デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

#オカルト・ホラー

【フィギュア化記念】アメリカン・サイコ/パトリック・ベイトマン【斧映画選手権】

マウントの取り合いから快楽殺人に手を染めるアホタレヤッピーの素晴らしき日常を描いた「アメリカン・サイコ」の主役、パトリック・ベイトマン(クリスチャン・ベイル)がまさかのアクションフィギュア化。 「アメリカン・サイコ/ パトリック・ベイトマン 1…

【剃刀ワイパーで】デス・スピード【顔面ささらもさら】

レース中に非業の死を遂げたレーサーが、地獄の底から里帰り。 「デス・スピード」(2009年/テリー・イングラム監督) 実にやる気のない邦題ですが、原題も「PHANTOM RACER」で捻り無し。子供の頃からあれやこれやと張り合っていたJJとカッターは揃ってレー…

【祝!1/6スタチュー発売】伊藤潤二コレクション/富江【OVA PART1/PART2】

ANIMEGAMIスタジオという所が、「伊藤潤二コレクション」1/6レジン・スタチューシリーズという恐ろしい企画を立ち上げました。記念すべき第1弾は「川上富江」。頭部は2種類。ロングヘアが美しい「魔性」の富江と、左側頭部からもうひとつの顔が浮き出た妖…

神の声を聞くという呪い。 怪奇蒐集者≪コレクター≫ 小原 猛

以前ご紹介した「怪奇蒐集者≪コレクター≫夜馬裕」に連なる怪異語り。今回の語り部は、沖縄に語り継がれる階段や妖怪、民話、伝承などの蒐集をフィールドワークとしている小原猛。「琉球怪談」「琉球奇譚」「沖縄の怖い話」などの著作あり。本土とは空気感の…

日本から呪怨をデリバリー。 ザ・グラッジ/悪霊の棲む屋敷

≪東京のある家では、無関係の人間が10人以上死んでいる。担当の中川刑事によると、殺人を引き起こしているのは「JUON」という呪いらしい≫おっと担当の中川刑事というのは、石橋凌の事ですね。 ちゃんと繋がっているじゃないですか。 「ザ・グラッジ/悪霊の…

自己破産。 貞子

「さて…」観終わって考えをまとめるためにブランデーのお湯割り(角砂糖をお湯で溶かしてからブランデーを注ぐと美味しい)とか作ってみる。一口飲んで再び思考を戻す。「さて…」…この監督は何がしたかったんだろう? 「貞子」(2019年/中田秀夫監督) 原典…

【日本にもあった禁忌の名前】シライサン【撃退法はにらめっこ】

昨日ご紹介した「バイバイマン」はその名を口にするだけで、更には誰かが口にした名前を聞いただけでアウトでしたが、こちらは名前を知っただけでアウト。つまり、「聞く」に加えて「読む」も発動条件に。知ってはならない禁忌の名前、それは… 「シライサン…

【考えるな!言うな!】バイバイマン【その禁忌の名前を】

名前を呼んではいけないもの、というのがあります。大抵は場所とか回数とかの縛りがあって、簡単にやらかさないよう保険がついています。ビートルジュースなら3回、キャンディマンなら鏡の前で5回、とか。でもこいつは違います。1回でも口にしたらアウト。…

【祝!国内版BD発売】DAGON【原作の本格コミカライズも☞】インスマスの影(田辺剛版)

ラヴクラフト映画としては上位の出来と密かに評価しているスチュアート・ゴードン監督の「DAGON」が国内初BD化。それまではVHSオンリーだったので、快挙と言って良いでしょう。VHSケースを模したアウターには筋違えるかと思うくらい首を傾げましたが…。 何故…

再びルームロンダリングする女。 呪【ノロイエ】家2

どんなに駄目駄目な作品でも「心に残る1カット」があればそれは名画。ホラー映画は特にそう。今回はちょっとやられちゃいました。 「呪【ノロイエ】家2」(2017年/大沢真司監督) 以前ご紹介した「呪【ノロイエ】家」の続編。「うっかり変なものが映っち…

