デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ぬるい邦題に騙されるな! ゾンビーノ

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“ゾンビをペットにする”という設定を聞いた時は、「おどれらゾンビ舐めとんのか、コラ!」と思いましたが、観てびっくり。

カラフル&POPなフィフティーズで、しかも、ロメロ・ゾンビにきっちり敬意を払っているブラックな怪作ではないですか!

「ゾンビーノ」(2006年/アンドリュー・カリー監督)

冒頭で「ゾンビが大量発生してゾンビ戦争まで起こったけど、ゾムコム社が開発した特殊首輪でペット(下僕)化に成功したよ! でも首輪が外れたり壊れたりすると皆を食べちゃうから気をつけてね!」という背景を、学校用映像教材として分かりやすくに説明。

友達のいないティミーの家にもゾンビが(買うと結構お高い商品のようです)。

FIDO(ファイド。原題)と名前をつけて仲良くなりますが、ファイドがうっかり隣の婆さんを喰っちまったからさあ大変!(ゴアシーン、力入ってます)

雰囲気としては「マチネー」とか「アイアン・ジャイアント」に近いかも。

世間体ばかり気にするお母さん役のキャリー・アン・モスが、二の腕も逞しく私的に凄くいい感じ。

FIDOってのは英国圏の人が犬によくつける名前だそうで、日本だと「ポチ」とかになるのでしょうか。

確かに「ポチ」じゃタイトルとして弱いけど「ゾンビーノ」ってのもねえ・・。

※ご参考