本日12月1日は「鉄の記念日」。
1857年(安政4年)のこの日、現在の岩手県に位置する南部藩の藩士で鉱山学者の大島高任(おおしま たかとう、1826~1901年)が日本で初めて洋式高炉による製鉄に成功したことに因みます。
日本鉄鋼連盟が1958年(昭和33年)に制定。
由来に関連して「製鉄所」「鉄工所」に関わる作品をひとつふたつみっつ。
(1978年/マイケル・チミノ監督)
ペンシルバニア州ピッツバーグ近郊の町クレアトン。
製鉄所で働くロシア系移民の若者が見たベトナムとは。
気候的・立地的な「寒さ」と溶鉱炉の「熱さ」、鹿を狩る静謐な時間とベトナムの狂気。
カザールに観せてあげたかったなぁ。
(1997年/ピーター・カッタネオ監督)
かつては鉄鋼業で大いに栄えた英国の街シェフィールド。衰退した鉄工所を解雇された男たちがストリップショーで起死回生。
「全裸」を意味するスラング「フル・モンティ」の語源については、allcinemaのトリビアに記述がありますが、正直何を言っているのか全く分かりません。
DeepL先生に翻訳してもらったら、≪バーナード・L・モンゴメリー野戦司令官が、塹壕での虐殺の後、人の命を決して無駄にしないと誓ったため、攻撃する際に「フル・モンティ」の臨時兵を用意したこと≫…イラッとするくらい訳が分かりません。
モンティはモントゴメリーの愛称なので、英国陸軍元帥バーナード・ロー・モントゴメリーその人を指しているのは間違いないでしょう。
ここは同じ英国の作品「モンティ・パイソン アンド ホーリー・グレイル」日本語版のチラシに踊っていた「解説」に助けを求めてみましょう。
要するに≪モントゴメリー将軍はニシキヘビ(パイソン)のような立派なモノを持っていたが、実はオカマで宝の持ち腐れだった≫と。
番組に挟まれるジングル(?)が「オカマの恐竜モンティ・パイソン」でしたし、真偽の程はさておきそういう意味合いだったのでしょう。
まあ、ここではモンティ(巨根)がフルな(ピークに達している/ずらりと並んでいる)状態ってな意味合いなんじゃないでしょうか(鉄の話が見事に脱線しました。満足です)。
(1992年/デヴィッド・フィンチャー監督)
始まった途端、前作「2」の功労者ヒックス&ニュートが死体で登場という衝撃の幕あけが非難を呼んだデヴィッド・フィンチャー監督痛恨のデビュー作。
舞台となった、流刑惑星フィオリーナ161では、凶悪な囚人たちが、放射性廃棄物を格納する鉛のコンテナの製造作業に従事しておりました。
リプリーが機能停止して廃棄されたビショップを回収行ったとき、背後にでっかい「鉄」の文字が見えました。
邦画だと「もののけ姫」のタタラ場とかもそうですが、モンティの話で時数費やしたので割愛。
あと「鉄」そのものがテーマになっているものもありますね。
「鉄男」
(1989年/塚本晋也監督)
「鉄」と「男」の間に「の」の一文字が入るだけで一気に格調高い作品になってしまうのはご愛敬。
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