【アナログツールは】ポラロイド【ホラー向き】

アナログなツールはホラー向きです。「リング」のVHS、「フッテージ」の8mm、16mm辺りが代表格ですが、他にもカセットテープ(音楽よりはプログラム録音の方がそれっぽい)、黒電話、鉱石ラジオなど探せば色々出てきそうです。本作の小道具もそのひとつ。 「…

【弱点はニンニクと塩と】バトル・オブ・モンスターズ【アカエイの尾!?】

ところ変われば品変わる。ここはフィリピン、プルパンダン。面積23㎢。ネグロスオクシデンタル州最小の町。ここでは吸血鬼の定義が他所とはちょっと違います。 「バトル・オブ・モンスターズ」(2012年/エリック・マッティ監督) 喧嘩別れしたソニア(ロビ…

神様は今日もお留守。 ドント・ヘルプ

『これまでのザコと一緒にするな。私は40の軍団の長だ。“第2の獣”になり、お前を終わらせる』第2の獣…地中より現われ、子羊に似た二本の角を持ち、竜のように話す偽預言者の化身(ヨハネの黙示録に登場する獣)。なかなかに大物じゃないですか。 「ドント・…

是非、黒沢清監督でリメイクを。 らせん

『安藤、お前は自分の子供取り戻すためにこの世界を売ったんだ。そうだろ?』「リング2」が出来て、話が分岐し、支流が本流になってしまったために「なかった事」にされていますが、こちらが「リング」の正当な続編です。 「らせん」(1998年/飯田譲二監督…

ひとり百物語。 怪奇蒐集者≪コレクター≫ 夜馬裕

全国で拾い集めた怪奇を語る蒐集者≪コレクター≫。心霊ビデオでも再現フィルムでもなく「語り」。ジャンルで言えば「講壇」が近いかもしれません。 「怪奇蒐集者≪コレクター≫ 夜馬裕」(2020年/横山一洋監督) 怪談師と呼ばれる人たちがとっておきの怪異を語…

【オフビートな】英国特殊空挺部隊 オペレーションV【タイトル詐欺】

ここは英国、片田舎。「お隣まで何キロ?」な感じでポツンと佇む牧場。夜の静寂(しじま)を縫って集まった老若男女7名。それは50年に一度の代表者会議。議題はシマの再配分と規律に背いた者の粛清。…と書くとヤクザかマフィアの会合みたいですが、違います…

OJUJU(オジュジュ)が気になる…独立系ゾンビ映画BEST

IndieWireという(1996年に設立された主として独立系映画レビューの)Webサイトが「The Best Zombie Movies Ever Made」を発表しています(2020.10.16)。選出されたのは17本。ベスト5は、 ゾンビ(1978年/ジョージ・A・ロメロ監督) 私はゾンビと歩いた!…

【殺りまくった父と】デビル・アライブ【掘りまくった叔父】

分かっているだけで55人を屠ったシリアルキラー、オーラン・バスケス。人呼んで“ブッチャー”。警官に撃たれ死亡したとされていますが死体は発見されず。ホラー映画「ブッチャー」シリーズのモデルになり、今尚、悪魔崇拝者からリスペクトされまくり…。彼には…

「エクソシスト」リスペクトな地縛霊。 死霊映像 禁断の場所編

トンネルの天井を背面歩行する女の霊。 「エクソシスト」のスパイダー・ウォークと「エクソシスト3」の天井徘徊を同時にリスペクトするとは侮れない地縛霊です。 「死霊映像 禁断の場所編」(2016年/大林輝之監督) 投稿心霊映像をコラージュしたモキュメン…

【グロはないけど】人狼村 史上最悪の田舎【結構無慈悲】

『トマス、ここは都会とは違う。人も風習も全く違うんだ。信じられない事が起こりうる。覚えておけ』田舎の怖さに国境無し。ここはスペイン郊外アルガ村(ARGA。ナバラ州にアルガ川ってのがあるらしいのですが、その辺り?)。とある事情で村には呪いが。そ…

