2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧
徘徊系ホラー(ボケ爺の恐怖ではない)というジャンル(あるのか、んなもん)では、「原子人間」「溶解人間」と並ぶ代表作(ってか他の作品、思いつかない)。 お好きな方は大好きなカルトの逸品、まさかの初DVD化。 「宇宙からのツタンカーメン/タイム…
イラストレーター、生頼範義氏がお亡くなりになりました。 10月27日。肺炎。79歳。 世間的には「スターウォーズ」であり「平成ゴジラシリーズ」ですが、私にとっては平井和正の表紙の人。 小学4年時に読んだアダルトウルフガイシリーズ1作目「狼男だよ」が…
かつて押井守が「御先祖様万々歳!」を作った際、 『うる星やつらを支えたSF的道具立てを言葉だけで突破する』 と語っていました。なぞらえるなら、「生徒会役員共」は、 『(乳首のような部位や行為、その存在を仄めかす光や湯気といった)直接的描写として…
偶然開いてしまった“時の門”。 未来を映し出すスクリーンはそのまま“どこでもドア”に。通り抜けた向こう側は2071年。 ユートピアであるはずの未来は、核戦争で絶滅リーチの不毛の荒野。 生物と呼べるのは僅かな生存者と放射能で変異したミュータントたち。生…
『私を倒したお前を我が主と認めよう。だが覚えておけ! 貴様が私より弱くなった時、私は貴様の命を奪う!』 『それまでは、私の事を好きに使うがいい…』 日本刀を帯刀した黒髪ストレート。大抵は自分の事を武士と呼称するツンデレさんで、日笠陽子あたりの…
人間が縮んでいく。タイトル通りの内容ですが、本作のキモはそのアイデアではありません。勿論、その原因(放射能だの殺虫剤だの)でもありません。 普通思いつくオチはふたつ。元に戻るハッピーエンドか、主人公の死によって幕を閉じるバッドエンドです。 …
以前(2013年6月25日)「BDを出せ!今すぐ出せ!」というタイトルで取り上げた作品をケーブルが放送。 未だBDはおろかDVDにもなっていないので、これは快挙。偉いぞ、ザ・シネマHD! 「ザ・キープ」(1983年/マイケル・マン監督) 復活を画策する封印されし…
うっかりHR/HMが好きなどと口走って、ジャズとかに詳しそうなインテリゲンチャから“可哀想な子”を見るような目つきをされた事、ありませんか?いい歳こいてハード・ロック? ヘヴィ・メタル? 大丈夫かお前?と言うわけです。確かに偏差値貧乏な音楽かもしれ…
『そいつはロボットだ。構うな!』『この人も超人の一人です。超人課が守る!』 『やめろ…僕は…』 宇宙人、エスパー、魔女っ子、お化けに変形メカときて、あと足りないのはサイボーグと人造人間だなぁと思っていたらまとめて景気良く登場してくれました。 …
久しぶりにモデルガン話を。 「S&W M29 8.375inch カウンター・ボアード トラヴィスモデル」 (タナカワークス) M29、所謂44マグナムです。その8.375inch版。 発売後しばらくはマイナーな銃だったようですが、ご存知のように「ダーティハリー」で一気に“世…
今期最低偏差値。間違いなく見ているだけで頭が悪くなる良質のアニメ。 1クール観終わるころには、このさいとのもじがぜんぶひらがなになっているかもしれません。 「俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件/第1-2話」 (2015年10月12日、1…
火星でゾンビと鬼ごっこ。プロットだけ見ると実に偏差値貧乏でいい感じなのですが、作り手が草食系なのか優等生なのか、とにかく男汁が足りません。 もっと心にマクレディを! 「ラスト・デイズ・オブ・マーズ」 (2013年/ルアリー・ロビンソン監督) 6ヶ…
『目を覚ましたまえ。君は逝くには早すぎる。 生きて、生きて、生きる事こそが、君たち幼いものたちの使命だ。 絶対に死んではいけない。 もし、君が逝ったら、君の姉さんは独りになってしまうじゃないか。 どうか、姉さんのためにも目を覚ましてくれ。 あ…
『向日葵、私の勉強見る時間なのに、他の事ばーっか考えてたでしょ!!』 『ずっと櫻子の事だけを考えていましたわ!』 『あの…また…。いえ、なんでもないわ…』 『また2人で遊んだりしよ!!』 太田雅彦監督も嫌いじゃないですが、本作に限っては畑博之に監督が替…
漆黒の闇の中を漂う巨大なドーム。納めたるは緑の記憶。地球では生存する事ができない自然を封じ込めたノアの方舟。そこに人の姿はありません。お世話をしているのは1体のドローン(ロボット)。主人である人間の出した最後の命令『自然を守れ』だけを忠実に…
