『やい！お前が俺たちに与えると言った“大いなる力”とは何だ!? くれるなら今くれい！』
本日、7月6日は俳優・高峰圭二の誕生日（おめでとうございます！）。
高峰圭二と言えば北斗星司。「A」って取り上げた事なかったのでこの機会に。
「ウルトラマンA／第1話・輝け！ウルトラ5兄弟」
（1972年4月7日放送／筧正典・満田かずほ監督／市川森一脚本）
数あるウルトラシリーズの中で最もツッコミどころの多い（と言うかツッコミどころしかない）エピソードです。
冒頭、何の説明もなく広島県福山市にミサイル超獣ベロクロン出現。
怪獣の初登場が東京以外、しかも実在の地方都市って珍しい気がします。
地球防衛軍が30機程の戦闘機（いきなり総力戦!?）で攻撃を開始しますが、ベロクロンの乱れ撃ちミサイルの前に全機墜落。
ここで岸田森の重々しいナレーション。
『地球防衛軍が全滅した…』
えええ!? 地球防衛軍の保有兵器って戦闘機30機だけなの!?
防衛軍戦闘機の舞い落ちる地上では奮闘する男女が。
ホーム（聖エリザベスホーム。キリスト教的養護施設？）の子供たちにパンを届けるために配送車を運転している北斗星司と福山市立総合病院で看護婦として働く南夕子。
夕子は入院患者をホームに避難させていましたが、そこもベロクロンに破壊され…。
北斗は夕子らを助けるためにタンクローリーで特攻・爆発・あの世行き（勿論ベロクロンには傷ひとつ付かず）。
瓦礫の中に倒れる二人の前にウルトラ5兄弟が…ってちょっと待て。
北斗はともかく何で夕子まで死んでいる？
どうやら夕子は北斗の特攻の巻き添えを喰らって死んだようです（夕子と一緒にいた車椅子の少女はどうした？）。
ショッカー首領の声で喋るウルトラマンＡは二人に銀河連邦（その後ビタ一文触れられる事のない謎設定）の一員の証であるウルトラリングを。
で、数日後、二人は地球防衛軍に代わって組織された地球防衛機構により新たに結成された地球の全世界的守備組織TACに入隊…って待て待て待て。
いつ出来たんだその秘密基地。地球防衛軍滅んで数日だろ。
土地やら予算やらはどうとでもなるとして、物理的建築はどうしたんだ。誰が作った？清水か鹿島か三菱か。
そこにパン屋の運転手と看護婦が入隊？ ウルトラマンAと接触した事で身体能力は跳ね上がったのかもしれないが、だからって入隊はできんだろ。国家公務員だろ？公募なのか？
戦闘機の操縦試験も余裕でパスしたパン屋と看護婦が意気揚々と出社したところでベロクロン出現。今度こそ東京。
しかし、戦闘機3機（タックファルコン、タックアロー、タックスペース）は敢え無く撃沈されて地上戦。
皆でタックガンを撃ち込みますが、戦闘機搭載のミサイルが効かなかったのにハンドガンが効くわけねーだろ。
あと、基地でなんとか言う科学者がタックガンをレーザーに変える特殊アダプターを開発していたが試射までしておいて何故使わん!?
この混戦の最中、ウルトラリングがきーらきら。
『夕子ぉ！』『星司さん！』
互いのファースト・ネームを叫んで建物よりも高くジャンプ、合体（まだ初回では「ウルトラ・タッチ！」とは言わない）…って正体バレバレやないかい！
とまあ、ツッコミの玉手箱な「A」ですが、北斗の熱血兄ちゃんぶりは過去のシリーズにはなかったものですし、TACの和気あいあいぶりも微笑ましくて好感度大。
北斗が同乗するはずの先輩を置き去りにして発進とか、MATだったら間違いなく大問題になって仲間同士の言い争いに発展したでしょうが、先輩はバツが悪そうに『北斗新隊員に置いてきぼりにされました（てへ）』。
隊長もニヤリと笑って『（車の後部座席に）早く乗れ』。
他の先輩隊員も北斗の単独飛行を見て『やるじゃないですか』
いい会社だなぁTAC。
北斗星司の誕生日は7月7日の設定なので1日早かったわけですが、本日7月6日は他にも盛り沢山な出来事が。
★まずは「シルベスター・スタローンの誕生日」（1946年。おめでとうございます！）
★更に「崔洋一監督の誕生日」（1949年。おめでとうございます！）
★そして「ジョン・フランケンハイマー監督の命日」（2002年）
★「下山事件」…1949年のこの日、前日から行方不明となっていた国鉄総裁の下山定則が轢死体で発見されました。
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★本日のTV放送【13:35～テレビ東京／午後のロードショー】
いやはや…盛り沢山な日だ。