【バッタもんかと思ったら】フッテージ デス・スパイラル【正当な続編でした】

訳アリ家族が訳アリ家屋に引っ越して来たら、スナッフフィルムがこんにちは。 「フッテージ デス・スパイラル」(2015年/キアラン・フォイ監督) てっきり「フッテージ」(2012)のネタをパクったバッタもんかと思いましたが、原題「SINISTER 2」。前作(原…

ここまで売り方を間違えた作品も珍しい。 トーク・トゥ・ザ・デッド

鶴田法男という監督さんとは相性の当たり外れが激しく、「恐怖新聞」を映像化した「予言」はいい感じでしたが、アメリカにお呼ばれしてまで撮った「マスターズ・オブ・ホラー」のひとつ「ドリーム・クルーズ」は(私にとっては)残念無念な出来でした。本作…

【スピンオフだったのか!?】ラ・ヨローナ ~泣く女~【と悪魔祓い選手権】

メキシコに伝わる「泣く女」ラ・ヨローナの伝説~嫉妬のあまり自らの子供二人を川に沈め、その後悔で怨霊化、以来、殺した子供の代わりになる子供を探して彷徨っている~を題材にしたホラー…なのですが…。 「ラ・ヨローナ ~泣く女~」(2019年/マイケル・…

意外と捻りが…。 ほんとうに映った!監死カメラ3

2012年に1作目を発表して以来、2017年までの5年間で17作を世に送り、更にその後2018年に「レジェンド」「レガシー」「ルーインズ・マスター」の3本を、2019年に「帰ってきた!監死カメラ」3本を放った大ヒットシリーズの3作目(中途半端なチョイスですみま…

【その微笑みは戦慄】シャイニング/グレイディ・ツインズ スタチュー【実写限定双子選手権】

Hello, Danny. Come and play with us. Come and play with us, Danny. Forever... and ever... and ever. 「シャイニング」の恐怖を代表する双子姉妹、グレイディ・ツインズがスタチュー化されました。これまでデフォルメフィギュアは幾つもありましたが、…

その譜面は召喚の調べ。 デビルズ・ソナタ

フランスの古城。クラシック界の救世主と言われながら、妻子を捨てて隠遁し、表舞台から姿を消した音楽家リチャード・マーロウ。外界を拒絶して作り上げたバイオリン・ソナタ。完成の夜、マーロウは己の体に火を放ち絶命。遺作を含む全ての財産はひとり娘・…

ルームロンダリングというお仕事。 呪【ノロイエ】家

ホラー映画と投稿画像の最大の違いは前者にはドラマが必要ですが、後者には不要という事でしょう。ブツ切れ・剝き出しの心霊映像には、うっかり写真の片隅に「映っているはずのないもの」を発見してしまった時と同じ理屈抜きの恐怖があります。ただし、上手…

まだ続けますか、ソウですか。Spiral: From the Book of Saw(の予告編)

『やあバンクス刑事、最後にお父さんを見たのはいつかな?』 遺書か遺産か模倣か罠か。ジグソウ死すともゲームは続く。「ソウ」シリーズ最新作の予告編が公開されました。 「Spiral: From the Book of Saw(の予告編)」(2021年/ダーレン・リン・バウズマ…

精神疾患博覧会×スーパーナチュラル。 ヘレディタリー/継承

私はアニー。夢遊病よ。夫と息子と娘がいて職業はミニチュア模型アーチスト。母は解離性同一障害(昔で言う多重人格)で認知症。迷惑かけられっぱなしだったけど、つい先日ようやく他界してくれたの。父は妄想性鬱病で食事を摂る事が出来ず、私が赤ん坊の頃…

【バタリングラムは】デッド・ノート LET US PREY【破城槌】

東映の三角マークが裸足で逃げ出すビッグウェンズデーな荒波ざっぱん!まるで波に運ばれたように岩場に立つ謎の人影。その周りにはカラスが乱舞。ここに「俺、カーペンター好きなんだよね」な低音ボンボボボボンな音楽が被ってカメラはカラスと共にアイルラ…