ある年齢に達した天使が人間界に降りて社会勉強(最終目的は人間を幸せにする)。
誰もが知っている天界のお約束です。
今日も下界に天使がひとり。
「ワンルーム、日当たり普通、天使つき。/第1話・とわと森太郎|第2話・お弁当作ってもいいですか?|第3話・つめたい友達」(2024年4月TOKYO MX放送/大西健太監督)
高校入学を期にマンションで独り暮らしを始めた徳光 森太郎(とくみつ しんたろう)。
ある朝、ベランダを覗くと寝息を立てているひとりの少女が。
名前はとわ。職業:天使(と森太郎が気付くというか納得するまで間がありますが面倒なので最初から天使)。
ベランダに行き倒れの女の子と言えばこれ👇ですが、家事全般が壊滅的(そのくせ食欲だけは人一いや二倍三倍)のインデックスに比べ、とわは掃除洗濯料理満点で奉仕の佃煮。
まあ、同じ目的で人間界に来て最初こそ『ここが下界…なんて素敵な。ここで私は絶対人々を幸せに導く立派な天使になってみせます!』とか言っていたものの、あっという間にネトゲに嵌って闇落ちしたガヴリールさんという前例があるので安心はできませんが。
お隣の天使様ならぬ同室の天使様が降臨したわけで、まずは男女のすれ違い嬉し恥ずかしキャッキャウフフから。
とは言え、ワンルームだけでお話転がすのはちとしんどい。こりゃ出オチかなと思ったら第2話で学校へ。
そこには森太郎に(9年前から)恋慕を抱くクラスメイト、堤つむぎが。
独り暮らしの森太郎の食生活を気遣って「お弁当」を作って来る提案をしますが、とわが学校に来てしまい尻切れ。しかも、とわが(帰り際に)飛ぶ所を目撃してしまいWショック。
風呂では「あれは幻覚。あれは幻覚」と自分を納得させますが、森太郎の傍に知らない女がいたという事実は消せず悶々。
明日こそ「お弁当」の件、返事を貰おうと思ったら、森太郎がどこからどう見ても「愛妻弁当」な昼飯を持って来て追い打ち。
その日の放課後、森太郎はファミレスでバイト(二人分の食費を稼がねば!)。
途中、謎の占い婆さんから「女難の相」を告げられる森太郎。
婆さん、ひょっとして「見える子ちゃん」のゴッドマザーの、あいやチェリーの親戚筋とかなんじゃないですか?
バイト先で同じシフトに入ったのは同級生の和泉のえる。
男女の出会いはラッキースケベという宇宙の法則に従い、着替えばったりイベント平手打ち付き(下着の模様はサクランボ←チェリー繋がり!?)。
因みにのえるは私の中では「夢見る男子は現実主義者」の夏川愛華と同じ箱です。
あがり際「新作パフェの試食」を頼まれた二人。冷蔵庫に仕舞われていたのはサクランボのパフェ。
2人の脳裏に下着の模様がフラッシュバック!のえるが顔を真っ赤にした途端、室内に雪が…。
みるみる下がる室内の温度。まるで吹雪。震えているのえるを気遣うと…
『触らないで!…私…雪女だから!』
は? 雪女? 雪女と言うとこういう👇方々のお仲間という事ですか?
人間、慣れや耐性というものはつくようで、天使がいるのなら雪女もいるだろう、とのえるの存在を普通に受け入れる森太郎。
のえるにとっては初めての理解者。一旦店を出て公園ベンチで身の上話。
先祖代々雪女。親族は上手に出自を隠せるが自分は駄目。人とのかかわりを恐れて引きこもったものの、
『家にいてもアニメと漫画見てるだけだし…』
あーそこに「ゲーム」が加わるとまんま私の休日ですね。
もう高校生だし何とかしなくちゃと思って始めたバイトだけど、お店吹雪にしちゃったし。
『私やっぱり家から出ない方がいいんだぁ!』
ああ、これは雪女と言うより、緊張(不安、恐怖、照れ&デレ)すると周りにいる人たちにささやかな呪いを降りまいてしまうミカンさん(まちカドまぞく)と同族なのかもしれません。
情緒不安定なのえるを落ち着かせて、改めて友達となる約束を交わしたのえると森太郎。
そこに帰宅の遅い森太郎を心配して探しに来たとわ(飛行形態!)が。
見おろす天使と見上げる雪女。そこに森太郎悶々で勉強が手につかず、コンビニに行こうとしたつむぎが鉢合わせ。
人と天使と雪女(と人)。全方位修羅場な三竦み(いや四竦みか?)。
いい感じにラブコメしてきました。
★ご参考~天使あれこれ。
★本日4月23日は中村嘉葎雄(1938~)の誕生日(おめでとうございます!)
「天平の甍」も「陽炎座」も良かったですが、印象一番はやはりこれ。