デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

チェンソーこそ我が家の誇り。 悪魔のいけにえ2

1作目とあまりにテイストが違うので駄目駄目の烙印を押されがちですが、いやいやいや、これも十分狂ってます。ってか笑える分こっちのが凶悪。 「悪魔のいけにえ2」(1986年/トビー・フーパー監督) 冒頭の、二人羽織+逆走+車ごと運転手脳天唐竹斬りから…

このリメイクに何の意味が? オーメン[2006]

まずは感想を一言。「うわあ、つまんねえ」「オーメン」(2006年/ジョン・ムーア監督)お父ちゃんが「スクリーム」シリーズの冤罪親父で、お母ちゃんが「ボーン」シリーズの見張り役。マニアックと言えばマニアックだけど・・安いなあ。で、肝心のダミアン…

エロいぞディナ・メイヤー。 スターシップ・トゥルーパーズ

“パラダイス・アーミー青春白書”な前半から“愛国戦隊殲滅編”な後半の展開が素晴らしすぎる大政翼賛SF喜劇。 「スターシップ・トゥルーパーズ」 (1997年/ポール・バーホーベン監督) 右翼を笑い飛ばしながら軍人をぶっちぶっちとコマ切れにする狂った傑作…

デッカードの正体は? ブレードランナー[完全版][最終版]

ケーブル番組表で「ディレクターズ・カット」とも「最終版」とも明記されていない「ブレードランナー」発見。お、これはひょっとして劇場公開版(完全版)か?(ビンゴ!) 「ブレードランナー[完全版]」(1982年/リドリー・スコット監督) なんたってカ…

この差は一体? 悪魔のような女[1996年][1955年]

イザベル・アジャーニ目当てでリメイク版を先に観ました。感想は一言。「このおととい栓抜いたコーラみたいな映画はなんじゃらほい?」後日、フリードキン監督が「俺がビビった13本」の1本にオリジナル版を挙げていたので、オリジナル版観てぇ!と思ってい…

北欧・中年・男祭り。 キッチン・ストーリー

ノルウェーとスウェーデンの微妙な関係。 「キッチン・ストーリー」(2003年/ベント・ハーメル監督) 時は1950年代。スウェーデンの「家庭研究所」が台所における動線調査を実施。調査対象は何故かノルウェーの独身男性。動線調査と言っても監視カメラなん…

「死者の書」発見! 死霊のはらわた

とある輸入版DVDショップを流していると何やら妙な質感のジャケットが。 「はうあ!こ、これは死者の書、Book of DEATH!」 そう、それは死霊復活の呪文が記された死者の書、Book of DEATH(写真)。タイトルは勿論、 「死霊のはらわた」(1983年/サ…

ロック? スクール・オブ・ロック/アイデン&ティティ

初めて観た時は「こりゃ面白い!」と思ったのですが、日が経つにつれて「いや、やっぱり違う。これはロックじゃねえ」という思いがムクムクと。 「スクール・オブ・ロック」 (2003年/リチャード・リンクレイター監督) ここに登場する子供達は皆金持ち、坊ち…

5歳で子作りとは絶倫な。 悪魔の赤ちゃん3/禁断の島

どんより暗いトーンとテーマが「社会派」と言えなくもないような気がしないでもない1作目・2作目を鼻息で吹き飛ばす怪作。 「悪魔の赤ちゃん3/禁断の島」 (1988年/ラリー・コーエン監督) 悪魔の赤ちゃんにも生きる権利がある!という人権万歳な裁判で…

パ、パリス・ヒルトンが! 蝋人形の館[2005]

映像が韻を踏んでいます。見事な様式美。 「蝋人形の館」(2005年/ジャウム・コレット=セラ監督) ドライブ中にトラブル→見知らぬ街に立ち寄ったら変な人がいて大騒ぎ、という王道パターンのホラーではありますが、これがなかなかの拾い物。切り離されたシ…

またジャニーズで仕事人? お願いだ、やめてくれ!

