『海は安全なんだが、砂浜が問題だな』
白い砂浜、真っ赤に染める憎い奴、まさかのDVD化。しかも廉価。実に喜ばしい事ですが、そこはWHD&FORWARD、仕事が実に寸足らず。
「ブラッドビーチ/血に飢えた白い砂浜」
(1981年/ジェフリー・ブルーム監督)
原題のBLOODBEACHにテレビ放送時タイトル「血に飢えた白い砂浜」を抱き合わせたナイス・タイトル。
ジャケ裏には旧ビデオ・タイトル「謎の巨大生物!ギャルまるかじり」という到底同じ作品の題名とは思えない文字が躍る全方位気配り体制。
ここまでは、さすが分かってらっしゃる、と思ったのですが。
再生するとまず「画面汚いけど、マスターのせいで俺らのせいじゃないからね」という意味合いの言い訳が。
続いて「衝撃的な映像を含みます」という警告文。はて、そんなシーンあったっけ。
そして本編開始。うわー、本当に画質悪いわ。言行一致と言えば聞こえはいいですが、もうちっとどうにかならんかったんかい。
安~い音楽が流れてメインタイトルBLOODBEACHがドーン! その下に「血ぬられた白い砂浜」という字幕がバーン!
ちょっと待てい! “血ぬられた”じゃないだろろ、“血に飢えた”だろ。タイトルくらいジャケットに合わせろよ。
細かいストーリーに関しては以前のレビューを読んで頂くとして、この作品の(売り方の)問題は、“ギャルまるかじり”と言いながら、どう数えてもかじられたギャルが一人しかいない、という事でしょう。
順番に見ていくと、まず冒頭で“婆さんまるかじり”。“犬まるかじり”を挟んで次にようやく“ギャルまるかじり”。
後は、“チンコまるかじり”“熟女まるかじり”“兄ちゃんまるかじり”“おっさん喰い残し”と続きます。
どこがギャルまるかじりやねん!
それでも本作が忘れ難いのは、砂浜に吸い込まれる特撮の巧さ故でしょう。
★ご参考