デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【総員、出撃せよ!】デート・ア・ライブⅤ #1-3【大混戦を制するのは…】

『俺はお前のことが好きだ! お前も俺のことが大好きだろうが!』

『な、何をおっしゃっていますの?』

『忘れるなよ、俺はユットでお前の記憶を追体験しているんだぞ!お前の心はお見通しだ』


『仮にそうだったとしても!その言葉、別の女性にキスしながら言うなんて、最低ですわね!』

『…それは本っ当に申し訳ない』

いやまったく…。

デート・ア・ライブⅤ/第1話・開戦の狼煙|第2話・最後の休息|第3話・精霊の復活」(2024年4月TOKYO MX放送/中川淳監督)

待つこと約1年10か月。前期Ⅳの記憶が彼岸の彼方。

まずはⅣ最終回をプレイバック。


そうそう、五河士道(いつか しどう)はDEM社(デウス・エクス・マキナ・インダストリー)の奇襲を受けて首と身体が生き別れ死に別れになったんでした。

そうはさせじと過去に戻ってこれを防ぎ、新たな刺客に士道が殺されるたびに過去に戻ってやり直しをしていた時崎狂三。

この時間遡行の攻防を繰り返す事204回!

その事実を知った士道、精霊、ラタトスク。二度と士道を殺させはしない。次は総力戦で迎え撃つ。

数えて5期分の登場キャラによる総力戦。いきなり観た人は間違いなくおいてきぼりです。

上空埋め尽くすDEMの主力部隊。数千規模のバンダースナッチ(戦闘員だと思ってください)とDEMの実質的トップ、アイザックが(精霊・本条二亜から奪った〈神蝕篇帙(ベルゼバブ)〉により)顕現させた疑似精霊・ニベルコル(シスターズみたいなものだと思ってください)。

迎撃の鏑矢を放ったのは…街!? ビルから商店街から砲台がにょっきにょき。


『今、ビーム撃ってるスーパー、俺よく使うんだけど…』

まるで第三新東京市ですね。

ラタトスクは戦闘可能な精霊をフル投入。

イチオシはやっぱり折紙。


誘宵 美九(いざよい みく)が〈破軍歌姫(ガブリエル)〉、鏡野 七罪(きょうの なつみ)が〈贋造魔女(ハニエル)〉で音楽による後方支援。

『ほほう。これがガブリエルか。確かに強くなった気がするのう』

アサルト・リリイの「カリスマ」みたいな感じでしょうか。

精霊が出たなら出撃しないわけにはいかない陸自の対精霊部隊AST。DEMの要請は無視するか戦闘から離れた所にいて欲しいという折紙の事前依頼がありましたが…。

案の定、DEM第二執行部アイリーン・フォックスより『こっちの指示に従って精霊に突っ込んで頂戴』という特攻指令が。

ASTごと精霊を殲滅しようとしたアイリーンの策謀を砕いたのは星宮六喰(ほしみや むくろ)。

『奴らはうぬらを囮に使うつもりじゃ。ノセられるでないぞ』


精霊が助けてくれた? 私たちを?さあ、どっちにつく?

『あんたたち、再就職の準備、しときなさい』

ここに時崎狂三が分身体を率いて乱入・攪乱。

そして車椅子から立ち上がったラタトスク創始者エリオット。

『カレン、後を頼む』

『エリオット、ひとつ場を和ますためのジョークを披露してもよろしいでしょうか?』

『ほう』

『逃げましょうエリオット。ラタトスクも精霊も何もかも捨てて。そして、どこかで二人で暮らしましょう。子供は3人以上が希望です』

『カレン』

『渾身のジョークです』

200回を超えて士道の命を奪ってきたニベルコル。〈神蝕篇帙(ベルゼバブ)〉がある限り何体でも無限再生可能な疑似精霊のお相手は…士道本人。

武器は…KISS!?


たとえ疑似でも精霊ならキスで封印できるはず。士道への好感度がベルゼバブの持ち主・本条二亜の影響下にあるのなら、既にデレているはず。

予想通り、キスひとつで「ふにゃあ」の断末魔と共に元の紙きれに戻るニベルコル。

距離を取る個体には投げキッス。ズキュンのSEと「ふにゃあ」の断末魔。


『こういうのも「無双」って言うのかなぁ』

そうですね。無双ですね。

鳶一折紙が相手にしているのはDEM社のアルテミシア・アシュクロフト。

アルテミシアは居合わせたAST(折紙の元職場)に援護を要請しますが、

『悪いけど期待には沿えないわ。なんせあたしら「無職」なんでね!』

アルテミシアに一斉砲撃。

『ざけんじゃないわよ!あーもう!これで戻れないわぁ。グッバイ、私の公務員生活』

投げキッスでニベルコルを次々撃破(?)していく士道の前に狂三の本体が。


改めて士道に精霊9人分の霊力をください(私に喰い殺されてください)と懇願する狂三。

当然、拒絶する士道。

『過去を変えれば、精霊の存在も士道さんが死ぬこと自体もなかったことになりますのよ。何が不満ですの!?』

『そうしたら、俺とお前が出会った、その事実さえなくなっちまうだろうがぁ!』

そんな事は認めない。何故なら、

『俺はお前が大好きだ』から。まごう事無き「告白」ですが、ニベルコルに飛ばす投げキッスの手は片時も休めない…そりゃ狂三も呆れますわね。

『狂三いいか、俺はこの戦いが終わったら俺は過去に戻る!全てじゃなく、悪かった事だけをやり直す!始原の精霊の力を封印し、その力を使って歴史を作り変える!お前の友達も、お前自身も、ほかの精霊たちに降りかかった不幸も、全部なかったことにして、そのうえでもう一度、お前や皆に出会って見せる!最高にご都合主義な!最高に幸せな歴史を作り出してやる!

『何を…何の勝算があって…』

『お前が自分で言っただろ。俺は…この世界で唯一、歴史を書き換えたことのある人間だぞ!』

別の世界には鳳凰院凶真こと岡部倫太郎がおりますが、それは文字通り別の世界のお話で。

DEMを倒したら、この唇を捧げてもいいという狂三。しかしデレた笑顔も束の間、その胸部を突き破るように一本の手が。

そのまま狂三の胸部をこじ開けて現れたのは…始原の精霊!?

大混戦大乱戦(+情報過密が半端ない)ですが、意外と整理はついていて観ていて混乱はしませんでした。

さて、始原の精霊の目的は…!?

 

 

 

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