デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【除霊の時間は】バトル・インフェルノ【懺悔の時間】

人気のネット配信生番組「除霊の時間」。

聖職者マックスがエクソシズムで悪魔憑きに悩む信者を除霊。

悪魔は不気味な叫び声をあげて物を飛ばし炎を操って抵抗しますが、マックスに名前を呼ばれて降参撤退。

『今日も悪魔から魂を解放しました。神は善なり。これが祈りの力。来週もご覧ください』


大団円。勿論、全部ヤラセ。

『ご支援に感謝します。神のご加護を』

目指すはフォロワー数500万…ですが最近はアクセスが伸び悩み。何か新しいアイデアは。

皮肉にもアクセス数を爆発的に伸ばしてくれたのは、本物の悪魔でした。

「バトル・インフェルノ(2019年/デイミアン・レヴィック監督)

安いにも程がある邦題をつけられてしまいましたが、原題は番組名と同じ「THE CLEANSING HOUR(除霊の時間)」。

ヤラセのエクソシズムを商売にしていたら、本物さんがやって来た、というラスト・エクソシズムと同じ箱、加えてメインビジュアルが2010年のスペイン産ホラーエクソシズムと丸被りという不幸な立ち位置の作品ですが、なかなかに魅せる仕上がり。


特別ゲストの悪魔さん(代表取締役クラスの上級職悪魔)の要求は、マックスが世界に向かって真実を話す事。

つまり聖職者が悪魔に告解しろ、と。


シャマランあたりが大好きそうなネタです。そしてシャマランが撮ったら、実は悪魔っていい奴なんじゃね? なオチにしてしまうでしょう。

マックスも視聴者も翻弄する悪魔の真の目的は?


ほぼ全編、どこぞのスタジオの一室に籠りっぱなしで話が進みますが、視聴者が全世界に散らばっているという体で無理矢理ワールドワイド感を高めています。

その描写必要か?と最初思いましたが、オチで「あーそうしたかったのね」と腹に落ちる仕上がりになっています(巧いオチか?と言われれば「う~む」なのですが)。

 

★ヤラセ降霊/悪魔祓いあれこれ。

 

 

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★本日のTV放送❶【21:00~BS-TBS

★本日のTV放送❷【26:45~テレビ東京/サタ☆シネ】