デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【デジャヴの佃煮】怪獣8号 ♯1【それもまたよし】

地震台風火事怪獣。

それは日本の風物詩。今日も海からご来訪。


出現場所は東京と並ぶ怪獣上陸のメッカ横浜。

ゲスラさん?


迎え撃つ防衛隊。横浜の所管は第3部隊。ヘリから単身降下してきたのは部隊長・亜白ミナ27歳。

着地は完全に草薙素子


立体機動装置無しで立体機動をかます第3部隊部隊員が怪獣を追い詰めると、亜白ミナが雷槍もとい手持ち式の大砲(シルエットはミニガンに似ていますが砲身はひとつ。近代化された石火矢って感じ)で怪獣瞬殺。

街を救った英雄として絶賛を以て迎えられる第3部隊(というか亜白ミナ)。

その英雄を遠目に見ながら、次の大仕事に取り掛かる男たち。

それは「大怪獣のあとしまつ」。

「怪獣8号/第1話・怪獣になった男」(2024年4月13日テレビ東京放送/神谷友美演出)

ただ死骸を処理をすればいいという話ではありません。解体と腑分け。生態と生体双方の研究サンプルを採取した上での撤去と廃棄。


現場を仕切っているのは日比野カフカ32歳。


亜白ミナの幼馴染にして、かつてはミナと共に『二人で怪獣を全滅させよう』と誓った仲。


完全に「駆逐してやる」ですね。


防衛隊を目指したものの不合格続きで挫折。今はミナの活躍をただ見上げるだけ。

同じ思いを抱いていたはずの二人ですが、今は倒す人と片付ける人。


『何で俺はこっち側にいる(そっち側にいない)んだ!?』

悶々睡眠不足のカフカの務める会社(モンスタースイーパー株式会社)に新人バイト、市川レノ18歳が。彼もまた防衛隊入りを目指しておりました。

クソ生意気な新人が、仕事(怪獣処理最大の難所「腸」解体)を通じて先輩に敬意を表し、カフカに(年齢制限が33歳未満に引き上げられたから防衛隊入隊を)諦めないよう促すという「ちょっといい話」をしている最中に余獣(本獣と呼ばれる大怪獣に続いて現れる小さな怪獣)出現。

自ら囮になってレノに逃走のチャンスを作るカフカ

『市川走れ!全力でここを離れろ!安全確保したら通報頼む』

『けど先輩ひとりじゃ…』

『二人でもどうにもならん!隊員になるんだろうが!ここで死んでどうする!?』


一旦は余獣を引き付けるものの、すぐに追い詰められ片足を粉砕されてしまうカフカ

通報後、カフカの元に戻って来たレノ。

『ここで先輩置いて逃げ出すようじゃ…きっと俺は隊員になんてなれない!』


しかし「二人でもどうにもならん!」という状況は変わらず。捕食の瞬間、撃ちおろされる鉛の鉄槌。

亜白ミナ率いる第3部隊の到着です。


無事保護され病院で治療を受けるカフカとレノ。自分に嘘を吐くのはやめてもう一度防衛隊を目指す事を誓うカフカの前にタツノオトシゴに羽を生やしたようなミニ怪獣が。


『ミツケタ』

謎の言葉を発すると、そいつはいきなりカフカの口から体内へ。

悶絶。傷口が痛むのかとレノが仕切りのカーテンを開けると…。


『え…?』

『え…?』

絶叫。

『市川、オレオレ!オレだって!ドン引きやめて』


何故、俺が(先輩が)怪獣に!?

分かっている事はただひとつ。このままだと間違いなく駆除対象になる…。

『逃げますよ、先輩!』

全編デジャヴの佃煮でしたが、過密情報と勢いで乗り切った第1話。特に原作では端折られた第3部隊の怪獣討伐シーンが「進撃の巨人」ばりの動きで描写されたのは眼福でした。

出だしとしては申し分なかったと思います。

★ご参考

★そう言えばこんなのもありましたな。

 

 

 

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