海外における「ウルトラマン」シリーズの利用権につき争われていた円谷プロダクションとユーエム株式会社の抗争が円谷の全面勝訴で幕を閉じました。
- 2015年5月18日にユーエムがカリフォルニア中央区地方裁判所に提訴。
- 同年9月11日に円谷が反訴して円谷勝訴。
- 2018年5月7日にユーエムが控訴したが2019年12月5日敗訴。
- 上告期限である2020年3月4日までにユーエムが上告手続きをとらなかったため、円谷の全面勝訴が確定。
というのが主な流れ。
晴れて円谷はウルトラマンでアメリカ市場に進出できる事になりました。
手始めはコミックス。
タイトルは「THE RISE OF ULTRAMAN」。
リリースは9月。
まあ、実際には(控訴審判決前の)昨年11月23日に「東京コミコン2019」に於いて、マーベル・エンターテインメント社とのタイアップで「ウルトラマン」の新しい物語をコミカライズする事は告知されていたわけですが、この度、その第1巻のカバーアートが公開されました(ヘッダー画像右)。
か、かっちょいいじゃないですか。まさに威容。
作者はアレックス・ロス。昭和の香りのする佇まい。分かっている感が一目で伝わってきます(コミコンの時に公開された左の「バルタン顔面パンチ!」も素晴らしい)。
このほかにもウルトラマンの肩にスパイダーマンが乗っている「ヴァリアントカバー(同一内容の表紙違い)」も発表されています。
このチャンスを逃さじとばかりに円谷は初期ウルトラマン傑作選を「The Birth of Ultraman」と題してBlu-ray発売(遺産の二次活用をやらせたら右に出る者無しだな円谷)。
左がアウターケース。右がインナージャケット。
収録エピは「ウルトラ作戦第一号」「侵略者を撃て」「悪魔はふたたび」「怪獣殿下(全篇・後篇)」「禁じられた言葉」「小さな英雄」の7本。
大盤振る舞いな事に映像特典として「ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生」(The Birth of Ultraman – Ultraman Pre-Premiere Special. Airing in Japan on July 10th, 1966,)も収録。
エピ選定はちっと不満ですが、まあ全面勝訴記念盤ということで。
★収録エピの中ではやはりこれが押しですね。
★そう言えば、マーベルコミックス製品でお馴染みのエリック・ソーサの手によるウルトラマンフィギュアもありましたね。
因みに本日7月17日は「ウルトラマン/第1話・ウルトラ作戦第一号」放送記念日です(1966年)。
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★本日のTV放送【13:00~BSプレミアム/プレミアムシネマ】