『悔しいか、小僧。自分が最弱だって事が。 ならその悔しさを捨てるな。そいつはおめぇがまだ諦めてねぇ証拠だ。 自分って奴をな。 いいか、小僧。分相応なんて聞こえのいい諦めで大人ぶるつまらない奴になるな。 諦めない気持ちがあれば人間は何だって出来…
『あぁ…真尋さん、終わってしまったんですよ…』 『何がだ? 何が終わったんだ?』 『それは…今期のアニメが終わってしまったんです…っ!! 私はこれからどうやって魂をぴょんぴょんすればいいんですかー!!』 (「這いよれ!スーパーニャル子ちゃんタイム」5巻…
『人類はこの星で誕生したが、ここで死ぬ必要はないだろ』 (Mankind was born on Earth. It was never meant to die here.) インド、アメリカから空軍がなくなって10年の近未来。絶滅オープンリーチの人類を救うため第二の地球を見つけるプロジェクト“ラザ…
『チャンスは…人を待たない。事件が武偵を待ってくれないのと同じようにね』原作在庫がわんさかあるので、てっきり2期なんだと思っていましたが、スピンオフだったんですね。目線は1年生。本家主人公は憧れと羨望の対象。しかも、時系列は本家より前。完全に…
『大気層を制御した?! 何という科学技術!』 『ただの魔法ですぅ!』 魔法少女(いや、魔女っ子)、侵略者、正義の宇宙人、変形ロボ、妖怪、そして超人。 東映まんが祭りと東宝チャンピオン祭りを「ザ・フライ」の物質転送装置に入れてFUSIONしたらこんな…
『海は安全なんだが、砂浜が問題だな』 白い砂浜、真っ赤に染める憎い奴、まさかのDVD化。しかも廉価。実に喜ばしい事ですが、そこはWHD&FORWARD、仕事が実に寸足らず。 「ブラッドビーチ/血に飢えた白い砂浜」 (1981年/ジェフリー・ブルーム監督) 原題…
だらけたい放題だらけた放課後、総当たり戦的百合マッチ、そう、私はこんな展開を待っていた。 「ゆるゆり さん☆ハイ/第1話・それは、すなわち、娯楽の始まり」(2015年10月5日深夜テレビ東京放送/畑博之監督) 監督は1期・2期の太田雅彦から畑博之へ。シ…
普通、パロディには“恐る恐る”“やり逃げ”という側面があります。勿論、原因は著作権。これを逆手に取った自虐ネタも多いですが、まあ大抵はピンポンダッシュ的ヒット&ウェイです。 では、全ての著作権を押さえたところが、フルコンタクトなパロディを断行…
『わかったぞ…(あいつらは)ゾンビだ!』 『ここインドだぞ。お化けならまだしも』 『グローバリゼーションだよ! 最初はHIV、今度はゾンビだ!』 国際化の波に乗ってゾンビがインドにライドオン! 「インド・オブ・ザ・デッド」 (2013年/クリシュナ・D…
『人間がつまらない生き物なんて知ってるよ。でも、時々凄く面白い』 紅葉(もみじ)は貧乏神。上司・山吹直々の業務命令で人間界へ。 何でも、尋常じゃない量の幸福エナジーを保持しているのみならず、周りの人間から幸福エナジーを吸い取っている不届き者…
『この闘いは他の闘争とは違う。傷は勲章にならん。噛まれたら終りだ』 ゾンビ・ウィルスの蔓延により、人口の8割を失って5年。 ある意味、「WORLD WAR Z」の原作に(すっとこどっこいなブラピの映画版より)近い出来かもしれません。 「RE-KILL[リ・キル]…
ううむ、これは…。 この手のものが不得意な人は胃から食道にかけて、熱いモノがこみ上げてくるかもしれません。 お話は簡単(9文字)。寄生虫で港町が壊滅。 「ザ・ベイ」(2012年/バリー・レヴィンソン監督) はい、あのバリー・レヴィンソンです。「レイ…
「死にかた」という筒井康隆の短編小説があります。 ある日、会社に鬼が現れ、社員を次々に棍棒で屠っていく、という不条理もの。 ある者は鬼を説得しようとし、ある者は色仕掛けで籠絡しようとしますが、結局はぐしゃりぐしゃりと頭を潰されていきす。 最…
『僕は確かにリアルに絶望している。だけど自分には絶望していない。 今がつまらないか、楽しいか、平凡なのかを決めるのはリアルじゃない。 決めるのは僕だ。 僕が望めば不可能はない。お前だって、望めば何でも出来る!』 2期の神にーさまは文字通り神憑り…
キャラ造型がしっかりしていれば(それがたとえモブであっても、そしてストーリーがありていであっても)、観た人の印象に強く焼き付けることができる、という見本。 「ダークウォッチ/戦慄の館」 (2014年/ヴィクター・サルヴァ監督) 「ジーパーズ・クリ…