デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

昭和ミキサー。 コンクリート・レボルティオ 超人幻想 ♯1

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『大気層を制御した?! 何という科学技術!』
『ただの魔法ですぅ!』
 
魔法少女(いや、魔女っ子)、侵略者、正義の宇宙人、変形ロボ、妖怪、そして超人
 
東映まんが祭り東宝チャンピオン祭りを「ザ・フライ」の物質転送装置に入れてFUSIONしたらこんなのが出てくるかもしれません。
 
昭和ヒーローのジグソーパズルです。
 

「コンクリート・レボルティオ 超人幻想/第1話・東京の魔女」

2015106日深夜BS11放送/水島精二監督)
 
神化41年。架空の年号ではありますが、そのまま昭和に置き換え可能。
 
違うのは、超人と呼ばれる能力者(地球外生物含む)が存在していること。
 
能力を正しく使う者がいる反面、犯罪に使用する者もいるため、世間から認知はされているが、市民権を持つほど容認されているわけではない人たち。
 
という設定だけ見ると「東京ESP「ウィザード・バリスターズ 弁魔士セシル」(いずれも2or3話切り)あたりと同じ箱に思えますが、印象はかなり異なります。
 
理由は、“むせ返る昭和臭”“燃える特撮魂”“熱いヒーロー・リスペクト”、そしてボンズノスタルジックなのにポップな作画(キャラは石ノ森+手塚な感じ)。
 
悪しき超人を排除し、善き超人を保護する超過人口審議研究所(通称:超人課)の職員・人吉爾郎(ひとよしじろう)。彼の仕事に巻き込まれた魔女っ子・星野輝子(ほしのきっこ)。


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ウェイトレスは世を忍ぶ仮の姿。その正体は?
 
彼らの前に現われた侵略者・S遊星人と正義の宇宙人グロス・オーゲン


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輝子は魔女っ子に変身、爾郎の車はロボに変形エヴァ破の仮設5号機に近い)。オーゲンとの連携で見事、S遊星人を倒しましたが…。


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グロス・オーゲンのデザインはウルトラマン初期構想のベムラー(+グリーンマン)ですね。
 
誕生話はまんまウルトラマン。但しウルトラマンとハヤタの立ち位置が逆(死にかけた宇宙人に地球人のお巡りさんが命を差し出して合体)。


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オーゲンにその人間から離れろと命じる爾郎。しかし、ひとつの命を分け合っているオーゲンと人間が分離すると…。
 
1話は神化417月と5年後の神化464月を行き来する時間差構成。


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一瞬の混乱はありますが、互いに補完、謎の積み残しを最小限にしているので、ある意味良心的。
 
昭和417月は、ウルトラマンの放送開始月。そして464月は「帰って来たウルトラマンの放送開始月です(原作の會川昇氏はウルトラマングレートの構成・脚本・原案を担当しています)。
 
ついでに言うと昭和417月はTVアニメに先行する劇場版「サイボーグ009の公開月。そして昭和464月は仮面ライダー(第1作)」の放送開始月でもあります。
 
円谷×石ノ森。越境代理タッグの趣き。先が読めないので次回が楽しみです。


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EDはシュール&サイケ。

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