またしても東山+松岡+ジャニーズ若手で必殺仕事人。 2007は単発でしたが今回は連ドラ。ううむ。 三田村邦彦が出た頃から腐女子が参入して、ひかる一平のダメ押しで完全に崩壊した必殺シリーズですが、まさか死体を掘り起こして集団レイプするような真…

号泣…。クレヨンしんちゃん/嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦

前作「モーレツ!オトナ帝国の逆襲」で、心ならずもケンとチャコを敗者として描かざるを得なかったことに対する原監督の仕切り直し的作品(と勝手に解釈)。 「クレヨンしんちゃん/嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」(2002年/原恵一監督) 原監督はレギュラ…

馬鹿映画の金字塔。 アタック・オブ・ザ・キラー・トマト

「馬鹿映画」とか「最低映画」(「カルト」だと褒めすぎ)の走りと言えば、「アタック・オブ・ザ・キラー・トマト」(1978年/ジョン・デ・ベロ監督)お話は簡単。「ある日突然トマトが人を襲い始めた」ハリー・ハウゼンの映画観た小学生が、「おお、俺…

後部座席に誰かがいるぞぉ! ルール

「スクリーム」「ラストサマー」と並ぶ学園ホラーの定番。「ルール」(1998年/ジェイミー・ブランクス監督)これが中途半端にヒットしちゃったもんだから、全く関係の無いB級ホラーが「ルール」シリーズとしてボコボコ発売(勿論ビデオスルー)されま…

地下3,000メートルの洞窟に伽椰子が! ディセント

冒険好きの女たちが、洞窟探検していたら人喰い地底人が現れて大騒ぎ。 「ディセント」(2005年/ニール・マーシャル監督) 自動車事故で夫と娘を亡くしたサラを元気づけようと、冒険野郎な女たちが洞窟探検を計画しますが、落盤事故で出口無し。 しかも…

一杯のきつねうどんに号泣。 DEAD OR ALIVE 2 逃亡者

「あの頃は本土=きつねうどんだったなあ。でもね、皆最後までおあげ食べないの。汁も全部飲んで最後に、いっせーのせ!で」 フェリーの食堂できつねうどんを食べる哀川翔。じゅるっとおあげを食べる瞬間、同じフェリーのデッキの上で同じ食べ方をしている男…

美味そうだな、何喰ってんだ? 八月のクリスマス

何の根拠もないですが、映画の良し悪しを計る私的メジャーがあります。それは、「食い物が美味そうに見える映画は良い映画である」この1点に於いて伊丹十三は監督失格。「タンポポ」なんかあれだけ料理並べてひとっつも「ああ、喰いてぇ!」と思いませんで…

ぬるい邦題に騙されるな! ゾンビーノ

“ゾンビをペットにする”という設定を聞いた時は、「おどれらゾンビ舐めとんのか、コラ!」と思いましたが、観てびっくり。 カラフル&POPなフィフティーズで、しかも、ロメロ・ゾンビにきっちり敬意を払っているブラックな怪作ではないですか! 「ゾンビ…

この路線でいいのかジョディ? ブレイブワン

女ブロンソンとは聞いてましたが、ここまで丸パクリとは。ほとんどリメイクじゃないですか。 「ブレイブワン」(2007年/ニール・ジョーダン監督) 街の不良に恋人を殺され、自らも大怪我を負ったFMラジオのDJエリカ(ジョディ・フォスター)。 一時は外…

サントラ買おう! クローズZERO

小栗旬の顔が不良というにはツルっとし過ぎている(ありていに言えば“気に喰わない”)ので、三池作品にもかかわらず敬遠しておりました。やはり三池作品の頭張るなら、北村一輝、千原ジュニア程度には顔が立ってないと。「クローズZERO」(2007年/三池…

