『ちょっと…本気で殴ってみる』
砕け飛ぶ肉塊。降り注ぐ鮮血雨。全身に返り血浴びて佇む異形の人。
もはやお家芸です。スタジオカラー(怪獣デザイン&ワークス)×PRODUCTION I.G(アニメーション製作)。
「怪獣8号/第2話・怪獣を倒す怪獣」(2024年4月20日テレビ東京放送/稲垣隆行演出)
怪獣解体現場を襲った余獣と交戦して病院に搬送されたカフカとレノ。
再び防衛隊を目指す決意を固めたカフカですが、その口に謎の小型怪獣がイラマチオ・アタック。
瞬時にカフカは人型の「怪獣」に変身。
壁に手を突けば砂のように崩落。窓を開ければガラスもサッシも木っ端微塵。
弁解無効、言い訳徒労な破壊力。残された選択肢はひとつ。
『先輩、逃げますよ』
さっきまで窓だった壁からジャンプ。
画面だと判り難かったですが、ちゃんとレノも飛び降りています。真下にある入口部分の庇(ひさし)に向かって。
全力疾走しながら息もつかせぬ漫才芸。
極めつけが…。
結論。
規制線を超えれば中は無人。暫し身を隠す事ができますが、二人の後方に余獣出現。
住民の避難は進んでいるはずですが…。
倒壊した家の下敷きになって動けない母親とそのそばを離れようとしない娘。すぐ後ろには余獣。
それはシガンシナ区に巨人が侵入した時と同じ風景。
あの時、助けに来たのは飲んだくれ調査兵団のハンスさんでしたが、こちらに現れたのは…。
左フック一撃で景気よくぶち転がされる余獣。ああ、あの日シガンシナ区にカフカがいれば…。
助け出した母親と娘をレノに託したカフカは再び余獣に、
『どうするんですか?』
さっきのは本気じゃなかったんかい!?
チャージショットかフルバーストか、たっぷり溜めて腰の入った右アッパー一閃(前半の漫才パートが嘘のような硬派な盛り上がり)。
空中に弾かれた余獣は打ち上げ花火のように爆発四散。肉も内臓も撒き散らして血糊吹雪の乾杯シャワー。
それは初号機に千切り投げられた3号機のような…。
全身に返り血浴びて佇む姿は、第拾弐使徒レリエルを屠った時の初号機のような。
セルフオマージュかスタジオカラー。
防衛隊に捕捉される事なく、その場を離れる事ができたカフカは、何とこれまで通りモンスタースイーパー株式会社の社員として怪獣解体に追われる日々を(人間体と怪獣体の使い分けができるようになったようです)。
かなり怪しいですが…(レノにしばかれまくっている)。
再度防衛隊を目指すと言う決意に変わりはなく、レノともども一次試験(書類&筆記)突破。
実技試験となる二次試験会場には、セカンドヒロインとなる四ノ宮キコル(金髪ツインテ高飛車ツンデレ。お約束の佃煮)の姿も。
果たして実技試験の結末は…。
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