや、お恥ずかしい。昨日、会社帰りに景気良くぶっ倒れ、近くの病院に救急搬送されてしまいました。駅構内だったせいか、立て続けに数人の方が、「大丈夫ですか!? 駅員呼びましょうか?」と声を掛けてくださいました。(東京にも人情があるじゃないか!)…
昨日ご紹介した罰当たり映画「悪魔のサンタクロース/惨殺の斧」がリメイクされました。主演:マルコム・マクダウェルと聞いて、てっきり「俺がアレックスと呼ばれていた頃はなぁ」とばかりの大暴れをするのかと期待(?)しましたが、彼の役は保安官のよう…
『サンタがプレゼントをくれるのは、1年間悪い事をひとつもしなかった良い子だけだ。悪い子には罰を与える。今夜、サンタに遭ったら一目散に逃げるがいい。ふぉっふぉっふぉ』 精神病院で頭のイカれたお爺ちゃんが孫・ビリーに語った与太話はその日のうちに…
『何で(カメラ)回さなかったの?』『ちょっと…余裕なくて』『…監督失格だね』林由美香。職業:AV女優。2005年6月26日死亡。34歳没(35歳になる2時間前)。平野勝之。職業:AV監督。1997年、不倫関係にあった林由美香と北海道最北端を目指す自転車不倫…
スルーかよ!? かつて“ぴあテン&もあテン”連続入賞がきっかけとなって「2001年宇宙の旅」のリバイバル公開が実現したように、読者投票ベストテンが“あの”エピソード解禁に繋がれば、と思って紹介(2012年8月25日)したのですが、見事に裏切られました。 よ…
何という豪華面子。何というダダ滑り感。旬の人から過ぎた人まで一堂に会した動く集合写真。「キャノンボール2」(1983年/ハル・ニーダム監督)旬の人一番は何と言ってもスーザン・アントンでしょう。カメリア・ダイアモンドのCMで人気爆発。歌えば「フ…
16日の金曜ロードSHOWで放送された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」において、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」(17日公開)の冒頭6分38秒(TV版)が放送されました。 なんとド頭からアスカ復活! しかもマリと連携作戦。衛星軌道上の物体(初号機が…
クロエ・グレース・モレッツによるリメイク版の予告を見たら、久々に本編を観たくなりました。今更ではありますが、なんと言う完成度! 役者、演出、撮影、音楽、編集、どれが欠けてもここまでの仕上がりにはならなかったでしょう。「キャリー」(1976年/ブ…
寄せては返すネタの海を泳ぎきるのは年齢的にちいっと困難(特に最近のアニメ、特撮ヒーロー、ゲームネタ)なので、今回はクトゥルー関連、特にハスターに的を絞ってみます。 「這いよれ!ニャル子さん」(其の参) ショタとしてデザインされたハス太を見た…
ゾンビらしき人たちが出てきますが、人肉には興味無し。 カビのような寄生体が出てきますが最後まで正体不明。 ボスキャラと思しき存在も幽霊なのか寄生体なのか単に長生きしているだけなのか。 明らかにオッパイ要員な女が複数いるのにエロは無し。 景気良…
タイトルバックから嫌ぁな雰囲気。そこから名詞代わりの(直球過ぎる)「ハロウィン」「サイコ」パロディ。 さあ、フーパー先生のカーニバルに出かけましょう。 「ファンハウス/惨劇の館」 (1981年/トビー・フーパー監督) 冒頭いきなりヒロインが乳出し…
『やがて高所で鉄骨を組む仕事はなくなる。鉄筋コンクリートが主流になるだろう』レンチ一本ベルトに挿して、椰子の木を登る猿のように鉄骨を駆け上がり、天空に突き刺さるバベルの塔を組み上げる男達。時代と共に消えゆく郷愁のマイスター。「超高層プロフ…
『老人たちがずっと閉ざしてきたパンドラの箱をついに開けてしまうのか…』劇場版「天」の前にテレビシリーズ(スペシャル含む)をおさらいしておこうかと思ったのですが、こういう遡及的予習復習は大変だなあ。まあ、エヴァの「新劇場版」から嵌って、テレビ…
ブラッド・ピットが映画化権を買ったというのは知っていましたが、話のスケールがデカすぎて頓挫するんじゃないかと思っていました。ちゃんと撮っていたんですねえ。それも結構“いい感じ”じゃないですか。「WORLD WAR Z(の予告編)」(2012年…
ビデオジャケットには“殺人ループ地獄”という安いにも程があるサブタイが付けられていますが、かなり真っ当な(見応えのある)心理スリラー(ホラーの括りではない)です。「トライアングル」(2009年/クリストファー・スミス監督)自閉症の息子に育児ノイ…
高校の先輩と後輩がただダベる。それだけ。中身なんてありません。バス停とかで耳を澄ませていればいくらでも聞こえてくるく~だらない会話。 違いは喋っているのが紙の兎と紙のリスという事くらい。ローテンション脱力系ゆるアニメ。 「紙兎ロペ」(2009年6…
80年代スラッシャーの徒花「マニアック」を製作アレクサンドル・アジャ、主演イライジャ・ウッドでリメイクした「MANIAC」の予告編が公開されました。オリジナルを軽くおさらいさておくと、監督はマニアック一筋ウィリアム・ラスティグ。主演は「ゴッドファ…
『だって、ふざけた感じじゃないと言えないじゃないですか。好きだなんて。でも、これが私の嘘偽り無い本心ですから何度でも言います。私は真尋さんのことが、大好きです』いやあ、こんなベタベタ直球ストレートな台詞にグッと来てしまうとは、我ながら驚き…
「どうする? 戦艦はもうないぞ」 「あるじゃないか。あそこに」 「…ミズーリ?! 馬鹿言うな、あれは記念艦(Museum)だぞ!」 「今日は違う」 舞台は真珠湾。日米初め世界14カ国の海兵将校2万人が集結するRIMPAC(環太平洋合同演習)の海域に突如飛来した…
Jホラーの歴史とは、“この世ならざる者”を如何に映像に定着させるかの試行錯誤であったように思います。 そして、その事に最も真剣に取り組んできたのが、小中千昭、高橋洋、黒沢清の3人ではないでしょうか。 小中-高橋が交わした書簡のエッセンスを抽出…
英国TOTALFILMが、「映画の中の恐るべき子供たち50選[50 Spookiest Movie Kids]」を発表しました。 1位は、そりゃまぁそうだよね、なダミアン・ソーン(オーメン)。 2位はリーガン・マクニール(エクソシスト)、3位はダニー・トランス(シャイニング…
声優陣総入れ替えという大鉈振るうフルーツバスケットを敢行したために一部では“なかった事”にされておりますが、これを埋もれさせるのはあまりに勿体無い。 「ルパン三世/風魔一族の陰謀」 (1987年/大関雅幸演出) 問題の声優たちをおさらいしておき…
『NOォオオォオ!!』「嫌だ!」という拒絶の意思表示であると同時に「やめろ!」という制止の叫び。チンパンジー、シーザーが最初に手に入れた“言葉”は、怒りと悲しみとリーダーシップを具現化した二文字でした。「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」(201…