仕事選べよハル・ベリー。 キャットウーマン

「ゴースト・ワールド」で、ソーラ・バーチが「キャットウーマン」のマスクを大人のおもちゃ屋で買ってました。つまりはそういう事です。 「キャットウーマン」(2004年/ピトフ監督) 野菜の煮込みみたいな名前の監督さんは、「ヴィドック」という良く言え…

プ、プルトニウム? ポセイドン・アドベンチャー2

「スウォーム」(1978)「世界崩壊の序曲」(1979)と共に“何やってんだアーウィン・アレン3部作”を成す爆笑巨編。 「ポセイドン・アドベンチャー2」(1978年/アーウィン・アレン監督) 豪華客船ポセイドン号がひとりバックドロップをかました翌朝、つま…

権力×暴力=悦楽。 バトル・ロワイアル[オリジナル版]

全国の中学校3年生の中から選ばれた1クラスに、コンピュータ管理された脱出不可能な無人島で、制限時間の3日の間に最後の一人になるまで殺し合わせる…。「“互いに見知った者同士による殺し合い”という状況を見せつけることで国民の間に相互不信をもたらして…

ジェフとハリソンって血ぃ繋がってたっけ? 白い嵐

「画面の隅に写っている子猫が可愛すぎる!」「何故ジェフ・ブリッジスはハリソン・フォードに似ているんだろう?」頭が中学生以下の思考回路になっている間に映画が終わってました。「白い嵐」(1996年/リドリー・スコット監督)1960年の海難事故…

ドリフ大爆笑? いや意外にも…。 椿三十郎[リメイク版]

初めてこの映画のテレビCMを観た時は絶対「ドリフ大爆笑」の番宣だと思いました。「椿三十郎」(2007年/森田芳光監督)もうまるっきりコント。いつ織田裕二の頭に金ダライが落ちて来るかと。黒澤久雄、そんなに金に困っているのか。でも森田はないだろ森…

【イウォーク・セレブレーションを返せ!】スター・ウォーズ/ジェダイの帰還【ついでに邦題も返せ!】

「復讐」が「帰還」になったのも大概(英題の公開直前変更に国内対応が間に合わなかった、という事情はまだ百歩譲る余地がなくはない)ですが、役者と音楽のすげ替えは全く以て得心いきません。 「スターウォーズ/ジェダイの帰還」 (1983年/リチャード・…

今、魂の1本を選ぶなら・・・大阪最強伝説 喧嘩の花道

今、邦画で1本と言われたら、「砂の器」でも「ゴジラ」でも「仁義なき戦い」でも「パトレイバー2」でもなく、 「大阪最強伝説 喧嘩の花道」 (1996年/三池崇史監督) メンチ切りまくる学ラン&ファイティングポーズの二人。被るキャッチが、 “のちに彼は…

難病もの? あ、アンデスの聖餐か。 生きてこそ[ALIVE]

タイトルだけ見て「難病もの?」とか思ったら「アンデスの聖餐」だったんですね。 「生きてこそ」(1993年/フランク・マーシャル監督) 原題「ALIVE」。あたしらの世代はALIVEと言えば「地獄の狂獣/キッスALIVE」なんで、どっちからも内容…

腐臭の追憶。 悪魔のいけにえ/ショッキング・トゥルース

なんだよ「悪魔のいけにえ/特別価格版」って。 本編無しのドキュメンタリー・パック、2枚組スペシャル・エディション、3枚組コンプリートBOX、トドメに5枚組プレミアム・コレクション、で更に廉価版かいな。 一時は「国内版再発不可」とまで言われて…

英国VS米国VS私・・・最も怖い映画とは?

英国HMVが「最も怖い映画ベスト10」を発表しました。「怖い」のニュアンスがよう分かりませんでしたが、どうやら「Best Horror Film」という意味合いのようです。栄えある1位に輝いたのは「エクソシスト」(ウィリアム・フリードキン監督)。何故か時…